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Oracle® Database Appliance管理およびリファレンス・ガイド
リリース12.1.2.7.0 for Linux x86-64
E67089-01
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Oracle Database Applianceパッチ・セット・バンドル12.1.2.7のインストールについて

このトピックを確認して、12.1.2.7のパッチ適用プロセスの変更点、およびこのパッチ・セット・リリースで利用できる新しいパッチ適用オプションを理解します。

Oracle Database Applianceパッチ・セット・リリース12.1.2.7には、新しい拡張が含まれていますが、Oracle Database Applianceの包括的なパッチ適用ソリューションも引き続き提供します。

注意:

12.1.2.7にアップグレードする前に、パッチ・セット・リリース12.1.2.6にしておく必要があります。

パッチ・セット・リリース12.1.2.7のパッチ・セット更新プロセスの変更点

パッチ適用プロセスを簡素化してシステムの可用性を向上するために、12.1.2.7 Oracle Database Applianceのパッチ適用では、次のパッチ・オプションをサポートします。

  • 自動的なローリングのパッチ適用

  • 手動でのローリングのパッチ適用

また、12.1.2.7リリースでは、次の新しいパッチ・オプションが導入されています。

  • SERVER: このパッチには、Infrastructure (infra)とGrid Infrastructure (gi)のパッチ更新からの、以前のリリースでこれまでに取得されたパッチが含まれています。

  • STORAGE: このパッチには、共有ストレージ・コンポーネントのパッチのみが含まれます。

  • DB: このパッチには、Oracle Databaseのパッチが含まれます。

これらの新しいパッチ・オプションのリリースは、これまでのリリースのパッチ・オプションであるinfra (インフラストラクチャのパッチ)、gi (Grid Infrastructureのパッチ)、およびdatabases (Oracle Databaseのパッチ)を置き換えます。

serverDBの両方のパッチで、ローリング・アップグレードを実行できます。

最初にserver パッチを適用します。serverパッチが完了した後で、storageパッチとDBパッチを適用する必要があります。DBパッチは遅延でき、システムの停止時間は必要ありません。storageパッチでは、停止時間をスケジュールして、システムを再起動する必要があります。ただし、通常はスケジュールされた保守作業の期間までstorageパッチを遅延させることができます。

12.1.2.7パッチ・アップグレードの概要

パッチ・セット・アップグレードには、次の手順が含まれます。

  1. My Oracle SupportからOracle Database Applianceパッチ・バンドルをダウンロードします。

  2. パッチ・バンドルをコピーして解凍します。

  3. パッチの適用が必要なコンポーネントを検証します。

  4. サーバーにパッチを適用します。

  5. (オプション)共有ストレージにパッチを適用します。

  6. Oracle Databaseにパッチを適用します。

  7. パッチ更新を検証します。

Oracle Database Applianceソフトウェアの更新について

Oracle Database Applianceで最新ソフトウェアの動作を継続するには、Oracle Database Applianceパッチ・バンドルを確認し、リリースされている場合は適用します。新機能を提供するだけでなく、パッチは、既存の機能の機能性を向上させます。

Oracle Database Applianceのパッチ・バンドルは、四半期ごとにリリースされます。My Oracle Supportのノート888888.1には、最新のOracle Database Applianceパッチ・バンドルに関する情報が記載されています。

パッチ・セット・コンポーネント・バンドル

パッチ・バンドルは、次の3つのパッチの論理パートまたはグループから構成されます

表1-2 Oracle Database Applianceの12.1.2.7パッチ・セット・コンポーネントの名前、およびパッチが適用されるコンポーネント

パッチ・コンポーネント パッチ適用対象コンポーネント

SERVER (サーバー)

Linuxオペレーティング・システム、Oracle ILOM、BIOS、ハードウェア管理パック、IPMI、OAKCLI、ローカル・ディスクのファームウェアおよびOracle ASR。

仮想化プラットフォームの場合、このコンポーネントにDom0の更新も含まれます。Serverパッチには、Oracle Grid Infrastructureのスタックも含まれます。

STORAGE (ストレージ)

共有ディスクのファームウェア、ストレージのコントローラ、エクスパンダのファームウェアのパッチ。

DB (データベース)

Oracle Database RDBMSのスタックのパッチ。

注意:

storageパッチを適用する前に、serverパッチを適用します。他のパッチを適用する前にserverパッチを適用する必要があります。パッチを適用した後で、各サーバー・ノードを再起動する必要があります。serverパッチは、サーバー・ノードを再起動します。storageパッチは、両方のノードを再起動します。

更新のパッチ適用と既知の問題

My Oracle Supportノート888888.1で必須の最新の更新を取得して、このOracle Database Applianceパッチ・バンドルのインストールについての既知の問題を確認します。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=888888.1