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Oracle® Database Appliance管理およびリファレンス・ガイド
リリース12.1.2.7.0 for Linux x86-64
E67089-01
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Oracle Database ApplianceのSSDについて

Oracle Database Applianceには、ストレージのパフォーマンスを向上させるためにSSDが含まれています。

Oracle Database Applianceには、特定操作のパフォーマンスを向上させるためにSSDが含まれています。SSDは、REDOログ書込みのスピードアップ、標準のディスク・ドライブよりもさらに効率的なデータベース・データのキャッシュ、データベース・ファイルの読取り/書込み(I/O)パフォーマンスの向上により、ストレージ操作のスピードを向上させます。

REDOログ書込みのスピードアップ

REDOログ書込みのスピードアップ

Oracle Database Applianceには、スロット20から23にデータベースREDOログ専用の4つのSSDが含まれます。デプロイメント・プロセスでは、データベースREDOログ書込み操作をスピードアップさせて待機時間を短縮するために、高い冗長性を持つ+REDOという名前のOracle ASMディスク・グループがプロビジョニングされます。データベースはこれらのSSDを自動的に利用し、他のファイルをSSDでホストすることはできません。

データベース・データのキャッシュ

Oracle Database Appliance X5-2には、スロット16から19に400GBの追加のSSDが実装されており、データベース・ファイルをホストするために使用したり、バッファ・キャッシュとともにデータベース・フラッシュ・キャッシュとして使用できます。

通常の冗長性を持つ+FLASHという名前のOracle ASMディスク・グループが、これらのSSDでプロビジョニングされます。+FLASHディスク・グループ内のすべての記憶域はOracle ASM動的ボリューム(フラッシュデータ)に割り当てられ、ACFSファイル・システムとしてフォーマットされます。その後、このフラッシュデータ・ファイル・システムの記憶域はOracle ACFSファイル・システムとして使用可能になり、読取り操作をスピードアップさせるデータベース・フラッシュ・キャッシュ・ファイルの作成に使用されます。各データベースにフラッシュ・キャッシュを含むファイルが自動的に作成され、データベースのinit.oraパラメータdb_flash_cache_fileを使用して指定されます。デフォルトでは、十分な領域がない場合を除き、db_flash_cache_sizeはSGAの3倍のサイズ(最大196GB)に設定されます。十分な領域がない場合、サイズ・パラメータは0に設定されます。db_flash_cache_sizeパラメータを変更した場合、新たなサイズのフラッシュ・キャッシュを使用するには、データベースを再起動する必要があります。

データベース・ファイルのI/Oパフォーマンスの向上

Oracle Database Appliance ManagerコンフィギュレータとOracle Appliance Manager (OAKCLI)の両方で、400 GBのSSD上にあるフラッシュ・データのOracle ACFSファイル・システムを使用して、データベース全体を保存するようアプライアンスを構成するオプションを指定できます。また、これらのSSDは、データベース・フラッシュ・キャッシュとしても使用されます。

OAKCLIコマンドoakcli create databaseは、データ・ファイルのストレージとしてSSDドライブを使用してデータベースを作成するオプションを提供します。+FLASHディスク・グループに利用可能な空き領域が十分にない場合、oakcli create databaseコマンドは、SSDドライブ上にデータベース・データ・ファイルを保存するためのオプションを表示しません。かわりに、データベース・ファイルは+DATAディスク・グループに自動的に作成されます。データベース・データ・ファイルをフラッシュとハード・ディスク・ドライブの両方に格納することもできます。ただし、このストレージ割当ては手動で管理する必要があります。Oracleでは、フラッシュとハード・ディスク・ファイルの両方でファイルを管理するのは、データベースの使用パターンについて、上級ストレージ管理者と同じ理解度がある場合のみにすることをお薦めします。

データ・ファイルのストレージにSSDを使用するには、Oracle Databaseが次の要件を満たしている必要があります。

  • Oracle Databaseはリリース11.2.0.4以降であること

  • データベース・タイプがOLTPであること

  • +FLASHストレージの領域に完全に保管されたOracle Databaseは、非コンテナ・データベース(非CDB)であること。

  • +FLASHディスク・グループに160GBの空き領域が必要です

関連項目:

『Oracle Database管理者ガイド』