Oracle Database Cloud Serviceコンソール
Oracle Database Cloud Serviceコンソールを使用して、Exadata Cloud MachineのOracle Databaseのパッチ操作を実行できます。 Oracle Database Cloud Serviceコンソールのパッチ適用機能にアクセスする手順:
Oracle Database Cloud Serviceコンソールを開きます。
詳細な手順は、My ServicesダッシュボードおよびOracle Database Cloud Serviceコンソールへのアクセスを参照してください。
パッチ操作を実行するデータベース・デプロイメントをクリックします。
Oracle Database Cloud Service Overviewページが表示されます。
Administrationタイルをクリックしてから、Patchingタブをクリックします。
Oracle Database Cloud Service Patchingページが表示されます。
exadbcpatchmultiコマンド
また、exadbcpatchmultiユーティリティを使用して、Exadata Cloud MachineのOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのパッチ操作を実行することもできます。 exadbcpatchmultiユーティリティは、各計算ノードの/var/opt/oracle/exapatchにあります。
注意:
exadbcpatchmultiコマンドには、ルート管理権限が必要です。 このため、パッチ操作を実行するには、計算ノードにopcユーザーとして接続してrootユーザーのコマンド・シェルを起動する必要があります。 注意:
exadbcpatchmultiコマンドでは、Exadata Cloud Machine計算ノードに含まれるクラウド固有のツールが使用されます。また、特定のパッチでこのツールの特定のバージョンで提供される機能が必要になる場合があります。 このため、パッチ操作を実行する前に、クラウド・ツールを最新バージョンに更新することをお薦めします。 「Exadata Cloud Machineでのクラウド・ツーリングの更新」を参照してください。 exadbcpatchmultiコマンドの構文は、コマンドの最初の引数として指定する、実行するアクションによって異なります。 次のリストで、使用可能なパッチ適用アクションと各アクションのexadbcpatchmultiコマンドの構文を概説します。 各アクションの詳細な手順および例は、本ドキュメントの別の項で説明します。
Oracleホーム・ディレクトリに対して使用可能なパッチ識別子をリストする場合:
# /var/opt/oracle/exapatch/exadbcpatchmulti -list_patches
-sshkey=sshkey_file -oh=hostname:oracle_home
パッチを適用する前に前提条件を確認する場合:
# /var/opt/oracle/exapatch/exadbcpatchmulti -precheck_async patchid
-sshkey=sshkey_file
-instance1=hostname:oracle_home1[,oracle_home2 ...]
[-instance2=hostname:oracle_home1[,oracle_home2 ...] ...]
パッチを適用する手順:
# /var/opt/oracle/exapatch/exadbcpatchmulti -apply_async patchid
-sshkey=sshkey_file
-instance1=hostname:oracle_home1[,oracle_home2 ...]
[-instance2=hostname:oracle_home1[,oracle_home2 ...] ...]
[-run_datasql=1]
Oracleホーム・ディレクトリに対するパッチ適用操作のステータスをレポートする場合:
# /var/opt/oracle/exapatch/exadbcpatchmulti -get_status patchtxn
-sshkey=sshkey_file -oh=hostname:oracle_home
以前に適用したパッチまたは失敗したパッチをロールバックする場合:
# /var/opt/oracle/exapatch/exadbcpatchmulti -rollback_async patchid
-sshkey=sshkey_file
-instance1=hostname:oracle_home1[,oracle_home2 ...]
[-instance2=hostname:oracle_home1[,oracle_home2 ...] ...]
[-run_datasql=1]
次の表で、exadbcpatchmultiコマンドの構文に示した引数について説明します。
| 引数 | 説明 |
|---|---|
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事前確認、適用またはロールバックするパッチを識別します。 Oracleホーム・ディレクトリに対して適用可能なパッチの識別子をリストするには、 |
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クラスタ内の計算ノードへの接続に使用される、 通常このファイルは |
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指定したパッチの適用対象の計算ノードおよびOracleホーム・ディレクトリのリストを指定します。 このコンテキストでは、Oracleホーム・ディレクトリは、Oracle Databaseホーム・ディレクトリまたはOracle Grid Infrastructureホーム・ディレクトリになります。 パッチを適用するノードおよびOracleホーム・ディレクトリの場所を明示的に指定する必要があります。 1つのコマンドを使用してすべてのノードにパッチを適用することも、一度の実行で一部のノードにパッチを適用し、後で残りのノードに適用することもできます。 |
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この引数を使用して、パッチ適用またはロールバック操作に関連するSQLコマンドを実行します。 この操作は、すべての計算ノードにパッチが適用されたかロールバックされた後でのみ実行されます。 したがって、一部のノードにパッチを適用し、それ以外のノードにはまだ適用しない場合、または一部のノードをロールバックし、それ以外のノードはまだロールバックしない場合、この引数を指定しないよう注意してください。 この引数は、計算ノードのセットで機能するパッチ適用またはロールバック操作との組合せでのみ指定できます。 したがって、すべてのノードにパッチを適用するかロールバックし、この引数を指定しなかった場合、パッチ適用またはロールバック操作に関連するSQLコマンドを手動で実行する必要があります。 詳細は、パッチのドキュメントを参照してください。 |
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適用可能なパッチの検索、またはパッチ適用操作の現在のステータスのレポートに使用する計算ノードおよびOracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。 このコンテキストでは、Oracleホーム・ディレクトリは、Oracle Databaseホーム・ディレクトリまたはOracle Grid Infrastructureホーム・ディレクトリになります。 |
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この引数は、Oracleホーム・ディレクトリに対するパッチ適用操作のステータスのレポートにのみ使用されます。 確認対象のパッチ適用操作の識別子を指定します。 識別子は、事前確認、パッチ適用またはロールバック操作を開始してしばらくすると端末に出力され、ログ・ファイルにも記録されます。 |
exadbcpatchmultiコマンドを実行すると、そのアクティビティが/var/opt/oracle/log/exadbcpatch/exadbcpatch.logのログ・ファイルに記録されます。 以前のパッチ適用操作のログ・ファイルは同じディレクトリに保持され、各ログ・ファイルの名前にはタイムスタンプが含まれます。