各Oracle Java Cloud Serviceインスタンスは、いくつかのクラウドおよびミドルウェア・コンポーネントで構成されます。
サービス・インスタンスごとに1つのOracle WebLogic Serverドメインがあり、このドメインは1つのWebLogic管理サーバーとJavaアプリケーション・デプロイメントをホストする管理対象サーバーのクラスタで構成されます。 「Oracle Coherenceがサービス・インスタンスに対して使用可能になっている場合、」アプリケーションにメモリー内データ・グリッドを提供するマネージド・サーバーの2番目のクラスタがあります。
次のセクションでは、Oracle Java Cloud Serviceのコンポーネントと、インフラストラクチャおよびプラットフォーム・サービス製品を構成する、その関連するOracle Cloudコンポーネントについて説明します。
Oracle Java Cloud Service
Oracle Java Cloud Serviceインスタンスを作成し、サービス・インスタンスのライフ・サイクルにアクセスして管理するには、Oracle Java Cloud Service Consoleを使用します。 Oracle Traffic Directorがサービス・インスタンスのロード・バランサとして有効化されている場合、Oracle Java Cloud Service Consoleを使用して、ニーズに応じてロード・バランサを無効または有効にできます。 Oracle Coherenceがサービス・インスタンスで有効な場合、同じコンソールを使用して、Coherenceデータ層のパッチ適用やスケーリングなど、Oracle Java Cloud Service-Coherenceインスタンスに対する主要ライフサイクル操作をすべて実行します。
Oracle Java Cloud Service Consoleの概要を参照してください。
Oracle Database Cloud Service
各Oracle Java Cloud Serviceインスタンスは、Oracleデータベースに関連付けられている必要があります。このデータベースは、Oracle Database Cloud Serviceデプロイメントとしてプロビジョニングできます。 Oracle Java Cloud Serviceは、このデータベースを使用して必要なOracleスキーマをホストします。
Oracle Java Cloud Serviceインスタンスがプロビジョニング可能になる前にOracle Database Cloud Serviceで作成が必要とされるものの詳細は、Oracle Java Cloud Serviceを開始する前にを参照してください。
「Oracle Database Cloud Serviceについて」を参照してください。
Oracle Compute Cloud Service
Oracle Java Cloud ServiceはOracle Compute Cloud Serviceで提供されるインフラストラクチャの上に構築されます。 Oracle Java Cloud Serviceインスタンスは、Oracle Linux 6 (OEL6) 60-GBディスク・イメージをベースとするOracle Compute仮想マシン(VM)の上にホスティングされます。
ロード・バランシングがサービス・インスタンスで有効な場合、Oracle Traffic Directorインスタンスは各自の仮想マシン(VM)でホスティングされます。 Oracle Java Cloud Serviceインスタンスをプロビジョニングするときに設定および構成されるVMデプロイメント・トポロジの詳細は、
仮想マシンのデプロイメント・トポロジについてを参照してください。
Oracle Coherenceがサービス・インスタンスに有効な場合、Coherenceデータ層のVMは管理対象サーバーを1台以上保有できます。 サービス・インスタンスにOracle Coherenceをプロビジョニングするときに設定および構成されるVMデプロイメント・トポロジの詳細は、
「Oracle Java Cloud ServiceのOracle Coherenceとコンピューティング環境について」を参照してください。
Oracle Coherence
Oracle Coherenceは、インメモリー・データ・グリッドおよびキャッシュ・ソリューションであり、これを使用すると、組織は、使用頻度の高いデータへの高速アクセスを行うことにより、予想どおりにアプリケーションをスケーリングできます。 Oracle Java Cloud Serviceインスタンスに対してOracle Coherenceを有効にすると、クラウドのOracle WebLogic Server環境にデプロイされるCoherenceアプリケーションにインメモリー・データ・グリッドおよびキャッシュを使用できます。 「Oracle Coherenceがサービス・インスタンスに対して使用可能になっている場合、」 Oracle Coherenceは、ご使用の環境のOracle WebLogic Server内のコンテナ・サブシステムとして構成されています。 Oracle Java Cloud Service-Coherenceインスタンスの作成および管理の詳細は、Oracle Java Cloud ServiceでのOracle Coherenceの使用を参照してください。
Oracle Traffic Director
ロード・バランシングがOracle Java Cloud Serviceインスタンスで有効な場合、Oracle Traffic Directorソフトウェアがサービス・インスタンスのロード・バランサとして使用されます。 Oracle Traffic Directorはmod_wl_ohプラグインを実装し、これがクライアント・リクエストをOracle WebLogic Serverにルーティングするプロキシとして使用されます。
サービス・インスタンスの作成時にサービス・インスタンスにロード・バランサを追加すると、Oracle Java Cloud Serviceによって「WebLogicプラグインの有効化」コントロールがOracle WebLogic Serverに設定されます。 サービス・インスタンスの作成後にロード・バランサをOracle Java Cloud Serviceインスタンスを追加した場合は、「WebLogicプラグインの有効化」コントロールを手動で設定する必要があります。
Oracle Traffic Director管理コンソールは、SSL証明書管理やルーティング・ポリシー管理などの拡張構成に使用できます。