Oracle Java Cloud Service VMへのSSHトンネルを使用することによって、ローカル・マシンのポートを経由してVM上のその他の非公開ポートに接続できます。
VMによって提供されるリソースが、インターネット経由で直接アクセスできないポートを使用する場合、ポートへのSSHトンネルを作成することによってそのリソースにアクセスできます。 たとえば、SSHトンネルを使用して、Eclipseなどのローカルの統合開発環境(IDE)を管理サーバーの専用デプロイメント・ポート(9001)に接続できます。
通常、SSHトンネルはリモート・ポートを、ローカル・マシン上の使用可能な任意のポート番号にマッピングすることがあります。 ただし、管理サーバーのポート9001は、通信のためにリモート・ポート番号とローカル・ポート番号を一致させる必要があるJMX/RMIを使用します。 そのため、次の手順に従って、トンネルのローカル・ポート番号をVMのポート番号と同じ値に構成します。
VMへのSSHトンネルを設定するには、次の手順を実行します。
- Oracle Java Cloud Serviceコンソールの「サービス」ページに移動します。
- アクセスするVMに関連付けられたサービス・インスタンスをクリックします。
「概要」タイルに焦点が当たった状態でOracle Java Cloud Serviceインスタンス・ページが表示され、サービス・インスタンスに関する詳細情報が示されます。
- 仮想マシンのリストで、アクセスするVMに応じて管理サーバーまたはロード・バランサのパブリックIPアドレスを探します。
このアドレスは代表的なオクテット形式(111.111.111.111)で指定されます。
注意:
コンソールには管理サーバーおよびロード・バランサVMのパブリックIPアドレスのみが表示され、管理対象サーバーのものは表示されません。 詳細は、「管理対象サーバーVMへの接続」を参照してください。
- UNIXおよびUNIX類似プラットフォームで、標準OpenSSHコマンド(
ssh
)を使用して、VMへのSSHトンネルを作成します。
次の情報を指定します。
使用する形式:
ssh -i path_to_private_key -L port:VM_IP_address:port opc@VM_IP_address -N
たとえば、管理サーバーVM上のポート9001へのSSHトンネルを作成するには、次を実行します。
ssh -i /home/myuser/id_rsa -L 9001:111.111.111.111:9001 opc@111.111.111.111 -N
- Windowsでは、PuTTY (Windowsプラットフォーム用のオープン・ソースのネットワーキング・クライアント)を使用して、VMへのSSHトンネルを作成できます。
- PuTTYを起動します。
「Session」パネルを含む「PuTTY Configuration」ウィンドウが表示されます。
- Host Name (or IP address)フィールドに、VMのパブリックIPアドレスを入力します。
- 「Category」ツリーで、必要に応じて「Connection」を展開し、「Data」をクリックします。
- Auto-login usernameフィールドに、
opc
と入力します。
- When username is not specifiedオプションがPromptに設定されていることを確認します。
- CategoryツリーでConnection>SSHの順にクリックします。
- Protocol optionsの下にあるDon't start a shell command at allチェック・ボックスを選択します。
- Categoryツリーで、Connection>SSHの順に展開し、Authをクリックします。
- 「Private key file for authentication」の下にある「Browse」をクリックします。
- 秘密鍵ファイルに移動して選択します。 「Open」をクリックします。
注意:
.ppk
ファイル拡張子は、秘密鍵がPuTTYの独自形式であることを示しています。 PuTTYを使用する場合は、この形式のキーを使用する必要があります。 別の形式で保存されたキーを使用する必要がある場合は、PuTTYのマニュアルを参照してください。
- CategoryツリーでConnection>SSH>Tunnelsの順にクリックします。
- Destinationフィールドに
IP:port
を入力します。
ここで、IPはVMのIPアドレスで、portは接続するVMのポート番号になります。
- Source Portフィールドに、同じポート番号を入力します。
- 「追加」ボタンをクリックします。
- OpenをクリックしてVMへのSSHトンネルを作成します。
注意:
オプションで、セッション・パネルに移動して「保存」をクリックして、このセッション構成を保存できます。 次回にPuTTYを開くと、この構成を選択して「ロード」をクリックすると、この構成を読み込むことができます。
- 秘密鍵がパスフレーズとともに定義されている場合、プロンプトが表示されたら、その値を入力します。
ローカル・マシン上で実行されるアプリケーションは、localhost:port
(portはローカルのポート番号)を使用して、VMと通信できるようになりました。
たとえば、管理サーバーVM上のポート9001へのSSHトンネルを作成した後、Webブラウザを起動して、http://localhost:9001/console
に接続します。
注意:
SSHトンネルでの作業を完了したら、<ctrl> C
を実行して、SSHトンネルをシャットダウンします。