この付録では、Oracle Database Applianceソフトウェア構成のデフォルトについて説明します。
内容は次のとおりです。
Oracle Database ApplianceのOracleホームは、Optimal Flexible Architectureのガイドラインに従っています。
表A-1 Oracle Database Applianceのディレクトリ・パス
アイテム | ディレクトリ・パス |
---|---|
Gridホーム |
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Gridベース |
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Oracleホーム |
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Oracleベース |
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Oracleインベントリ |
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Webコンソール使用時のOracleグループおよびユーザーの構成
この表は、Webコンソールを使用してアプライアンスをデプロイする場合のグループおよびデフォルトのユーザーを示しています。すべてのパスワードは、デプロイ時に定義するマスター・パスワードに設定されます。
表A-2 Oracle Database ApplianceのOracleグループおよびユーザー構成
グループおよびユーザー | デフォルト値 |
---|---|
Oracle Grid Infrastructureインストール所有者 |
|
Oracle Databaseインストール所有者 |
|
Oracle Databaseシステム管理者 |
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Oracle Database汎用管理者 |
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Oracleインベントリのシステム権限グループ |
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Oracle ASM管理者のシステム権限 |
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Oracle ASMユーザーのシステム権限 |
|
Oracle ASMオペレータのシステム権限 |
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Oracle Database管理者のシステム権限 |
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Oracle Databaseオペレータのシステム権限 |
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コマンドライン・インタフェース使用時のOracleグループおよびユーザーの構成
odacli create-appliance
およびJSONファイルを使用してアプライアンスをデプロイする場合は、次のオプションがサポートされています。
ロール分離: 6つのグループおよび2人のユーザーを作成できます。groupname
、username
およびUID
をカスタマイズできます。
ロール分離なし: 2つのグループおよび1人のユーザーを作成できます。groupname
、username
およびUID
をカスタマイズできます。
ジョブ・ロール分離の詳細は、https://docs.oracle.com/database/121/CWSOL/usrgrps.htm#CWSOL763を参照してください。
データベース・ファイルのストレージには、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)またはOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用します。
データベース・ファイル・システムはデータベース・ファイルの格納のみに使用され、データベース・データ・ファイル用のDATAファイル・システム、およびアーカイブ・ファイルとバックアップを格納するRECOファイル・システムが含まれます。Oracle Database Applianceでは、Oracle ACFSおよびOracle ASMのデータ・ファイル・ストレージをサポートしています。データベースを作成するときに、データベース・ストレージのタイプを決定します。
Oracle ASMデータベース・ストレージについて
Oracle ASMとOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)を使用します。
Oracle ASMでは、データベース・データファイルはDATAディスクグループに格納されます。Redoおよびアーカイブ・ファイルはRECOディスクグループに属します。
Oracle ACFSデータベース・ストレージについて
Oracle ACFSと、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)またはOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)を使用します。
Oracle ACFSでは、データファイルを格納するためのOracle ACFSファイル・システムは、各データベースのDATAディスクグループから作成され、すべてのデータベースに対するRedoおよび高速リカバリ領域用のOracle ACFSファイル・システムは、RECOディスクグループから作成されます。
ここでは、Oracle Database ApplianceのOracle ASM Cluster File System (ACFS)のマウント・ポイントについて説明します。
データベース作成時にデータベース・ストレージとしてOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を選択した場合、Oracle ASM Cluster File System (ACFS)は作成されません。すべてのファイルはOracle ASMディスクグループに属します。
データベース・ストレージにOracle ACFSを選択すると、各データベースには個別のOracle ACFSマウント・ポイントが確保されます。
DATAディスクグループ: /u02/app/oracleuser/oradata/db_name
RECOディスクグループ: /u03/app/oracleuser
.
Oracle ACFSでは、次のファイル・システムが作成されます。
各データベースに+DATAディスクグループから100G ACFSが作成されます。このOracle ACFSは必要に応じて領域を自動的に拡張します。
+RECOディスクグループの25%で共通のOracle ACFSが自動拡張付きで作成されます。このファイル・システムは、すべてのデータベースに対する高速リカバリ領域およびRedoログに使用されます。
表A-3 Oracle ACFSマウント・ポイントと、関連のOracle ASMディスク・グループおよびボリューム情報
ファイル・システム | Oracle ASMディスク・グループ | Oracle ASM動的ボリューム | マウント・ポイント |
---|---|---|---|
DATA |
+DATA |
例: |
例: |
RECO |
+RECO |
|
Redoログの場合のパス: |
例A-1 Oracle ACFSの記憶領域
Oracle ACFSファイル・システムが作成されると、当初はアプライアンス内のすべての記憶域が消費されるわけではありません。追加のリポジトリのために、または場合によってはOracle ASMに直接格納されるデータベース・ファイルのために領域を残しています。次の例に示すように、オペレーティング・システム・コマンドdf -k
を実行して、ファイル・システム内の使用可能な記憶領域を確認できます。
# df -k Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolRoot 30963708 14203568 15187276 49% / tmpfs 65952292 647800 65304492 1% /dev/shm /dev/sda1 495844 43872 426372 10% /boot /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolOpt 61927420 18594420 40187272 32% /opt /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolU01 103212320 49621560 48347880 51% /u01 /dev/asm/reco-62 76546048 1469676 75076372 2% /u03/app/oracle /dev/asm/datrdb2-268 104857600 3872368 100985232 4% /u02/app/oracle/oradata/rdb2 /dev/asm/datndb11-268 104857600 247160 104610440 1% /u02/app/oracle/oradata/ndb11 /dev/asm/datndb12-268 104857600 247160 104610440 1% /u02/app/oracle/oradata/ndb12
表A-4 Oracle Database Applianceのシステム構成
アイテム | 値 |
---|---|
Red Hat Compatible Kernelを使用したOracle Linux |
kernel-uek-2.6.39-400.276.1.el6uek.x86_64が適用されたOracle Linux 6.7 |
Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのリリース(初期リリース) |
リリース12.1.2.7: Oracle Database Standard Edition 2 (12.1.0.2)、Oracle Database Enterprise Edition (12.1.0.2、11.2.0.4) |
Oracle Enterprise Manager Express |
1158 Oracle Enterprise Managerにアクセスするには、次のURL文字列(
|