Oracle Database 12cリリース2 (12.2)での変更点
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)の『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』における変更点は次のとおりです。
新機能
-
ネットワーク・ファイル・システム(NFS)プロトコルのサポート
詳細は、「ネットワーク・ファイル・システム(NFS)の概要」を参照してください。
-
LOBデータ型での照合
LOBデータ型でのデフォルトの唯一サポートされる照合は
USING NLS_COMP
です。データ型BLOB
、CLOB
およびNCLOB
を含む表の列には、デフォルトの照合値としてUSING NLS_COMP
が指定されており、他の照合値を指定すると、エラーがスローされます。詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
-
分散LOBのサポート
ローカルLOB変数にリモート表からの永続LOBロケータを選択し、SQL文、DBMS_LOBおよびOCILob APIで使用できます。
詳細は、「分散LOB」を参照してください。
-
TO_CLOB
(BFILE
/BLOB
)、TO_BLOB
(BFILE
)、およびTO_CHAR
(BFILE
/BLOB
)演算子のサポート。詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
-
データベース・ファイルシステム(DBFS) POSIXファイル・ロック機能のサポート。
詳細は、「データベース・ファイルシステム(DBFS)— POSIXファイル・ロック」を参照してください。
-
lob列の次のSQLファンクションは、Exadataセル・サーバーの述語評価で有効です。
-
LENGTH
-
SUBSTR
-
INSTRM CONCAT
-
LPAD
-
RPAD
-
LTRIM
-
RTRIM
-
LOWER
-
UPPER
-
NLS_LOWER
-
NLS_UPPER
-
NVL
-
REPLACE
-
REGEXP_INSTR
-
TO_CHAR。
-
非推奨となった機能
Oracle® Database SecureFiles and Large Objects 12c, リリース2 (12.2)で非推奨となった機能のリスト
次の機能は、Oracle Database 12c リリース2 (12.2)では非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。
-
DBMS_LOB.LOADFROMFILE
プロシージャ。かわりに、
DBMS_LOB.LoadClobFromFile
またはDBMS_LOB.LoadBlobFromFile
を使用してください。 -
LOBバッファリング・サブシステムAPI
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)では、次のファンクションの使用は推奨されていません。
これらのLOBバッファリング・ファンクションを使用するかわりに、「LOBデータ、長さおよびチャンク・サイズのプリフェッチ」で説明されているLOBプリフェッチ機能を使用してください。
-
DBMS_XSLPROCESSOR.CLOB2FILE
プロシージャ。かわりに
DBMS_LOB.CLOB2FILE
プロシージャを使用してください。
ネイティブ暗号化のセキュリティ更新
Oracleは、Oracle Databaseリリース11.2以降における、ネイティブ・ネットワーク暗号化環境に影響を与える必要なセキュリティ機能強化に対応するために、ダウンロード可能なパッチを提供しています。
このパッチは、My Oracle Supportノート2118136.2で入手できます。
改善されたサポート対象アルゴリズムは次のとおりです。
- 暗号化アルゴリズム: AES128、AES192およびAES256
- チェックサム・アルゴリズム: SHA1、SHA256、SHA384およびSHA512
非推奨であり、使用すべきでないアルゴリズムは次のとおりです。
- 暗号化アルゴリズム: DES、DES40、3DES112、3DES168、RC4_40、RC4_56、RC4_128およびRC4_256
- チェックサム・アルゴリズム: MD5
サイトでネットワーク・ネイティブ暗号化を使用する必要がある場合は、My Oracle Supportノート2118136.2で説明されているパッチをダウンロードする必要があります。ご使用のOracle Databaseインストールの円滑な移行を可能にするために、このパッチでは、より弱いアルゴリズムを無効にしより強力なアルゴリズムの使用を開始できる、2つのパラメータが提供されます。このパッチは、サーバー上とクライアント上の両方のOracle Databaseインストールにインストールする必要があります。
ネットワーク・ネイティブ暗号化の代替となるのは、TLS (トランスポート層セキュリティ)であり、中間者攻撃からの保護を実現します。
関連項目:
- Oracle Databaseセキュリティ・ガイドのネイティブ・ネットワーク暗号化とトランスポート層セキュリティの間の選択
- Oracle Databaseセキュリティ・ガイドのネイティブ・ネットワーク暗号化のセキュリティの向上
サポート対象外機能
以下の機能は、Oracle Database 12c リリース 2 (12.2)でサポートが終了しました。
-
アドバンスト・レプリケーションのサポート終了
Oracle Databaseのアドバンスト・レプリケーション機能は、Oracle Database 12c リリース2 (12.2)でサポートが終了しました。
関連項目:
-
詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。
-