トランスポータブル表領域同様、この方法では広範なクロスプラットフォーム移行サポートおよびソースと宛先のデータベースの文字セットが異なる場合の限定的サポートが提供され、新しいバージョンのOracle Databaseへのデータの移行に使用できます。 データベース全体の移行プロセスが単純化され、可能な場合はトランスポータブル表領域機能が利用されます。
Data Pumpフル・トランスポータブル・エクスポートおよびインポートは基本的なトランスポータブル表領域の拡張で、これを使用してソース・データベースのコンテンツ全体をExadata Cloud Machineに移行できます。
フル・トランスポータブル・エクスポートは、Data Pump Exportの実行時にFULL=YESおよびTRANSPORTABLE=ALWAYSを指定して行います。 フル・トランスポータブル・エクスポートを実行する場合、複数の異なるデータの移動方法が使用されます。
トランスポータブル表領域内にあるオブジェクトは、メタデータのみがダンプ・ファイルにアンロードされ、データ・ファイルをターゲット・データベースにコピーすると、データが移動されます。
非トランスポータブル表領域(SYSTEM、SYSAUXなど)にあるオブジェクトは、メタデータとデータの両方がダンプ・ファイルにアンロードされます。
フル・トランスポータブル・エクスポートの要件および制限の詳細は、データベースのトランスポートに関する項を参照してください。
Data Pumpフル・トランスポータブル・エクスポートおよびインポートを使用してソース・データベースをExadata Cloud Machineに移行するには、次のタスクを実行します。
ソース・データベースですべてのユーザー定義表領域を読取り専用モードにします。
ソース・データベース・ホストでData Pump Exportを実行し、フル・トランスポータブル・エクスポートを実行します。
フル・トランスポータブル・エクスポートを実行するには、パラメータFULL=YESおよびTRANSPORTABLE=ALWAYSを指定します。
Data Pump Exportダンプ・ファイルおよびすべてのユーザー定義表領域のデータファイルをExadata Cloud Machine計算ノードに転送します。
Exadata Cloud Machine計算ノードでユーザー定義表領域データ・ファイルをASMおよびExadata Storage Serverにロードします。 この段階で、必要に応じてエンディアン形式の変換を行います。
RMAN CONVERTコマンドまたはDBMS_FILE_TRANSFERパッケージのPUT_FILEプロシージャを使用して、データ・ファイルのロードおよび変換を行えます。
Exadata Cloud Machine計算ノードでData Pump Importを使用して、ユーザー定義表領域に関連付けられているメタデータを、ソース・データベースの非トランスポータブル表領域からエクスポートされたデータとメタデータとともにロードします。
Exadata Cloud Machineデータベース上のユーザー定義表領域を読取り/書込みモードに設定します。
データが正常にインポートされたことを確認したら、ダンプ・ファイルを削除できます。