Exadata Cloud Machineの計算ノードに含まれているクラウド固有のツールを更新するには、ツールの最新バージョンを含むRPMファイルをダウンロードし、適用します。
注意:
Exadata Cloud Machine環境全体でクラウド・ツールを同じバージョンに保つことをお薦めします。 したがって、次の手順をExadata Cloud Machineの計算ノードごとに繰り返す必要があります。計算ノードのクラウド固有のツールを更新する手順:
opc
ユーザーとして、計算ノードに接続します。
Secure Shell (SSH)経由での計算ノードへの接続を参照してください。
rootユーザーのコマンド・シェルを起動します。
$ sudo -s
#
インストールされたクラウド・ツールの情報を表示し、その情報を書き留めます。
# rpm -qa|grep -i dbaastools_exa dbaastools_exa-version_number-release_string
次のように、利用可能なクラウド・ツール更新があるかどうかを確認します。
# /var/opt/oracle/exapatch/exadbcpatch -list_tools
コマンド・レスポンスを確認して、使用可能なクラウド・ツール更新のパッチIDを判定します。
パッチIDは、patches
グループにpatchid
値としてリストされます。
クラウド・ツール更新は累積的です。 したがって、複数の更新が使用可能な場合、最新の更新のみをインストールします。 すべての更新を順にインストールする必要はありません。
現在インストールされているツールよりも使用可能なパッチが新しい場合、クラウド・ツール更新を含むパッチをダウンロードして適用します。
# /var/opt/oracle/exapatch/exadbcpatch -toolsinst -rpmversion=patchid
ここで、patchid
は、前の手順で確認したパッチIDです。
注意:
exadbcpatch
ユーティリティはフォアグラウンド・プロセスとして実行されるため、完了するまでユーザーに制御を戻しません。 または、バックグラウンド・プロセスとして実行されるexadbcpatchsm
を使用することもできます。 両方のユーティリティは同じ引数を渡され、同じ操作を実行します。 ただし、exadbcpatchsm
を使用すると、トランザクションIDが出力され、ただちにユーザーに制御が戻されます。 コマンドの出力はログ・ファイルに書き込まれます。 次を実行すると、操作の進捗をモニターできます。
# /var/opt/oracle/exapatch/exadbcpatchsm -get_status transactionid
rootユーザーのコマンド・シェルを終了します。
# exit
$
環境全体でクラウド・ツールを更新した後、次の手順を使用して、更新されたクラウド・ツールを使用するように自動データベース・バックアップを再構成する必要があります:
Exadataシステム内の最初の計算ノードにopc
ユーザーとして接続します。
詳細な手順は、Secure Shell (SSH)経由での計算ノードへの接続を参照してください。
注意:
最初の計算ノードを決定するには、任意の計算ノードにgrid
ユーザーとして接続し、次のコマンドを実行します。
$ $ORACLE_HOME/bin/olsnodes -n
最初のノードには、ノード名の横に数字の1がリストされます。
rootユーザーのコマンド・シェルを起動します。
$ sudo -s
#
更新されたクラウド・ツールを使用するように自動バックアップを再構成します。
自動バックアップ構成を持つExadata Cloud Machine環境内のすべてのデータベースに対して、次のコマンドを実行します。
# /var/opt/oracle/ocde/assistants/bkup/bkup -dbname=dbname
ここで、dbname
は、処理したいデータベースの名前です。
注意:
自動バックアップ構成を持つデータベースは、Exadata環境の最初のコンピュート・ノードの/etc/crontab
ファイルのエントリを調べることで判別できます。rootユーザーのコマンド・シェルを終了します。
# exit
$