Oracle Database Applianceは、管理者管理型Oracle RACデータベースをサポートします。
Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)は、2つ以上の個々のコンピュータをリンクして1つのシステムとして機能させるテクノロジです。Oracle Database Appliance上にデプロイされたOracle RACによって、各ノードはデータベースへのアクセスを共有できます。一方のノードがエラーまたはオフラインになっても、もう一方のノードは引き続き稼働し、Oracle RACデータベース全体が使用可能なままになります。
Oracle Database Applianceでは現在、データベース管理者によってデータベースの各インスタンスがクラスタ内の特定のノードに割り当てられる管理者管理型データベースのみがサポートされています。ポリシー管理型データベースは、Oracle Database Applianceではサポートされていません。ポリシー管理型データベースでは、データベース管理者は要求されたデータベース・インスタンスの数を定義しますが、データベース・インスタンスが稼働するノードは定義しないためです。
管理者管理データベースのデータベース・リソースを確認すると、そのOracle Databaseと同じ名前で定義されたサーバー・プールが表示されます。このサーバー・プールは、Oracleで定義される特別なサーバー・プールの一部で、汎用サーバー・プールと呼ばれます。汎用サーバー・プールは、最上位レベルのサーバー・プールにない、ポリシー管理型でないサーバーを保存します。管理者管理型データベースをホストするサーバーは、汎用サーバー・プールに静的に割り当てられています。Server Control (SRVCTL)ユーティリティまたはOracle Database Configuration Assistant (DBCA)のいずれかを使用して管理者管理型データベースを追加または削除すると、Oracle RACは汎用のメンバーであるサーバー・プールを作成または削除します。Oracle RACは、Genericサーバー・プールを管理して管理者管理データベースをサポートします。SRVCTLまたはOracle Clusterware Control (CRSCTL)ユーティリティ・コマンドを使用して、汎用サーバー・プールを変更することはできません。
関連項目:
『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』
『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』