このトピックを確認し、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームがOracle Database Applianceハードウェアで機能する方法を理解します。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームが提供する仮想化テクノロジを使用すると、分離された複数のデータベースとアプリケーションが同じ物理サーバーを共有できます。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームISOイメージは、Oracle Database Applianceハードウェア機能を活用するように特に設計されています。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・アーキテクチャは次の図に示す仮想マシン・コンポーネントを使用します。
図3-1 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・アーキテクチャ
Oracle Database Applianceベース・ドメイン(ODA_BASE): 特にデータベース用の、ベア・メタル・デプロイメントに類似したデータベース・パフォーマンスを提供する、特権を持つ仮想マシン・ドメイン。PCIパススルー・ドライバは、共有ストレージにODA_BASE直接アクセスを提供します。
ドメイン0 (Dom0): Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのプロビジョニング・プロセスを開始し、仮想マシン・テンプレートをホスティングするデフォルトのドメイン。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム環境でのハードウェア検出業務の大部分は、ドメイン・ゼロ(Dom0)と呼ばれる管理ドメインに渡されます。x86ベースのサーバーでは、Dom0カーネルは、様々なデバイス、ファイル・システムおよびソフトウェアRAIDとボリューム管理をサポートするフットプリントの小さいLinuxカーネルです。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでは、Dom0は、多くのシステム・ハードウェアへのアクセスを提供し、ゲスト・オペレーティング・システムを作成、削除、管理し、これらのゲストに対して共通の仮想ハードウェアを使用可能にします。
ゲスト・ドメイン(ドメインU): アプリケーションやミドルウェアなどの、非データベース・ワークロードをホスティングするためにプロビジョニングされる仮想マシン。各ゲスト・オペレーティング・システムには、「ユーザー・ドメイン」と呼ばれるそのシステムの管理ドメインがあり、「ドメインU」と省略されます。このドメインは、ハードウェアまたはデバイス・ドライバに直接アクセスする権限を持たないドメインです。各ドメインUは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上でDom0
が実行された後に開始されます。