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Oracle® Database Appliance X6-2S and X6-2Mデプロイメントおよびユーザーズ・ガイド
リリース12.1.2.7.0
E67091-01
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A Oracle Database Applianceソフトウェア構成のデフォルト

この付録では、Oracle Database Applianceソフトウェア構成のデフォルトについて説明します。

内容は次のとおりです。

Oracle Database Applianceのディレクトリ・パス

Oracle Database ApplianceのOracleホームは、Optimal Flexible Architectureのガイドラインに従っています。


表A-1 Oracle Database Applianceのディレクトリ・パス

アイテム ディレクトリ・パス

Gridホーム

/u01/app/release-specific_name/grid

Gridベース

/u01/app/grid

Oracleホーム

/u01/app/oracle/product/dbhome_release-specific_namesequence_number

Oracleベース

/u01/app/oracle

Oracleインベントリ

/u01/app/oraInventory


Oracle Database ApplianceのOracleグループおよびユーザー構成

Webコンソール使用時のOracleグループおよびユーザーの構成

この表は、Webコンソールを使用してアプライアンスをデプロイする場合のグループおよびデフォルトのユーザーを示しています。すべてのパスワードは、デプロイ時に定義するマスター・パスワードに設定されます。


表A-2 Oracle Database ApplianceのOracleグループおよびユーザー構成

グループおよびユーザー デフォルト値

Oracle Grid Infrastructureインストール所有者

grid、UID 1001

Oracle Databaseインストール所有者

oracle、UID 1000

Oracle Databaseシステム管理者

sys

Oracle Database汎用管理者

system

Oracleインベントリのシステム権限グループ

oinstall、GID 1001

Oracle ASM管理者のシステム権限

asmadmin、GID 1004

Oracle ASMユーザーのシステム権限

asmdba、GID 1006

Oracle ASMオペレータのシステム権限

asmoper、GID 1005

Oracle Database管理者のシステム権限

dba、GID 1003

Oracle Databaseオペレータのシステム権限

dbaoper、GID 1002


コマンドライン・インタフェース使用時のOracleグループおよびユーザーの構成

odacli create-applianceおよびJSONファイルを使用してアプライアンスをデプロイする場合は、次のオプションがサポートされています。

  • ロール分離: 6つのグループおよび2人のユーザーを作成できます。groupnameusernameおよびUIDをカスタマイズできます。

  • ロール分離なし: 2つのグループおよび1人のユーザーを作成できます。groupnameusernameおよびUIDをカスタマイズできます。

ジョブ・ロール分離の詳細は、https://docs.oracle.com/database/121/CWSOL/usrgrps.htm#CWSOL763を参照してください。

Oracle Database Applianceのストレージについて

データベース・ファイルのストレージには、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)またはOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用します。

データベース・ファイル・システムはデータベース・ファイルの格納のみに使用され、データベース・データ・ファイル用のDATAファイル・システム、およびアーカイブ・ファイルとバックアップを格納するRECOファイル・システムが含まれます。Oracle Database Applianceでは、Oracle ACFSおよびOracle ASMのデータ・ファイル・ストレージをサポートしています。データベースを作成するときに、データベース・ストレージのタイプを決定します。

Oracle ASMデータベース・ストレージについて

Oracle ASMとOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)を使用します。

Oracle ASMでは、データベース・データファイルはDATAディスクグループに格納されます。Redoおよびアーカイブ・ファイルはRECOディスクグループに属します。

Oracle ACFSデータベース・ストレージについて

Oracle ACFSと、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)またはOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)を使用します。

Oracle ACFSでは、データファイルを格納するためのOracle ACFSファイル・システムは、各データベースのDATAディスクグループから作成され、すべてのデータベースに対するRedoおよび高速リカバリ領域用のOracle ACFSファイル・システムは、RECOディスクグループから作成されます。

Oracle ACFSマウント・ポイントおよび記憶領域

ここでは、Oracle Database ApplianceのOracle ASM Cluster File System (ACFS)のマウント・ポイントについて説明します。

データベース作成時にデータベース・ストレージとしてOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を選択した場合、Oracle ASM Cluster File System (ACFS)は作成されません。すべてのファイルはOracle ASMディスクグループに属します。

データベース・ストレージにOracle ACFSを選択すると、各データベースには個別のOracle ACFSマウント・ポイントが確保されます。

  • DATAディスクグループ: /u02/app/oracleuser/oradata/db_name

  • RECOディスクグループ: /u03/app/oracleuser.

Oracle ACFSでは、次のファイル・システムが作成されます。

  • 各データベースに+DATAディスクグループから100G ACFSが作成されます。このOracle ACFSは必要に応じて領域を自動的に拡張します。

  • +RECOディスクグループの25%で共通のOracle ACFSが自動拡張付きで作成されます。このファイル・システムは、すべてのデータベースに対する高速リカバリ領域およびRedoログに使用されます。


表A-3 Oracle ACFSマウント・ポイントと、関連のOracle ASMディスク・グループおよびボリューム情報

ファイル・システム Oracle ASMディスク・グループ Oracle ASM動的ボリューム マウント・ポイント

DATA

+DATA

/dev/asm/datdbname-nnn

例: /dev/asm/datodacn-123

/u02/app/oracleuser/oradata/dbname

例: /u02/app/example/oradata/odacn

RECO

+RECO

/dev/asm/reco-nn

/u03/app/oracleuser

fast_recovery_areaおよびredoログに対するこのマウント・ポイントは、すべてのデータベースによって共有されます。

fast_recovery_areaの場合のパス: /u03/app/oracleuser/fast_recovery_area/db_name

Redoログの場合のパス: /u03/app/oracleuser/redo/db_name


例A-1 Oracle ACFSの記憶領域

Oracle ACFSファイル・システムが作成されると、当初はアプライアンス内のすべての記憶域が消費されるわけではありません。追加のリポジトリのために、または場合によってはOracle ASMに直接格納されるデータベース・ファイルのために領域を残しています。次の例に示すように、オペレーティング・システム・コマンドdf -kを実行して、ファイル・システム内の使用可能な記憶領域を確認できます。

# df -k 
Filesystem                            1K-blocks   Used         Available  Use%   Mounted on 
/dev/mapper/VolGroupSys-LogVolRoot    30963708    14203568     15187276   49%     / 
tmpfs                                 65952292      647800     65304492    1%     /dev/shm 
/dev/sda1                               495844       43872       426372   10%     /boot 
/dev/mapper/VolGroupSys-LogVolOpt     61927420    18594420     40187272   32%     /opt 
/dev/mapper/VolGroupSys-LogVolU01    103212320    49621560     48347880   51%     /u01 
/dev/asm/reco-62                      76546048     1469676     75076372    2%     /u03/app/oracle
/dev/asm/datrdb2-268                 104857600     3872368    100985232    4%     /u02/app/oracle/oradata/rdb2
/dev/asm/datndb11-268                104857600      247160    104610440    1%     /u02/app/oracle/oradata/ndb11
/dev/asm/datndb12-268                104857600      247160    104610440    1%     /u02/app/oracle/oradata/ndb12

Oracle Database Applianceのシステム構成


表A-4 Oracle Database Applianceのシステム構成

アイテム

Red Hat Compatible Kernelを使用したOracle Linux

kernel-uek-2.6.39-400.276.1.el6uek.x86_64が適用されたOracle Linux 6.7

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのリリース(初期リリース)

リリース12.1.2.7: Oracle Database Standard Edition 2 (12.1.0.2)、Oracle Database Enterprise Edition (12.1.0.2、11.2.0.4)

Oracle Enterprise Manager Express

1158

Oracle Enterprise Managerにアクセスするには、次のURL文字列(hostnameはOracle Database Applianceサーバーの名前)を入力します。

https://hostname:1158/em