Oracle Database Appliance構成は、そのメンバーにアプライアンスに対するシステム管理権限が付与されるオペレーティング・システムのグループおよびユーザーを作成します。
構成時に、2つの管理アカウントがOracle Database Applianceのために作成されます。それらは、ユーザーID (UID)が1000のgridユーザー、およびUIDが1001のoracleユーザーです。ユーザーgridは、Oracle Grid Infrastructureのインストール所有者です。ユーザーoracleはOracle Databaseのインストール所有者であり、すべてのOracle Databaseホーム(Oracleホーム)の所有者です。デフォルトで、これらのユーザーは、そのメンバーにOracle DatabaseおよびOracle Automatic Storage Managementを起動および管理する権限が付与されるオペレーティング・システム・グループのメンバーです。
次の表に、Oracleシステムの権限グループ、およびオペレーティング・システムの認証グループに関する情報を示します。
表2-1 Oracle Database Appliance上のオペレーティング・システムのグループおよびユーザー
| Oracleシステムの権限 | グループ名 | グループID (GID) | gridはメンバーである | oracleはメンバーである |
|---|---|---|---|---|
| Oracleインベントリ・グループ(OINSTALL) |
|
1001 |
はい(主グループ) |
はい(主グループ) |
| OSDBAグループ |
|
1002 |
いいえ |
はい |
| Oracle RACグループのOSOPER |
|
1003 |
はい |
はい |
| ASMグループのOSDBA |
|
1004 |
はい |
はい |
| ASMグループのOSOPER |
|
1005 |
はい |
いいえ |
| Oracle ASMのOSASMグループ |
|
1006 |
はい |
いいえ |
デプロイ時に初期データベースを作成する場合、SYSおよびSYSTEMユーザーのパスワードはwelcome1です。構成後に両方のユーザーのこのパスワードを速やかに変更し、これらの特権アカウントを使用したデータベースへの不正アクセスを防止します。
関連項目:
『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイドfor Linux』
『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』