オーケストレーションの高可用性(HA)ポリシーは、システムによるオーケストレーションの管理方法に影響します。
ポリシーの値
高可用性ポリシーには、次のいずれかの値を指定できます。
Active
: インスタンスのHAを有効にします。 VMの状態を監視し、次のいずれかが原因で予期せず停止した場合に、VMを自動的に再起動します。
ノードの停電
ノードのネットワーク障害
なんらかの理由によるハイパーバイザの失敗
注意:
インスタンスは別のノードで再起動される場合があります。
注意:
インスタンスが正常に起動しなかった場合、または実行状態に達しなかった場合、オーケストレーションはエラー状態を示し、インスタンスを再起動できません。 オーケストレーションを再開するには、これをまず停止して、エラーを解決してからオーケストレーションを再度開始します。
コンピュート・ノードが停止した場合、またはネットワーク接続が失われた場合、インスタンスは使用不可状態になり、再起動されません。 ネットワーク接続がリストアされた場合に、コンピュート・ノードが稼働中で、VMがまだ実行中の場合は、インスタンスの状態は実行中になります。 コンピュート・ノードが停止して、VMが実行中でない場合は、インスタンスはエラー状態になり、他のコンピュート・ノードで再起動されます。
コンピュート・ノードが使用不可の場合は、HAポリシーが「active」に設定されたインスタンスは自動的に再起動されません。
対応する仮想マシンが実行中でないことが確認されないと、インスタンスは自動的に再起動されません。 クラウド管理者に連絡して、インスタンスの仮想マシンが実行中でないことを確認してください。 クラウド管理者はインスタンスを強制的に停止して再起動できます。
インスタンスのヘルスでレポートされるインスタンスに実行中のエージェントはありません。 カーネル・パニックなどは、インスタンス自体で処理する必要があります。
Monitor:
インスタンスの状態を監視し、インスタンスが停止、エラーまたは使用不可の状態になった場合は管理者に通知します。 コンポーネントは再起動されません。 この状態は、タイプlaunchplan
およびstoragevolume
のオブジェクトにのみ設定されます。 監視できるのは、インスタンスおよびストレージ・ボリュームのみです。 オーケストレーションの特定のコンポーネントを監視すると、監視対象のコンポーネント・セットのステータスの集計が可能になります。 たとえば、一連のインスタンスの集計ステータスを統合する場合は、オーケストレーション内にこれらを単一の起動プランで作成し、監視する起動プランにha_policy
を設定します。 そうすると、オーケストレーションのステータスを問い合せることができ、インスタンスのいずれかがrunning
状態でない場合は、これがオーケストレーション・ステータスに反映されます。
注意:
起動プランは、オーケストレーションのha_policy
要素設定に関係なく、デフォルトで常に監視されます。コンポーネントを再起動または監視しない場合は、オーケストレーションで定義されているコンポーネント構成にha_policy
要素を含めないでください。