この項では、パッチ適用およびロールバックの操作後に発生する可能性がある問題のいくつかを説明します。
次の推奨事項に従うと、パッチ適用およびロールバック操作によりアプリケーションの実行を継続できます。
パッチ適用、ロールバックまたはリストア操作の後、アイデンティティ・キーストアおよび信頼ストアが見つかりません
アイデンティティ・キーストアおよび信頼ストアがある場合、パッチの適用、パッチのロールバック、バックアップのリストアの後にそれらが消えることがあります。 次のいずれかを構成している場合があります。
カスタム・アイデンティティ・キーストアおよびカスタム信頼ストア
カスタム・アイデンティティ・キーストアおよびJava標準信頼ストア
WebLogic Serverアイデンティティ・キーストアおよびWebLogic Server信頼ストア
パッチ適用、ロールバックおよびリストア操作により、カスタム・キーストアおよび信頼ストアの保持に使用していた可能性があるディレクトリが置換されるため、それらがつまり空になります。
キーストアおよび信頼ストアを保護するには、OPSS KeyStoreService (KSS)を使用してキーストアおよび信頼ストアを作成します。 Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理のデモIDおよびデモ信頼に対するOPSSキーストア・サービスの構成を参照してください。
OPSS KeyStoreServiceを使用しない場合は、Oracle Java Cloud Serviceによって作成されたWebLogicドメインにキーストアおよび信頼ストアを置くことができます。
JDKパッチ適用に対してキーストアおよび信頼ストアを保護することが特に重要です。 各JDKパッチは前のバージョンを置換します。 キーストアおよび信頼ストアを保護するには、OPSS KeyStoreServiceを使用してWebLogicドメインにそれらを置きます。
WebLogic Serverパッチ適用については、次のことを行わないでください。
CA証明書を既存のデモ・キーストア内に置きます。
カスタム・キーストアおよび信頼ストアを<MW_HOME>/wlserver/lib
ディレクトリに置きます。
CA証明書をキーストア以外のシステム上の任意の場所に置きます。
仮想マシンに異常があることを示すメッセージを受け取りました
サービスの仮想マシンが正常な状態にない場合はパッチを適用できません。
バックアップを使用してサービスをリストアして、パッチ適用を再試行してください。
サービスが別の操作でビジーであることを示すメッセージを受け取りました
サービスがスケーリングやバックアップなどのメンテナンス中のときはパッチを適用できません。
サービスがメンテナンス中でなくなるまで待機して、パッチ適用を再試行してください。