Oracle Database Applianceにパッチを適用する方法を決定します。パッチ・セット・バンドル12.1.2.7では、2つのオプションを選択できます。
Oracle Database Applianceに対するパッチ適用では、自動的なローリングのパッチ適用、または手動でのローリングのパッチ適用のいずれかを使用できます。各手順を確認し、使用するオプションを決定します。各オプションで、serverパッチ(手順4)を除いて手順は同じです。
両方のオプションで、storageパッチ更新の実行後、storageパッチはOracle Database Applianceシステムの再起動を必要とします。ただし、更新を保守作業期間まで遅延できます。
注意:
12.1.2.7にアップグレードする前に、パッチ・セット・リリース12.1.2.6にしておく必要があります。
12.1.2.7では、ストレージにパッチを適用する前に、サーバーにパッチを適用する必要があります。最新のOracle Database Applianceパッチ・バンドルに関する情報は、My Oracle Supportのノート888888.1を参照してください。
自動的なローリングのパッチ適用のオプション
自動的なローリングのパッチ適用のメリットは、実行が簡単であり、パッチを開始するとパッチ・プロセスが自動的に実行される点です。ただし、ノードの再起動中、サービスやクライアントで遅延が発生することがあります。
自動的なローリングのパッチ適用は、次の手順で構成されます。
My Oracle SupportからOracle Database Applianceパッチ・バンドルをダウンロードします。
パッチ・バンドルを両方のOracle Database Applianceノードにコピーして解凍します。
パッチの適用が必要なコンポーネントを検証します。
ノード0からパッチを開始します。自動的なパッチ・オプションが、ノード1でサーバー・パッチ更新を実行し、ノード1を再起動します。次に、ノード0のサーバーにパッチを適用して、ノード0を再起動します。
(オプション)共有ストレージ・コンポーネントにパッチを適用します。このパッチはシステムの再起動が必要ですが、通常は再起動を遅延できます。
Oracle Databaseにパッチを適用します。再起動は必要ありません。
Oracle DatabaseとOracle Grid Infrastructureのパッチのインストールを検証します。
手動でのローリングのパッチ適用のオプション
手動でのローリングのパッチ適用のメリットは、まずサービスとクライアントをあるノードから別のノードに移行してからノードを再起動し、その後2番目のノードに手動でパッチを提供できるという点です。この移行は、フェイルオーバーよりも他への影響が少なく、継続的なトランザクションの中断を最小限に抑えることができます。
手動でのローリングのパッチ適用は、次の手順で構成されます。
My Oracle SupportからOracle Database Applianceパッチ・バンドルをダウンロードします。
パッチ・バンドルを両方のOracle Database Applianceノードにコピーして解凍します。
パッチの適用が必要なコンポーネントを検証します。
2つの手順のプロセスで、パッチを手動で実行します。
ノード0にログインし、oakcli
パッチ・コマンドに--local
オプションを使用して実行し、ノード0のサーバーにパッチを適用します。
パッチ操作が完了するまで待つと、ノード0が利用できるようになります。
ノード1にログインし、oakcli
パッチ・コマンドに--local
オプションを使用して実行し、ノード1のサーバーにパッチを適用します。
(オプション)共有ストレージにパッチを適用します。このパッチはシステムの再起動が必要ですが、通常は再起動を遅延できます。
Oracle Databaseにパッチを適用します。再起動は必要ありません。
Oracle DatabaseとOracle Grid Infrastructureのパッチのインストールを検証します。