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Oracle® Database Appliance管理およびリファレンス・ガイド
リリース12.1.2.7.0 for Linux x86-64
E67089-01
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ユーザー・ドメインおよびODA_BASEでの仮想ローカル・エリア・ネットワークの管理

これらの例を使用して、仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を構成および管理する方法を理解します。

ユーザー・ドメインのVLANを管理するには、ODA_BASEにログインします。ODA_BASEのVLANを管理するには、Dom0にログインします。この項の例では、sample10という名前のVLANを使用します。

注意:

Oracle Database ApplianceまたはOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデプロイ前にのみ、Dom0からVLANを作成できます。

例3-25 仮想ローカル・エリア・ネットワークの作成の例

  1. VLANを作成するには、次の情報を準備します。

    • VLAN名。VLANの作成先のノード上で一意(ただし、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの他のノード上にあるVLAN名と同じ名前にすることは可能)。

    • VLANタグ番号。2から4096 (境界値を含む).の値で、VLANの作成先のノード上で一意(ただし、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの他のノード上にあるVLANタグ番号と同じ番号にすることは可能)。

    • VLANを作成するインタフェースの名前。「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのネットワーク・インフラストラクチャおよび仮想ローカル・エリア・ネットワークについて」の表のDom0でのボンド・デバイス列にリストされているハードウェアで使用可能なインタフェースを見つけます。

    • VLANの作成先のノード。

  2. 次のコマンドを入力して、VLANの作成を開始します。プロンプトが表示されたら、準備した情報を入力します。

    oakcli create vlan

注意:

両方のノードに同じVLANを作成する必要がある場合、コマンドoakcli create vlanを2回(ノード0用に1回とノード1用に1回)入力します。

次のoakcli create vlanの例は、ノード0でVLAN sample10を作成します。

oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond0 -node 0

注意:

共有リポジトリに作成した仮想マシンでVLANを使用する予定の場合は、両方のノードでそのVLANを作成します。仮想マシンがデフォルトで稼働するように構成されているノードで割り当てられたネットワークが使用不可能な場合、またはフェイルオーバーの後に起動するよう仮想マシンが構成されているノードで割り当てられたネットワークが使用不可能な場合には、仮想マシンに障害が発生します。

例3-26 ユーザー・ドメインの仮想ローカル・エリア・ネットワークの割当ておよび削除の例

既存のVLANを仮想マシンに割り当てるには-addnetwork句を指定して、仮想マシンからVLANを削除するには-deletenetwork句を指定してoakcli modify vmコマンドを使用します。句にはVLAN名も指定する必要があります。

次のoakcli modify vmの例は、sample10 VLANを仮想マシンmyol5u_testに割り当てます。

oakcli modify vm myol5u_test -addnetwork sample10

例3-27 ODA_BASEの仮想ローカル・エリア・ネットワークの割当ておよび削除の例

ODA_BASEに既存のVLANを追加したり、ODA_BASEからVLANを削除するには、コマンドoakcli configure oda_baseを使用します。このコマンドでは、ODA_BASEおよびドメイン・メモリーのサイズ変更もできます。VLANの管理のみ行う場合は、現在のCPUコア数に対応する番号と現在のメモリー数を入力します。

次の例(抜粋)では、CPUコア数とデフォルトのメモリー値は変更されないままですが、ODA_BASEにVLAN test01が割り当てられます。現在のCPUコア数6は、コア・ライセンス・オプションの値リストの選択番号3に対応しています。

# oakcli configure oda_base
Core Licensing Options:
        1. 2 CPU Cores
        2. 4 CPU Cores
        3. 6 CPU Cores
        4. 8 CPU Cores
        5. 10 CPU Cores
        6. 12 CPU Cores
        Current CPU Cores       :6
        Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 3
        ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 48G)[default 64]     : 48
INFO: Using default memory size i.e. 64 GB
Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]: y
Select the network to assign (test00,test01,test02,test03): test01
Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]:
Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n]:
INFO: . . .

例3-28 仮想ローカル・エリア・ネットワークの表示の例

ODA_BASEに現在存在するVLANを表示するには、oakcli show vlanコマンドを実行します。

次の例では、前述の例で使用したsample10 VLAN以外のVLANが表示されています。

oakcli show vlan

NAME                  ID    INTERFACE   NODENUM
----                  --    ---------   -------
net1                  1     bond0       0
net1                  1     bond0       1
net2                  1     bond1       0
net2                  1     bond1       1
net3                  2     bond1       0
net3                  4     bond0       1
net10                 20    bond1       0
net10                 20    bond1       1

例3-29 仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除の例

ノードから不要なVLANを削除するには、oakcli delete vlanコマンドでVLAN名と当該ノード番号を指定します。

この例では、(前述のoakcli create vlanの例でVLANが割り当てられた)ノード0からVLAN sample10が削除されます。

oakcli delete vlan sample10 -node 0

注意:

ネイティブVLANは削除できません。ネイティブVLANは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ソフトウェアのデプロイ中に構成される仮想ローカル・エリア・ネットワークです。