61 読取り専用マテリアライズド・ビューの作成および管理
読取り専用マテリアライズド・ビューおよびリフレッシュ・グループを作成および管理できます。また、マテリアライズド・ビューをリフレッシュすることもできます。
- 読取り専用マテリアライズド・ビューの作成
マテリアライズド・ビュー・データベースのマスター表のデータをレプリケートするには、読取り専用マテリアライズド・ビューを作成します。 - リフレッシュ・グループの作成
リフレッシュ・グループ内の関連のあるマテリアライズド・ビュー間のトランザクション一貫性を確保するために、リフレッシュ・グループにマテリアライズド・ビューを追加します。 - マテリアライズド・ビューのリフレッシュ
マテリアライズド・ビューのリフレッシュにより、マテリアライズド・ビューのマスターのデータとマテリアライズド・ビューのデータが同期化されます。 - マテリアライズド・ビューの高速リフレッシュ機能に関する判断
REFRESH FAST
句を使用してマテリアライズド・ビューの作成を試みるか、DBMS_MVIEW.EXPLAIN_MVIEW
プロシージャを使用することにより、マテリアライズド・ビューが高速リフレッシュ可能かどうかを判断できます。 - 新しいマテリアライズド・ビュー・データベースの追加
1つ以上のマテリアライズド・ビュー・データベースを含むマテリアライズド・ビュー環境を作成した後、新しいマテリアライズド・ビュー・データベースの追加が必要な場合があります。 - マテリアライズド・ビュー・ログの監視
マスター・データベースのマテリアライズド・ビュー・ログの情報を表示するために、問合せを実行できます。 - マテリアライズド・ビューの監視
マテリアライズド・ビューおよびリフレッシュ・グループの情報を表示するために、問合せを実行できます。
親トピック: 読取り専用マテリアライズド・ビューの管理
61.1 読取り専用マテリアライズド・ビューの作成
マテリアライズド・ビュー・データベースのマスター表のデータをレプリケートするには、読取り専用マテリアライズド・ビューを作成します。
マスター・データベースとマテリアライズド・ビュー・データベース間でデータをレプリケートするためのマテリアライズド・ビューを作成する前に、使用する予定のデータベース・リンクが使用可能である必要があります。
- マテリアライズド・ビューを作成するための必要な権限を持つユーザーとしてデータベースに接続します。
CREATE MATERIALIZED VIEW
文を実行します。
例61-1 主キー・マテリアライズド・ビューの作成
CREATE MATERIALIZED VIEW hr.employees_mv1 WITH PRIMARY KEY AS SELECT * FROM hr.employees@orc1.example.com;
例61-2 ROWIDマテリアライズド・ビューの作成
CREATE MATERIALIZED VIEW oe.orders REFRESH WITH ROWID AS SELECT * FROM oe.orders@orc1.example.com;
例61-3 オブジェクト・マテリアライズド・ビューの作成
必要な型をマテリアライズド・ビュー・データベースに作成した後、OF
type句を指定してオブジェクト・マテリアライズド・ビューを作成できます。
たとえば、次のSQL文でorc1.example.com
マスター・データベースにoe.categories_tab
オブジェクト表を作成するとします。
CREATE TYPE oe.category_typ AS OBJECT (category_name VARCHAR2(50), category_description VARCHAR2(1000), category_id NUMBER(2)); / CREATE TABLE oe.categories_tab OF oe.category_typ (category_id PRIMARY KEY);
oe.categories_tab
マスター表に基づいて高速リフレッシュが可能なマテリアライズド・ビューを作成するには、この表のマテリアライズド・ビュー・ログを作成します。
CREATE MATERIALIZED VIEW LOG ON oe.categories_tab WITH OBJECT ID;
オブジェクト表に対するマテリアライズド・ビュー・ログを作成する場合には、WITH
OBJECT
ID
句が必要です。
マスター・データベースの同じ型と同じオブジェクト識別子を持つoe.category_typ
型をマテリアライズド・ビュー・データベースに作成した後、次のSQL文のようにOF
type句を使用して、oe.categories_tab
オブジェクト表に基づくオブジェクト・マテリアライズド・ビューを作成できます。
CREATE MATERIALIZED VIEW oe.categories_objmv OF oe.category_typ REFRESH FAST AS SELECT * FROM oe.categories_tab@orc1.example.com;
この場合、typeはoe.category_typ
です。
注意:
型は、マテリアライズド・ビュー・データベースとマスター・データベースで同じである必要があります。詳細は、「レプリケーション・データベースでの型の一致」を参照してください。
関連項目:
-
マテリアライズド・ビューを作成するいくつかの例については、「読取り専用マテリアライズド・ビューの概念」
-
マテリアライズド・ビューを作成するために必要な権限については、「マテリアライズド・ビューの操作に必要な権限」
親トピック: 読取り専用マテリアライズド・ビューの作成および管理
61.2 リフレッシュ・グループの作成
リフレッシュ・グループ内の関連のあるマテリアライズド・ビュー間のトランザクション一貫性を確保するために、リフレッシュ・グループにマテリアライズド・ビューを追加します。
リフレッシュ・グループがリフレッシュされると、特定のリフレッシュ・グループに追加されているすべてのマテリアライズド・ビューが同時にリフレッシュされます。
- リフレッシュ・グループを作成し、それにマテリアライズド・ビューを追加するために、必要な権限を持つ管理ユーザーとしてマテリアライズド・ビュー・データベースに接続します。
- リフレッシュ・グループを作成するために、
DBMS_REFRESH.MAKE
プロシージャを実行します。 - リフレッシュ・グループにマテリアライズド・ビューを追加するために、
DBMS_REFRESH.ADD
プロシージャを1回以上実行します。
例61-4 リフレッシュ・グループの作成
この例では、リフレッシュ・グループを作成し、それに2つのマテリアライズド・ビューを追加します。
BEGIN DBMS_REFRESH.MAKE ( name => 'mviewadmin.hr_refg', list => '', next_date => SYSDATE, interval => 'SYSDATE + 1/24', implicit_destroy => FALSE, rollback_seg => '', push_deferred_rpc => TRUE, refresh_after_errors => FALSE); END; / BEGIN DBMS_REFRESH.ADD ( name => 'mviewadmin.hr_refg', list => 'hr.countries_mv1', lax => TRUE); END; / BEGIN DBMS_REFRESH.ADD ( name => 'mviewadmin.hr_refg', list => 'hr.departments_mv1', lax => TRUE); END; /
関連項目:
親トピック: 読取り専用マテリアライズド・ビューの作成および管理
61.3 マテリアライズド・ビューのリフレッシュ
マテリアライズド・ビューのリフレッシュにより、マテリアライズド・ビューのマスターのデータとマテリアライズド・ビューのデータが同期化されます。
リフレッシュ・グループのすべてのマテリアライズド・ビューを一度にリフレッシュすることも、マテリアライズド・ビューを個別にリフレッシュすることもできます。マテリアライズド・ビュー・データベースで複数のマテリアライズド・ビューに依存するアプリケーションがある場合、アプリケーションで使用されるすべてのマテリアライズド・ビューでデータのトランザクション一貫性を維持するために、リフレッシュ・グループの使用をお薦めします。
例61-5 リフレッシュ・グループのリフレッシュ
次の例では、hr_refg
リフレッシュ・グループがリフレッシュされます。
EXECUTE DBMS_REFRESH.REFRESH ('hr_refg');
関連項目:
-
マテリアライズド・ビューを作成するために必要な権限については、「マテリアライズド・ビューの操作に必要な権限」
-
DBMS_MVIEW
パッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』
親トピック: 読取り専用マテリアライズド・ビューの作成および管理
61.4 マテリアライズド・ビューの高速リフレッシュ機能に関する判断
REFRESH FAST
句を使用してマテリアライズド・ビューの作成を試みるか、DBMS_MVIEW.EXPLAIN_MVIEW
プロシージャを使用することにより、マテリアライズド・ビューが高速リフレッシュ可能かどうかを判断できます。
高速リフレッシュでは、マテリアライズド・ビュー・ログを使用して、最後のリフレッシュ以降に変更が加えられた行のみを更新します。マテリアライズド・ビューが高速リフレッシュ可能かどうかを判断するには、REFRESH FAST
句を使用してマテリアライズド・ビューを作成します。マテリアライズド・ビューが副問合せマテリアライズド・ビューの制限に違反した場合、Oracleデータベースはエラーを返します。強制リフレッシュを指定した場合、Oracleデータベースでは高速リフレッシュが実行できなければ完全リフレッシュが自動的に実行されるため、エラーが返されない場合があります。
また、DBMS_MVIEW
パッケージ内のEXPLAIN_MVIEW
プロシージャを使用して、既存のマテリアライズド・ビュー、あるいはまだ作成されていないマテリアライズド・ビューに関して次の情報を判断できます。
-
マテリアライズド・ビューの機能
-
各機能を使用できるかどうか
-
機能を使用できない場合にはできない理由
この情報は、VARRAYまたはMV_CAPABILITIES_TABLE
に格納できます。この表に情報を格納する場合は、EXPLAIN_MVIEW
プロシージャを実行する前に、Oracle_home/rdbms/admin
ディレクトリにあるutlxmv.sql
スクリプトを実行してこの表を作成する必要があります。
マテリアライズド・ビューの高速リフレッシュ機能を判断するには:
例61-7 FAST REFRESH句を使用したマテリアライズド・ビューの作成
CREATE MATERIALIZED VIEW oe.orders REFRESH FAST AS SELECT * FROM oe.orders@orc1.example.com o WHERE EXISTS (SELECT * FROM oe.customers@orc1.example.com c WHERE o.customer_id = c.customer_id AND c.credit_limit > 10000);
例61-8 既存マテリアライズド・ビューのリフレッシュ機能の判断
たとえば、oe.orders
マテリアライズド・ビューの機能を判断するには、次のように入力します。
EXECUTE DBMS_MVIEW.EXPLAIN_MVIEW ('oe.orders');
例61-9 まだ存在しないマテリアライズド・ビューのリフレッシュ機能の判断
または、マテリアライズド・ビューがまだ作成されていない場合は、その作成に使用する問合せを指定できます。
BEGIN DBMS_MVIEW.EXPLAIN_MVIEW ('SELECT * FROM oe.orders@orc1.example.com o WHERE EXISTS (SELECT * FROM oe.customers@orc1.example.com c WHERE o.customer_id = c.customer_id AND c.credit_limit > 500)'); END; /
MV_CAPABILITIES_TABLE
を問い合せて結果を表示します。
MV_CAPABILITIES_TABLE
を問い合せて結果を表示します。
注意:
MV_CAPABILITIES_TABLE
は、事前作成されたコンテナ表に依存するマテリアライズド・ビューのリフレッシュ機能を示しません。たとえば、事前作成されたコンテナ表でのパーティション・メンテナンス操作の後に完全なリフレッシュが必要ですが、MV_CAPABILITIES_TABLE
ではこの制限が示されません。
関連項目:
-
EXPLAIN_MVIEW
プロシージャの詳細は、『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』
親トピック: 読取り専用マテリアライズド・ビューの作成および管理
61.5 新規マテリアライズド・ビュー・データベースの追加
1つ以上のマテリアライズド・ビュー・データベースを含むマテリアライズド・ビュー環境を作成した後、新しいマテリアライズド・ビュー・データベースの追加が必要な場合があります。
次の2つの条件がどちらも成立する場合は、新規マテリアライズド・ビュー・データベースに作成したマテリアライズド・ビューを高速リフレッシュしようとしたときに問題が発生することがあります。
-
新規マテリアライズド・ビュー・データベースのマテリアライズド・ビューと、他のマテリアライズド・ビュー・データベースの既存マテリアライズド・ビューが、同一のマスター表に基づいている。
-
新規マテリアライズド・ビュー・データベースに新規マテリアライズド・ビューを作成中に、既存のマテリアライズド・ビューがリフレッシュされる可能性がある。
問題が発生するのは、新規マテリアライズド・ビューが最初の高速リフレッシュを実行する前に、マスター表のマテリアライズド・ビュー・ログがパージされたときです。このようなときに新規マテリアライズド・ビュー・データベースでマテリアライズド・ビューを高速リフレッシュしようとすると、次のエラーが発生することがあります。
ORA-12004 REFRESH FAST cannot be used for materialized view materialized_view_name ORA-12034 materialized view log on materialized_view_name younger than last refresh
これらのエラーを受け取った場合の解決策は、新規マテリアライズド・ビューの完全リフレッシュを実行することのみです。この問題を回避するには、本番マテリアライズド・ビューを作成する前に、新規マテリアライズド・ビュー・データベースにダミー・マテリアライズド・ビューを作成します。ダミーのマテリアライズド・ビューを作成することにより、本番のマテリアライズド・ビューを作成中にマテリアライズド・ビュー・ログがパージされなくなります。
マテリアライズド・ビュー・データベースにダミー・マテリアライズド・ビューを作成することを選択する場合は、次のステップを実行します。
親トピック: 読取り専用マテリアライズド・ビューの作成および管理
61.6 マテリアライズド・ビュー・ログの監視
マスター・データベースのマテリアライズド・ビュー・ログの情報を表示するために、問合せを実行できます。
- マスター・データベースのマテリアライズド・ビュー・ログの情報のリスト
マテリアライズド・ビュー・ログにより、マスターに基づいてマテリアライズド・ビューの高速リフレッシュを実行できます。マスターには、マスター表とマスター・マテリアライズド・ビューがあります。 - マテリアライズド・ビュー・ログを使用するマテリアライズド・ビューのリスト
複数のマテリアライズド・ビューがマテリアライズド・ビュー・ログを使用できます。
親トピック: 読取り専用マテリアライズド・ビューの作成および管理
61.6.1 マスター・データベースにあるマテリアライズド・ビュー・ログの情報のリスト表示
マテリアライズド・ビュー・ログにより、マスターをベースとするマテリアライズド・ビューで高速リフレッシュを実行できます。マスターには、マスター表とマスター・マテリアライズド・ビューがあります。
マスターをベースとするマテリアライズド・ビュー・ログがある場合は、この項の問合せを使用して、このログに関する次の情報をリストできます。
-
マテリアライズド・ビュー・ログ・データが格納される各ログ表の名前
-
各マテリアライズド・ビュー・ログの所有者
-
各マテリアライズド・ビュー・ログがベースとするマスター
-
マテリアライズド・ビュー・ログが行IDマテリアライズド・ビュー・ログかどうか
-
マテリアライズド・ビュー・ログが主キー・マテリアライズド・ビュー・ログかどうか
-
マテリアライズド・ビュー・ログがオブジェクトIDマテリアライズド・ビュー・ログかどうか
-
マテリアライズド・ビュー・ログにフィルタ列があるかどうか
この情報を表示するには、次のステップを実行します。
出力は次のようになります。
Log Row Primary Object Filter Log Table Owner Master ID? Key? ID? Columns? -------------------- ----- --------------- --- ------- ------ -------- MLOG$_COUNTRIES HR COUNTRIES NO YES NO NO MLOG$_DEPARTMENTS HR DEPARTMENTS NO YES NO NO MLOG$_EMPLOYEES HR EMPLOYEES NO YES NO NO MLOG$_JOBS HR JOBS NO YES NO NO MLOG$_JOB_HISTORY HR JOB_HISTORY NO YES NO NO MLOG$_LOCATIONS HR LOCATIONS NO YES NO NO MLOG$_REGIONS HR REGIONS NO YES NO NO
親トピック: マテリアライズド・ビュー・ログの監視
61.6.2 マテリアライズド・ビュー・ログを使用するマテリアライズド・ビューのリスト表示
あるマテリアライズド・ビュー・ログを複数のマテリアライズド・ビューが使用する場合があります。
マスターをベースとするマテリアライズド・ビュー・ログがある場合は、この項の問合せを使用して、各ログを使用するマテリアライズド・ビューに関する次の情報をリストできます。
-
マテリアライズド・ビュー・ログ・データが格納される各ログ表の名前
-
各マテリアライズド・ビュー・ログの所有者
-
各マテリアライズド・ビュー・ログがベースとするマスター
-
マテリアライズド・ビュー・ログを使用する各マテリアライズド・ビューの、マテリアライズド・ビュー識別番号
-
マテリアライズド・ビュー・ログを使用する各マテリアライズド・ビューの名前
この情報を表示するには、次のステップを実行します。
出力は次のようになります。
Mview Mview Mview Log Table Log Owner Master ID Mview Name -------------------- ---------- -------------------- ----- -------------------- MLOG$_COUNTRIES HR COUNTRIES 21 COUNTRIES_MV1 MLOG$_DEPARTMENTS HR DEPARTMENTS 22 DEPARTMENTS_MV1 MLOG$_EMPLOYEES HR EMPLOYEES 23 EMPLOYEES_MV1 MLOG$_JOBS HR JOBS 24 JOBS_MV1 MLOG$_JOB_HISTORY HR JOB_HISTORY 25 JOB_HISTORY_MV1 MLOG$_LOCATIONS HR LOCATIONS 26 LOCATIONS_MV1 MLOG$_REGIONS HR REGIONS 27 REGIONS_MV1
親トピック: マテリアライズド・ビュー・ログの監視
61.7 マテリアライズド・ビューの監視
マテリアライズド・ビューおよびリフレッシュ・グループの情報を表示するために、問合せを実行できます。
- マテリアライズド・ビューの情報のリスト表示
マテリアライズド・ビューの情報を表示するために、問合せを実行できます。 - マテリアライズド・ビュー・データベースのリフレッシュ・グループの情報のリスト
マテリアライズド・ビュー・データベースの各リフレッシュ・グループは、設定された間隔でリフレッシュ・グループ内のマテリアライズド・ビューをリフレッシュするリフレッシュ・ジョブに関連付けられています。 - マテリアライズド・ビュー・データベースの各リフレッシュ・ジョブのジョブIDの判断
マテリアライズド・ビュー・データベースの各リフレッシュ・ジョブのジョブ識別番号を判断するには、DBA_REFRESH
およびDBA_JOBS
ビューの問合せを実行します。 - 現在リフレッシュ中のマテリアライズド・ビューの判断
現在リフレッシュ中のマテリアライズド・ビューを判断するには、V$MVREFRESH
ビューの問合せを実行します。
親トピック: 読取り専用マテリアライズド・ビューの作成および管理
61.7.1 マテリアライズド・ビューの情報のリスト表示
マテリアライズド・ビューの情報を表示するために、問合せを実行できます。
- マテリアライズド・ビューのマスター・データベース情報のリスト
マテリアライズド・ビューのマスター・データベース情報のリストを表示するには、DBA_MVIEWS
ビューの問合せを実行します。 - マテリアライズド・ビューのプロパティのリスト表示
マテリアライズド・ビューのプロパティのリストを表示するには、DBA_MVIEWS
ビューの問合せを実行します。
親トピック: マテリアライズド・ビューの監視
61.7.1.1 マテリアライズド・ビューのマスター・データベース情報のリスト表示
マテリアライズド・ビューのマスター・データベース情報のリストを表示するには、DBA_MVIEWS
ビューの問合せを実行します。
レプリケーション・データベースの各マテリアライズド・ビューのマスター・データベースを表示し、マテリアライズド・ビューが高速リフレッシュ可能かどうかを確認するには、次のステップを実行します。
出力は次のようになります。
Materialized Fast View Name Owner Master Link Refreshable? --------------- ---------- ------------------------------ ---------------- COUNTRIES_MV1 HR @ORC1.EXAMPLE.COM YES DEPARTMENTS_MV1 HR @ORC1.EXAMPLE.COM YES EMPLOYEES_MV1 HR @ORC1.EXAMPLE.COM YES JOBS_MV1 HR @ORC1.EXAMPLE.COM YES JOB_HISTORY_MV1 HR @ORC1.EXAMPLE.COM YES LOCATIONS_MV1 HR @ORC1.EXAMPLE.COM YES REGIONS_MV1 HR @ORC1.EXAMPLE.COM YES
親トピック: マテリアライズド・ビューの情報のリスト表示
61.7.1.2 マテリアライズド・ビューのプロパティのリスト表示
マテリアライズド・ビューのプロパティのリストを表示するには、DBA_MVIEWS
ビューの問合せを実行します。
この項の問合せを使用して、カレント・レプリケーション・データベースにあるマテリアライズド・ビューに関する次の情報をリストできます。
-
各マテリアライズド・ビューの名前
-
各マテリアライズド・ビューの所有者
-
各マテリアライズド・ビューが使用するリフレッシュ方法が
COMPLETE
、FORCE
、FAST
またはNEVER
のいずれであるか -
各マテリアライズド・ビューがリフレッシュされた最後の日付
この情報を表示するには、次のステップを実行します。
-
マテリアライズド・ビュー・データベースに管理ユーザーとして接続します。
-
次の問合せを実行し、この情報をリストします。
この情報を表示するには、次のステップを実行します。
出力は次のようになります。
Last Last Materialized Refresh Refresh Refresh View Name Owner Method Date Type --------------- ---------- ---------- --------- --------------- COUNTRIES_MV1 HR FAST 21-OCT-03 FAST DEPARTMENTS_MV1 HR FAST 21-OCT-03 FAST EMPLOYEES_MV1 HR FAST 21-OCT-03 FAST JOBS_MV1 HR FAST 21-OCT-03 FAST JOB_HISTORY_MV1 HR FAST 21-OCT-03 FAST LOCATIONS_MV1 HR FAST 21-OCT-03 FAST REGIONS_MV1 HR FAST 21-OCT-03 FAST
親トピック: マテリアライズド・ビューの情報のリスト表示
61.7.2 マテリアライズド・ビュー・データベースにあるリフレッシュ・グループの情報のリスト表示
マテリアライズド・ビュー・データベースの各リフレッシュ・グループは、設定された間隔でリフレッシュ・グループ内のマテリアライズド・ビューをリフレッシュするリフレッシュ・ジョブに関連付けられています。
DBA_REFRESH
データ・ディクショナリ・ビューの問合せにより、マテリアライズド・ビュー・データベースのリフレッシュ・ジョブに関する次の情報をリストできます。
-
リフレッシュ・グループの名前。
-
リフレッシュ・グループの所有者。
-
リフレッシュ・ジョブが中断されているかどうか。
-
次回リフレッシュ・ジョブが実行される日付および時刻。
-
リフレッシュ・ジョブの現在の間隔設定。間隔設定では、ジョブの開始と同じジョブの次回の開始の間の、時間の長さを指定します。
この情報を表示するには、次のステップを実行します。
出力は次のようになります。
Refresh Refresh Group Group Name Owner Broken? Next Refresh Interval ---------- ---------- ------- ----------------------- -------------------- HR_REFG MVIEWADMIN N 24-OCT-2003 07:18:44 AM SYSDATE + 1/24
Broken?
列のN
は、ジョブが中断されていないことを意味します。したがって、リフレッシュ・ジョブは次回開始時刻に実行されます。この列のY
は、ジョブが中断されていることを意味します。
親トピック: マテリアライズド・ビューの監視
61.7.3 マテリアライズド・ビュー・データベースにある各リフレッシュ・ジョブのジョブIDの判定
マテリアライズド・ビュー・データベースの各リフレッシュ・ジョブのジョブ識別番号を判断するには、DBA_REFRESH
およびDBA_JOBS
ビューの問合せを実行します。
問合せを実行して、マテリアライズド・ビュー・データベースのリフレッシュ・ジョブに関する次の情報をリストできます。
-
各リフレッシュ・ジョブのジョブ識別番号。
DBMS_JOB
パッケージで作成された各ジョブには、一意の識別番号が割り当てられます。 -
権限スキーマ。権限スキーマとは、ジョブに適用されるデフォルトの権限を所有するスキーマです。
-
各リフレッシュ・ジョブを所有するスキーマ。
-
ジョブがリフレッシュするリフレッシュ・グループの名前。
-
リフレッシュ・ジョブのステータスが通常か中断か。
この情報を表示するには、次のステップを実行します。
出力は次のようになります。
Refresh Refresh Privilege Group Group Job ID Schema Owner Name Broken? ------- ---------- ---------- ---------- ------- 21 MVIEWADMIN MVIEWADMIN HR_REFG N
Broken?
列のN
は、ジョブが中断されていないことを意味します。したがって、ジョブは次回開始時刻に実行されます。この列のY
は、ジョブが中断されていることを意味します。
親トピック: マテリアライズド・ビューの監視
61.7.4 現在リフレッシュしているマテリアライズド・ビューの判定
現在リフレッシュ中のマテリアライズド・ビューを判断するには、V$MVREFRESH
ビューの問合せを実行します。
現在リフレッシュ中のマテリアライズド・ビューを表示するには、次のステップを実行します。
出力は次のようになります。
Session Serial Materialized Identifier Number Owner View ---------- ------- --------------- ------------------------- 19 233 HR COUNTRIES_MV 5 647 HR EMPLOYEES_MV
親トピック: マテリアライズド・ビューの監視