仮想マシンにアクセスするために使用するネットワークを指定するには、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのネットワーク・インフラストラクチャ・コンポーネントを使用します。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームは、すべてのネットワークにブリッジを事前に作成して、上位レベルのネットワーク・インフラストラクチャ・コンポーネントをすべて管理します。仮想マシンにアクセスするためのフロント・エンド・ポイントは、Dom0
に定義されたブリッジの1つになります。
ネットワーク・インタフェースは、Oracle Database Applianceのハードウェアに応じて異なります。いずれの場合も、ユーザー・ドメインへの接続は、選択したインタフェースを介して行われます。Oracle Database Applianceの表を参照してください。ネットワーク・インタフェースの構成の概要は、「基本的な仮想マシン・ローカル・エリア・ネットワーク」を参照してください。
Oracle Database Applianceバージョン1仮想化プラットフォームのネットワーク・インタフェース
次の表は、Oracle Database Applianceバージョン1 (外部ストレージ・シェルフがないシステム)上のOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデフォルト・ネットワーク・インタフェースを示します。
表3-1 Oracle Database Applianceバージョン1仮想化プラットフォームのネットワーク・インタフェース
タイプ | Dom0でのインタフェース | Dom0でのボンド・デバイス | Dom0のブリッジ | ODA_BASEドメインのインタフェース |
---|---|---|---|---|
プライベート |
eth0 eth1 |
bond0 |
priv1 |
eth0 |
オンボード・パブリック |
eth2 eth3 |
bond1 |
net1 |
eth1 |
第1ペア・クアッド・ポート |
eth4 eth5 |
bond2 |
net2 |
eth2 |
第2ペア・クアッド・ポート |
eth6 eth7 |
bond3 |
net3 |
eth3 |
10-GbEインタフェース |
eth8 eth9 |
xbond0 |
net4 |
eth4 |
注意:
(銅線でなく)ファイバーのパブリック・ネットワーク接続を定義すると、PCIeボードにbond0
が構成されます。
Oracle Database Appliance X3-2以降のOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ネットワーク・インタフェース
次の2つの表は、Oracle Database Appliance X3-2以降(外部ストレージ・シェルフがあるシステム)上のOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデフォルト・ネットワーク・インタフェースを示します。
表3-2 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデュアル・ポート10-GbEネットワーク・インタフェース(Oracle Database Appliance X3-2以降)
Dom0でのインタフェース | Dom0でのボンド・デバイス | Dom0のブリッジ | ODA_BASEドメインのインタフェース |
---|---|---|---|
|
icbond0 |
priv1 |
eth0 |
表3-3 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのオンボード・クアッド・ポート10-GbEネットワーク・インタフェース(Oracle Database Appliance X3-2以降)
Dom0でのインタフェース | Dom0でのボンド・デバイス | Dom0のブリッジ | ODA_BASEドメインのインタフェース |
---|---|---|---|
|
bond0 |
net1 |
eth1 |
|
bond1 |
net2 |
eth2 |
注意:
(銅線でなく)ファイバーのパブリック・ネットワーク接続を定義すると、PCIeボードにbond0
が構成されます。
Oracle Database Applianceの仮想マシン・ローカル・エリア・ネットワークの構成の概要
仮想マシンの構成時に、関連ブリッジを指定して、仮想マシンが使用するネットワークを定義します。
たとえば、myvm1
という名前の仮想マシンをnet1
ネットワークに接続するには、次のコマンドを使用します。
oakcli modify vm myvm1 -addnetwork net1
「基本的な仮想マシン・ローカル・エリア・ネットワーク」の図は、この仮想マシン・ネットワーク構成の結果である標準的なOracle Database Applianceローカル・エリア・ネットワークの構成を示しています。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのインストールと構成の際に、デフォルトの仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)をODA_BASEに割り当てます。「仮想ローカル・エリア・ネットワークを使用するOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム」の図では、VLANを使用した標準的なOracle Database Appliance構成を示します。図は「基本的な仮想マシン・ローカル・エリア・ネットワーク」と同じ構成を示していますが、バックアップ用(backup)、アプリケーション用(application)および管理用(mgnt)の3つのタグ付きVLANが追加されています。
図3-4 仮想ローカル・エリア・ネットワークを使用するOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム