oakcli
を使用して、パッチのアップグレードを開始する前に問題がないか確認します。
パッチをインストールする前に、ノード0でoakcli validate
コマンドを使用して、依存関係の欠落やパッチのインストールで問題が発生する可能性のある競合など、使用環境で発生する可能性のある問題がないか確認します。競合は、標準の構成をカスタマイズする場合に発生する可能性があります。oakcli validate
コマンドは、パッチ適用を必要とするコンポーネントをリストするレポートを表示します。-ver
フラグを使用して示すサポートされるバージョンに対して、コンポーネントがUp-to-dateとして一覧に表示される場合、そのコンポーネントはパッチを適用する必要がありません。
次の構文を使用してoakcli validate
コマンドを実行し、システムを検証します。ここで、patch_version
はシステムを検証するパッチのバージョンです。
oakcli validate -c ospatch -ver patch_version
例1-1 Oracle Database Applianceパッチ・セット12.1.2.7の準備状況の検証
12.1.2.7パッチ・バンドルをインストールする前に、次のコマンドを使用して、システムに問題がないか確認します。
12.1.2.7パッチ・セットに対してパッチの検証チェックを実行します。
# oakcli validate -c ospatch -ver 12.1.2.7.0
これらのコマンドの出力により、パッチを環境にインストールできるかどうかが通知されます。コマンドからの出力に(サーバーに欠落したRPM依存があるなどの)問題があることが示されている場合は、問題を解決して、oakcli validate
をもう一度実行します。
注意:
これらのコマンドは、ローカル・ノードでのみ実行されます。Oracle Database Applianceの両方のノードを確認するには、両方のノードでコマンドを実行します。