この付録の情報を使用して、計画しているデータベースのデータベース・テンプレートを選択します。
内容は次のとおりです。
この情報を検討して、使用するデータベース・テンプレートの判断に役立ててください。
Oracle Database Applianceのテンプレートは、Oracle Database Applianceでのパフォーマンスを最適化するように特に選択されたパラメータを使用してデータベースを定義します。さらに、適切なインスタンス・ケージングを設定したり、適切なライセンスを取得する際も、これらのテンプレートが役立ちます。
Oracle Database Applianceでは、複数のデータベースを1つのシステムに統合できます。統合により、アイドル・リソースを最小限に抑え、効率を最大限に高め、コストを下げることができます。インスタンス・ケージングを使用して、Oracle Database Resource Manager (リソース・マネージャ)と連携し、単一のOracle Database Applianceの複数インスタンス間で必要なサービス・レベルを提供できます。
Oracle Database Applianceテンプレートは、各データベース・インスタンス・ワークロードのサイズに合せて事前チューニングされています。特定のコア数で動作するよう設計されています。ケージングによって、各データベースのワークロードは、テンプレートで割り当てられたコアのセットに制限されます(これによって、複数のデータベースを同時に、パフォーマンスを低下させることなく、Oracle Database Applianceの容量まで、実行できるようになります)。計画的成長に備えるために、現在のニーズよりも大きなデータベース・テンプレート・サイズを選択できます。テンプレート・サイズは後になって、システム・グローバル領域(SGA)とプログラム・グローバル領域(PGA)のサイズやコア数を調節することにより調整できます。
Oracle Appliance Managerコンフィギュレータは、データベースのクラスとしてデータベースのサイズ設定テンプレートを参照します。
注意:
Oracle Database Applianceテンプレートはベスト・プラクティスを実装しており、特にOracle Database Appliance用に構成されているため、これらのテンプレートを使用することを強くお薦めします。
データベース・テンプレートの選択
データベース・テンプレートは、Oracle Database Applianceのデータベースで実行するデータベース・ワークロードのタイプにあわせて特別に構成されています。データベースで実行する一般的なワークロード(OLTP、DSS、インメモリー)に最も適合するテンプレートを選択します。
データベース・サイズ設定表には、各データベース・ワークロード・タイプについて、CPUの数およびメモリー属性に基づいて、テンプレート名およびサイズ設定が示されています。
データベース・ワークロードおよびハードウェアに適したテンプレート・タイプを識別してください。
データベース・ワークロードが主としてオンライン・トランザクション処理(OLTP)である場合は、Oracle Database ApplianceのOLTPデータベース・テンプレートを使用します。
データベース・ワークロードが主として意思決定支援システム(DSS)またはデータ・ウェアハウスである場合は、Oracle Database Appliance DSSデータベース・テンプレートを使用します。
データベース・ワークロードがインメモリーであり、インメモリー・パフォーマンス機能によって効果が得られる場合は、Oracle Database Applianceのインメモリー(IMDB)データベース・テンプレートを使用します。
データベース・テンプレートの表を使用して、データベースに最適なテンプレートを選択するのに役立ててください。これらの表を使用するときに、次に留意してください。
この表の情報は、ディスクのバックアップを作成していることを前提としています。この表の情報は、ローカル・ディスクのバックアップを作成していることを前提としています。データベースの領域要件と、ローカル・ディスク・バックアップと外部バックアップのポリシーを検討します。通常、外部バックアップには、データベースが使用できる領域がローカル・バックアップより豊富にあります。
ログ・ファイルのサイズは、システムがフル稼働している際に、各インスタンスの3つのREDOログ・グループで15分ごとにログ・スイッチが実行されることを前提としています。
データベース・ワークロードが主としてオンライン・トランザクション処理(OLTP)である場合は、Oracle Database ApplianceのOLTPデータベース・テンプレートを使用します。
表E-1 Oracle Database Appliance OLTPデータベース・テンプレートのサイズ
テンプレート | CPUコア数 | SGA (GB) | PGA (GB) | プロセッサ | REDOログ・ファイルのサイズ(GB) | LOGバッファ(MB) |
---|---|---|---|---|---|---|
odb-01s |
1 |
2 |
1 |
200 |
1 |
16 |
odb-01 |
1 |
4 |
2 |
200 |
1 |
16 |
odb-02 |
2 |
8 |
4 |
400 |
1 |
16 |
odb-04 |
4 |
16 |
8 |
800 |
1 |
32 |
odb-06 |
6 |
24 |
12 |
1200 |
2 |
64 |
odb-08 |
8 |
32 |
16 |
1600 |
2 |
64 |
odb-10 |
10 |
40 |
20 |
2000 |
2 |
64 |
odb-12 (X6-2Mのみ) |
12 |
48 |
24 |
2400 |
4 |
64 |
odb-20 (X6-2Mのみ) |
20 |
80 |
40 |
4000 |
4 |
64 |
データベース・ワークロードがインメモリーであり、インメモリー・パフォーマンス機能によって効果が得られる場合は、Oracle Database Applianceのインメモリー(IMDB)データベース・テンプレートを使用します。
表E-2 Oracle Database Applianceインメモリー・データベース・テンプレートのサイズ
テンプレート | CPUコア数 | SGA (GB) | PGA (GB) | インメモリー(GB) | プロセッサ | REDOログ・ファイルのサイズ(GB) | LOGバッファ(MB) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
odb-01s |
1 |
2 |
1 |
1 |
200 |
1 |
16 |
odb-01 |
1 |
4 |
2 |
2 |
200 |
1 |
16 |
odb-02 |
2 |
8 |
4 |
4 |
400 |
1 |
16 |
odb-04 |
4 |
16 |
8 |
8 |
800 |
1 |
32 |
odb-06 |
6 |
24 |
12 |
12 |
1200 |
2 |
64 |
odb-08 |
8 |
32 |
16 |
16 |
1600 |
2 |
64 |
odb-10 |
10 |
40 |
20 |
20 |
2000 |
2 |
64 |
odb-12 (X6-2Mのみ) |
12 |
48 |
24 |
24 |
2400 |
4 |
64 |
odb-20 (X6-2Mのみ) |
20 |
80 |
40 |
40 |
4000 |
4 |
64 |
データベース・ワークロードが主として意思決定支援システム(DSS)またはデータ・ウェアハウスである場合は、DSSデータベース・テンプレートを使用します。
表E-3 Oracle Database Appliance DSSデータベース・テンプレートのサイズ
テンプレート | CPUコア数 | SGA (GB) | PGA (GB) | プロセッサ | REDOログ・ファイルのサイズ(GB) | LOGバッファ(MB) |
---|---|---|---|---|---|---|
odb-01s |
1 |
1 |
2 |
200 |
1 |
16 |
odb-01 |
1 |
2 |
4 |
200 |
1 |
16 |
odb-02 |
2 |
4 |
8 |
400 |
1 |
16 |
odb-04 |
4 |
8 |
16 |
800 |
1 |
32 |
odb-06 |
6 |
12 |
24 |
1200 |
2 |
64 |
odb-08 |
8 |
16 |
32 |
1600 |
2 |
64 |
odb-10 |
10 |
20 |
40 |
2000 |
2 |
64 |
odb-12 (X6-2Mのみ) |
12 |
24 |
48 |
2400 |
4 |
64 |
odb-20 (X6-2Mのみ) |
20 |
40 |
80 |
4000 |
4 |
64 |