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Oracle® Database Appliance管理およびリファレンス・ガイド
リリース12.1.2.7.0 for Linux x86-64
E67089-01
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前のOracle Database 12.1.0.2.xリリースからOracle Database 12.1.0.2.160119への更新

次の例を使用して、Oracle Database ApplianceでOracle Database 12c release 1 (12.1)リリースを更新するために必要な手順を理解します。

Oracle Appliance Manager (OAKCLI)を使用して、Oracle Databaseのインストールを更新します。このシナリオでは、Oracle Database Appliance 12.1.2.6パッチ・セット更新を実行したときに、2つのデータベースをOracle Database 12cリリース1 12.1.0.2.160119に更新していますが、Oracle Database 12cリリース1(12.1.0.2.4)でパッチが適用された他の2つのOracle Databaseインストールは更新していません。次の手順では、パッチ・セット更新の後でデータベースを手動で更新する方法について説明します。

Oracle DatabaseのためのOracle Database Applianceパッチ・セットは、新しい順序番号付けを使用します。Oracle Database Applianceパッチ・セット12.1.2.6用Oracle Database更新は12.1.0.2.160119です。

  1. ノード0でのみコマンドoakcli show databasesを実行します。このコマンドの出力を確認して、この更新に対応するリリース番号を持つデータベースがあることを確認します。

    次の例は、4つのデータベースdb1db2db3およびdb4があることを示しています。

    # oakcli show databases
    
    Name Type     Storage  HomeName         HomeLocation                              Version
    ---- ----     -------  --------         ------------                              -------
    db1 RAC        ACFS   OraDb12102_home1 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1 12.1.0.2.4(20831110,20831110)
    db2 SINGLE     ACFS   OraDb12102_home2 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_2 12.1.0.2.4(20831110,20831110)
    db3 RACOneNode ACFS   OraDb12102_home3 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_3 12.1.0.2.160119(21948354,21948344)
    db4 RAC        ACFS   OraDb12102_home4 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_4 12.1.0.2.160119(21948354,21948344)

    注意:

    この例では、データベースは別のOracleのホームの場所にあります。このオプションは、各データベースを更新できる機能を提供しますが、管理とストレージの割当てがさらに必要とされます。別のホームにあるデータベースは、個別に更新する必要があります。

    同じデータベースのホームにあるデータベースは、必要とされるストレージの割当てが少なく、グループとして更新できます。ただし、共有されたOracleデータベースのホームの場所にある個別のデータベースを更新することはできません。

  2. ノード0でのみoakcli update -patch 12.1.2.6.0 --databaseコマンドを実行します。データベースまたはデータベースのホームを指定しないでこのコマンドを実行すると、コマンドは自動的に両方のノードにパッチを適用します。

    パッチ適用の候補となるデータベースのホームが複数ある場合は、コマンドにより選択リストが表示され、そこから更新するデータベースのホームの候補を1つ、複数またはすべて選択できます。

  3. 更新コマンドの実行が完了したら、ノード0でもう一度コマンドoakcli show databasesを実行します。

    コマンドとその出力は、ここでは次の例のようになります。

    # oakcli show databases
     
    Name Type     Storage  HomeName         HomeLocation                               Version
    ---- ----     -------  --------         ------------                               -------
    db1 RAC        ACFS    OraDb12102_home1 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  12.1.0.2.160119(21948354,21948344)
    db2 SINGLE     ACFS    OraDb12102_home2 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_2  12.1.0.2.160119(21948354,21948344)
    db3 RACOneNode ACFS    OraDb12102_home3 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_3  12.1.0.2.160119(21948354,21948344)
    db4 RAC        ACFS    OraDb12102_home4 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_4  12.1.0.2.160119(21948354,21948344)
    

    これで、Oracle Databaseインスタンスdb1 and db2が12.1.0.2.160119に更新されました。