B Oracle Multimediaで使用するイメージ・ファイル・フォーマットおよび圧縮形式

Oracle Multimediaでは、様々なイメージ・ファイル・フォーマットおよび圧縮形式がサポートされます。

関心のあるイメージ・データ・フォーマットの項を参照して、サポートされるフォーマットを確認してください。たとえば、「イメージ・ファイル・フォーマット」では、Oracle MultimediaがMicrosoft Windowsのビットマップ・フォーマットであるBMPFをサポートしていることを示しています。また、「イメージ圧縮形式」では、Oracle Multimediaがそれに対応する圧縮形式であるBMPRLEをサポートしていることを示しています。

関連項目:

B.1 イメージ・ファイル・フォーマット

この項では、イメージ・ファイル・フォーマットをアルファベット順に示します。

BMPF

拡張子: .bmp

MIMEタイプ: image/bmp

BMPFはMicrosoft Windowsのビットマップ・フォーマットで、Windowsで使用される内部データ構造に基づいて、メモリー内にビットマップ・データが格納されます。このフォーマットはMicrosoft Windowsで広範囲に使用され、このフォーマットの改良型がIBM OS/2オペレーティング・システムで使用されています。このフォーマットはWindowsで直接サポートされているため、Windows環境で一般的に使用されており、他のシステムでも使用されています。

BMPFは、様々なイメージ・データ型を格納できる点で非常に柔軟なイメージ・フォーマットですが、強力な圧縮に対応していません。使用可能な唯一の圧縮は、走査線順序がINVERSEのイメージによってのみサポートされるランレングス・エンコーディング方式(Oracle MultimediaではBMPRLEと呼ばれる)です。BMPFは、このフォーマットの標準の走査線順序が下から上に向かう点が独特で、これはOracle MultimediaではINVERSEと呼ばれます。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのBMPFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

  • 1ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 4ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 8ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 16ビット直接RGB (入力のみ)

  • 24ビット直接RGB

  • 32ビット直接RGBA (入力のみ)

  • モノクロ

CALS

拡張子: .cal

MIMEタイプ: image/x-ora-cals

CALSは、文書交換用に米政府機関のCALS(コンピュータによる調達と後方支援)事務局が開発したイメージ・フォーマットです。CALSイメージ・フォーマットは2種類あり、そのうちのCALS Type IがOracle Multimediaでサポートされています。CALSフォーマットはモノクロのみであるため、主に、スキャン文書などの単純な文書の格納に役立ちます。

Oracle Multimediaでは、CCITT Group 4 20圧縮(Oracle MultimediaではFAX4と呼ばれる)を使用したCALSイメージ圧縮がサポートされます。

Oracle Multimediaでは、モノクロ・コンテンツ・フォーマットのみのCALSイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

外部イメージ

外部イメージは、Oracle Multimediaではネイティブに認識およびサポートされないイメージです。ただし、イメージ・データが付録Eの「外部イメージ・サポートとロー・ピクセル・フォーマット」に示す規則に準拠している場合は、読取り可能な場合もあります。

FPIX

拡張子: .fpx

MIMEタイプ: image/x-fpx

FPIX (FlashPix)は、デジタル写真の格納用にKodak社、Microsoft社、HP社およびLive Picture社によって開発されたフォーマットです。FlashPixイメージは、同じイメージの一連の異なる解像度で構成され、各解像度は個別のタイルで構成されます。これらのタイルは、圧縮しないことも、JPEGを使用して圧縮することもできます。FlashPixイメージの複数解像度の機能は、様々なアプリケーションで容易に使用することを意図しており、イメージの高解像度のバージョンが不要な場合に低解像度のバージョンを使用したり(画面でのブラウズや表示など)、必要に応じて高解像度のバージョンを使用できます(イメージ詳細の印刷やズーム・インなど)。

Oracle Multimediaには、FlashPixイメージの最大解像度プレーンを常に選択する単純なFlashPixデコーダが含まれています。そのため、これより低い解像度のイメージにはアクセスできません。Oracle Multimediaでは、FlashPixイメージを書き込むことはできません。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのFPIXイメージに対する読取り(I)のみがサポートされます。

  • 8ビット直接GRAY

  • 24ビット直接RGB

GIFF

拡張子: .gif

MIMEタイプ: image/gif

GIFFは、Graphics Interchange Format (GIF)に対するOracle Multimediaでの名前で、これはCompuServe社が初期のネットワーク・システム上のユーザー間でイメージを転送するために開発したものです。GIF (「ジフ」と読みます)は、初期のフォーマットであり、限定されたハードウェアで使用するために開発されたため、1ピクセル当たり8ビットを超えて格納するコンテンツ・フォーマットはサポートされません。そのため、このフォーマットは、PNGやJFIFなどの情報量の多いフォーマットに比べると写真イメージまたは写実的イメージの格納用には向いていませんが、他の格納には適切です。GIFフォーマットには87aと89aという2つの種類があり、Oracle Multimediaでは両方の種類を読み取れますが、書き込めるのは87aのみです。

そのピクセル色数の制限にかかわらず、GIFフォーマットは、現在でも強力で柔軟なイメージ・フォーマットであり、制限付きの透過効果や、一連のイメージ・フレームおよびフレーム遷移効果のエンコーディングによる簡単な動画もサポートされます。Oracle Multimediaでは、これらのオプションを含むGIFイメージを読み取ることができますが、動画GIFイメージの最初のフレームのみが使用可能で、動画GIFイメージの書込みには対応していません。

Oracle Multimediaでは、GIF固有のLZW圧縮方式(Oracle MultimediaではGIFLZWと呼ばれる)を使用して圧縮されたGIFイメージの読取りと書込みが可能です。また、イメージの走査線がインターレースされてプログレッシブ表示されるGIF固有のLZW圧縮(Oracle MultimediaではGIFLZW-INTERLACEDと呼ばれる)を使用して圧縮されたGIFイメージを読み取ることもできます。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのGIFFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

  • 1ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 4ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 8ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 8ビットLUT (RGB/GRAY) A/T (RGBとアルファ効果、RGBと透過効果、GRAYとアルファ効果、GRAYと透過効果)

  • モノクロ

JFIF

拡張子: .jpg

MIMEタイプ: image/jpeg

JFIFは、JPEGでエンコードされたイメージの格納用に、C-Cube Microsystems社が開発したJPEG File Interchange Formatの略称です。JFIFフォーマットは、実際は識別ヘッダーおよびいくつかの施行規則を含むJPEGデータ・ストリームです。そのため、実際のイメージ・データ以外へのサポートは最小限となります。定義上、すべてのJFIFファイルはJPEGで圧縮されるため、「イメージ圧縮形式」のJPEG圧縮形式の説明に示すとおり、一部のアプリケーションでの使用には適していません。

Oracle Multimediaでは、実際のJFIFファイル、JFIFではない純粋なJPEGデータ・ストリーム、EXIFファイルなどの複数の異なるイメージ・フォーマットがJFIFとして認識されます。EXIFフォーマットは、デジタル・カメラによって生成されるJFIFです。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのJFIFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

  • 8ビット直接GRAY

  • 24ビット直接RGB

  • 32ビットCMYK (入力のみ)

  • 64ビットCMYK (入力のみ)

PBMF、PGMF、PPMFおよびPNMF

拡張子: .pbm、.pgm、.ppm、.pnm

MIMEタイプ: image/x-portable-bitmap、image/x-portable-graymap、image/x-portable-pixmap、image/x-portable-anymap

これらは、Jef Poskanzer氏が作成したPortable Bitmap Utilitiesパッケージで使用される一連のファイル・フォーマットです。これらのファイル・フォーマットは、ポータブル・ビットマップ(PBM)、ポータブル・グレーマップ(PGM)、ポータブル・ピックスマップ(PPM)およびポータブル・エニーマップ(PNM)です。これらのファイル・フォーマットは広範囲にサポートされており、これらのフォーマットを処理するソフトウェアも無償で入手できるため、非圧縮イメージの交換に頻繁に使用されます。

PBMファイルはモノクロのみです(「ビットマップ」という用語はビットの地図という意味で使用されており、各ピクセルは0(ゼロ)または1のいずれかです)。PGMファイルはグレースケールのみ、PPMファイルはフル・カラーのピクセル・マップに対応しています。

PNMは固有のファイル・フォーマットではなく、他の3タイプ(PBM、PGMまたはPPM)のいずれかを指します。ファイル・フォーマットの識別記号にPNMFを使用してイメージを書き込むと、入力データのコンテンツ・フォーマットに応じて最適なフォーマット・タイプで書き込まれます。

これらのフォーマットにはデータ圧縮は含まれませんが、ASCIIかRAWのいずれかのエンコーディング・フォーマットが含まれます。

Oracle Multimediaでは、モノクロ・コンテンツ・フォーマットのみのPBMFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

Oracle Multimediaでは、8ビット直接GRAYコンテンツ・フォーマットのみのPGMFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

Oracle Multimediaでは、24ビット直接RGBコンテンツ・フォーマットのみのPPMFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

PNMFファイル・フォーマットは、イメージのコンテンツに応じてPBMF、PGMFまたはPPMFとしてサポートされます。Oracle Multimediaによって、宛先ファイル・フォーマットとして指定されたPNMFでファイル・フォーマット変換のリクエストが処理される場合、出力は、必要に応じてPBMF、PGMFまたはPPMFで書き込まれます。Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのPNMFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

  • 8ビット直接GRAY

  • 24ビット直接RGB

  • モノクロ

PCXF

拡張子: .pcx

MIMEタイプ: image/pcx

PCX(Oracle MultimediaではPCXFと表記)は、Zsoft社のPC Paintbrush用に開発されたイメージ・ファイル・フォーマットとして初期に普及し、その後PC Paintbrushから派生したプログラムで使用されるようになりました。このフォーマットは初期に開発されたものですが、モノクロから24ビット・カラーまでの多くのピクセル色数をサポートしています。また、Oracle MultimediaでPCXRLEと表記される高速の圧縮方式もサポートしています。Oracle Multimediaでは、PCXのイメージの読取りはできますが、書込みはできません。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのPCXFイメージに対する読取り(I)のみがサポートされます。

  • 1ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 4ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 8ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 24ビット直接RGB

  • モノクロ

PICT

拡張子: .pct

MIMEタイプ: image/pict

Macintosh PICTフォーマットは、Macintosh ROMに組み込まれたQuickDrawツールキットの一部として、Apple Computer社が開発したフォーマットです。このフォーマットでは、ベクトル・グラフィックス・ペインティング、オブジェクト・グラフィックス・ペインティングおよびラスター・グラフィックス・ペインティングを含むQuickDrawシーケンスの記録および再現が可能です。Oracle Multimediaでは、PICTファイルのラスター要素のみがサポートされています。パックビットおよびJPEGで圧縮されたPICTイメージの両方がサポートされています。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのPICTイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

  • 1ビットLUT (RGB/GRAY) (入力のみ)

  • 4ビットLUT (RGB/GRAY) (入力のみ)

  • 8ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 8ビット直接GRAY

  • 16ビット直接RGB (入力のみ)

  • 24ビット直接RGB

  • モノクロ

PNGF

拡張子: .png

MIMEタイプ: image/png

PNGFは、Portable Network Graphics(PNG)フォーマット(「ピング」という)のOracle Multimediaでの表記です。PNGは、GIFファイル・フォーマットおよびTIFFファイル・フォーマットの合法的でさらに高性能な代替フォーマットとして、PNG開発グループによって開発されました。PNGでは、情報量の多いイメージのサポート(1サンプル当たり最大16ビット、1ピクセル当たり最大4サンプル)、アルファ・チャネルの完全なサポート、メタデータ圧縮を含む豊富なメタデータ格納方式、組込みのエラー修正とガンマ補正、および無償で入手可能なDEFLATEと呼ばれる強力な圧縮アルゴリズムなどの機能が提供されます。PNGにはないGIFの主な機能は、動画を格納する機能です。

PNGでは広範囲のピクセル色数(1サンプル当たり1ビットから16ビット)がサポートされるため、様々なアプリケーションに適しており、以前にはGIFやJPEGが使用されていた個別の分野に広がるなど、強力なTIFFフォーマットの使用状況とよく似ています。DEFLATE圧縮方式は可逆型であるため、頻繁に編集する必要のある情報量の多いイメージを格納する場合、PNGは適切です。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのPNGFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

  • 1ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 4ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 8ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 8ビットLUT (RGB/GRAY) A/T (RGBとアルファ効果、RGBと透過効果、GRAYとアルファ効果、GRAYと透過効果)

  • 4ビット直接GRAY

  • 8ビット直接GRAY

  • 16ビットGRAYアルファ

  • 16ビット直接RGB (入力のみ)

  • 24ビット直接RGB

  • 32ビット直接RGB A

  • 48ビット直接RGB (入力のみ)

  • 64ビット直接RGB A (入力のみ)

  • モノクロ

RASF

拡張子: .ras

MIMEタイプ: image/x-ora-rasf

Sunラスター・イメージ・フォーマット(Oracle MultimediaではRASFと表記)は、UNIXオペレーティング・システム用にSun社が開発したフォーマットで、現在UNIXユーザーに広く普及しています。このフォーマットは広範囲なピクセル色数をサポートし、フォーマット固有のランレングス・エンコーディング圧縮方式(Oracle MultimediaではSUNRLEと表記)もサポートします。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのRASFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

  • 8ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 8ビット直接GRAY

  • 24ビット直接RGB

  • モノクロ

RPIX

拡張子: .rpx

MIMEタイプ: image/x-ora-rpix

RPIX (Raw Pixel)は、圧縮なしの単純なロー・ピクセル・データを格納し、単純な適正記述のヘッダー構造を使用するためにオラクル社が開発したフォーマットです。これは、Oracle Multimediaではサポートされないが、外部変換を使用できるネイティブ・イメージ・フォーマットを持つアプリケーションで使用するために設計されました。これは、Nバンド(Nは256バンド未満)のイメージ・データ(1サンプル当たり8ビット)を柔軟にサポートすると同時に、様々なチャネル順序(RGB、BGR、BRGなど)、様々なピクセル順序(左から右、右から左)、様々な走査線順序(上から下、下から上)および様々なバンド順序(ピクセル単位、走査線単位およびプレーン単位のバンド・インターリーブ)でエンコードされたデータを処理できます。このフォーマットの柔軟性には、データ・オフセット機能が含まれており、RPIXヘッダーを他のイメージ・データに付加して、RPIXデコーダで他の方式で準拠するイメージ・フォーマットを読み取ることができます。このフォーマットの詳細は、「Oracle Multimediaで使用するイメージ・ロー・ピクセル・フォーマット」を参照してください。

RPIXは、1サンプル当たり8ビットのデータをサポートする他に、FAX3およびFAX4の圧縮方式で圧縮された単一バンドのモノクロ・イメージをサポートします。

RPIXイメージのデコード時に、1バンドまたは3バンドのみが読み取られます。選択されるバンドは、イメージ・ヘッダーまたはinputChannels演算子によって決定されます。同様に、Oracle Multimediaでは1バンドまたは3バンドのRPIXイメージのみが書き込まれます。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのRPIXイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

  • 8ビット直接GRAY

  • 24ビット直接RGB

  • モノクロ

TGAF

拡張子: .tga

MIMEタイプ: image/x-ora-tgaf

Truevision Graphics Adapterフォーマット(TGA、Oracle MultimediaではTGAFと表記)は、Targa製品および関連するグラフィック・アダプタ用にTruevision社が開発したフォーマットです。このフォーマットは、1ピクセル当たり8、16、24および32ビットのカラー・イメージ、およびランレングス・エンコーディング圧縮方式(Oracle MultimediaではTARGARLEと表記)をサポートしています。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのTGAFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

  • 8ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 8ビット直接GRAY

  • 16ビット直接RGB (入力のみ)

  • 24ビット直接RGB

  • 32ビット直接RGB A (入力のみ)

TIFF

拡張子: .tif

MIMEタイプ: image/tiff

Tag Image File Format (TIFF)は、当初はAldus社によって開発されました。このフォーマットは、イメージ交換用のベンチマークの1つとなっており、様々な圧縮形式およびデータ・フォーマット、ファイルごとの複数イメージ・ページ、および様々なメタデータがサポートされるなど、非常に多彩な機能を持ちます。そのオプションの多さから、TIFFは、ドキュメントの格納、シンプル・アート、写真イメージと写実的イメージなど、多くのアプリケーションに適しています。

Oracle Multimediaでは、ベースラインTIFF仕様のみでなく、ベースラインTIFF仕様に含まれないタイル・イメージや特定の圧縮形式などの拡張TIFFも、一部サポートされています。プレーナTIFFイメージはサポートされていません。Oracle Multimediaで提供するTIFFでのJPEGのサポートは、TIFF仕様のオリジナルのJPEGではなく、TIFF仕様で修正されたJPEGに基づきます。Oracle Multimediaでは、ビッグ・エンディアン・フォーマットまたはリトル・エンディアン・フォーマットのいずれのTIFFイメージも読取り可能ですが、書込みには常にビッグ・エンディアン・フォーマットのTIFFイメージが使用されます。

Oracle MultimediaのTIFFデコーダでは、page( )プロシージャまたはprocess( )メソッドおよびprocessCopy( )メソッドのpage演算子を使用したページ選択がサポートされていますが、getProperties( )プロシージャおよびsetProperties( )メソッドは、常にファイルの最初のページのプロパティを戻します。この最初のページには、ページ番号0 (ゼロ)を指定してアクセスします。Oracle Multimediaは、複数ページのTIFFファイルの書込みをサポートしていません。

Oracle Multimediaでは、圧縮形式のJPEG、LZW、LZWHDIFF、FAX3、FAX4、HUFFMAN、PACKBITSおよびDEFLATEを使用したTIFFイメージ圧縮がサポートされます。

Oracle Multimediaでは、次のコンテンツ・フォーマットのTIFFイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

  • 1ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 4ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 8ビットLUT (RGB/GRAY)

  • 4ビット直接GRAY

  • 8ビット直接GRAY

  • 16ビットGRAYアルファ(入力のみ)

  • 16ビット直接RGB (入力のみ)

  • 24ビット直接RGB

  • 32ビット直接RGB A

  • 48ビット直接RGB (入力のみ)

  • 64ビット直接RGB A (入力のみ)

  • モノクロ

  • 32ビットCMYK (入力のみ)

  • 64ビットCMYK (入力のみ)

注意:

TIFFイメージ・ファイル・フォーマットでは、指定されたとおり次のコンテンツ・フォーマットもサポートされます。
  • タイル・データ: 入力

  • 光度解釈: I/O

  • MSB: I/O

  • LSB: 入力

MSBおよびLSBの順序付きファイルは、デコードできます。デコードされた出力は、MSBです。

WBMP

拡張子: .wbmp

MIMEタイプ: image/vnd.wap.wbmp

ワイヤレス・ビットマップ・フォーマット(WBMP)は、ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)対応デバイスにビットマップ(モノクロ)・イメージを転送するために、WAP用に開発されました。最小限のフォーマットであるため、識別マーカーや圧縮のサポートは含まれません。帯域幅に制限があるネットワーク上で非常に小さいイメージを転送する場合に最適です。

WBMPフォーマットは、BMPFフォーマットとの関連はありません。

Oracle Multimediaでは、モノクロ・コンテンツ・フォーマットのみのWBMPイメージに対する読取りおよび書込み(I/O)がサポートされます。

B.2 イメージ圧縮形式

この項では、イメージ圧縮形式をアルファベット順に示します。

ASCII

ASCIIは、それ自体は実際の圧縮形式ではなく、PBMイメージ、PGMイメージおよびPPMイメージをASCIIプレーン・テキスト形式で表すために使用されるエンコーディング・フォーマットです。各ピクセル値は、ASCIIでエンコードされたPBM(またはPGMやPPM)ファイル内の個々の整数によって表されます。

ASCIIフォーマットは、次のイメージ・ファイル・フォーマットでサポートされます。

  • PBMF

  • PGMF

  • PNMF

  • PPMF

BMPRLE

BMPRLEは、Oracle Multimediaでは、BMPランレングス・エンコーディング圧縮方式で圧縮されたイメージを指します。この圧縮形式は、4ビットおよび8ビットのLUTデータ、およびINVERSE走査線順序(BMPファイルのデフォルト順序)で格納されたイメージのみに使用できます。この圧縮を非常に複雑なイメージに適用すると、ファイル・サイズが大きくなる場合があります。

BMPRLE圧縮は、BMPFイメージ・ファイル・フォーマットのみでサポートされます。

DEFLATE

DEFLATEはPNGイメージ・フォーマットで使用される圧縮方式で、TIFFイメージ・フォーマットにも適用できるように改良されています。DEFLATEは、様々なzipユーティリティに使用されているLZ77アルゴリズムに基づいており、広範囲なイメージ・データ・フォーマットを効率的に処理する非常に柔軟性の高い圧縮方式です。DEFLATEは、PNGファイルおよびTIFFファイルのイメージ・データの圧縮のみでなく、PNGファイルのメタデータの圧縮にも使用されます。

DEFLATE-ADAM7

DEFLATE-ADAM7はDEFLATEと同一の圧縮形式ですが、イメージのデコード時に、走査線をインターレースしてプログレッシブ表示します。この圧縮形式を使用すると、低帯域幅リンクを介したイメージのダウンロード時に、徐々にデコードされるイメージを参照しながら、ダウンロード完了前にダウンロードを終了できます。現在は、このような低帯域幅の要件が該当することはほとんどありませんが、多くの既存のイメージでこのエンコーディングが使用されています。DEFLATE-ADAM7は、JPEG-PROGRESSIVEおよびGIFLZW-INTERLACEDとは異なり、イメージを水平方向と垂直方向の両方でインターレースします。

Oracle Multimediaでは、DEFLATE-ADAM7で圧縮されたPNGフォーマット・イメージの読取りはサポートされていますが、書込みはサポートされていません。

FAX3

FAX3は、CCITT Group 3 2D圧縮に対するOracle Multimediaでの表記で、CCITT (国際電信電話諮問委員会)によってFAXなどの機器で電話回線を介してモノクロ・イメージを転送するためのプロトコルとして開発されました。この圧縮方式の正式名称は、CCITT T.4です。

この圧縮形式はモノクロ・データのみをサポートするため、カラー・イメージまたはグレースケール・イメージには使用できません。この圧縮方式では、FAXで転送する代表的な文書と考えられる、手書き文書やタイプした文書および単純な線画に基づいて作成された固定ディクショナリが使用されます。このため、この圧縮形式は、モノクロにディザリングされたイメージに適用できますが、LZWやDEFLATEなどの、より柔軟性に優れた方式を使用した場合ほど高圧縮率が得られない場合があります。FAX3は、スキャンされた文書に最適です。

FAX3圧縮は、次のイメージ・ファイル・フォーマットでサポートされます。

  • RPIX

  • TIFF

FAX4

FAX4は、CCITT Group 4 2D圧縮に対するOracle Multimediaでの表記で、CCITT (国際電信電話諮問委員会)によってFAXなどの機器で電話回線を介してモノクロ・イメージを転送するためのプロトコルとして開発されました。この圧縮方式の正式名称は、CCITT T.6です。

この圧縮形式はモノクロ・データ(MONOCHROME2)のみをサポートするため、カラー・イメージまたはグレースケール・イメージには使用できません。この圧縮方式では、FAXで転送する代表的な文書と考えられる、手書き文書やタイプした文書および単純な線画に基づいて作成された固定ディクショナリが使用されます。このため、この圧縮形式は、モノクロにディザリングされたイメージに適用できますが、LZWやDEFLATEなどの、より柔軟性に優れた方式を使用した場合ほど高圧縮率が得られない場合があります。FAX4は、スキャンされた文書に最適です。

FAX4圧縮は、次のイメージ・ファイル・フォーマットでサポートされます。

  • CALS

  • RPIX

  • TIFF

GIFLZW

GIFLZWは、GIFフォーマット・イメージ内で使用されるLZW圧縮システムに対するOracle Multimediaでの表記で、他のファイル・フォーマットで使用されるLZW圧縮とは異なります。GIFLZWは、広範囲なイメージ・データの圧縮に適した柔軟性の高い圧縮方式ですが、写真などの非常に複雑なイメージでは圧縮効果が低くなります。

GIFLZW-INTERLACED

GIFLZW-INTERLACEDはGIFLZWと同一の圧縮形式ですが、イメージのデコード時に、走査線をインターレースしてプログレッシブ表示します。この圧縮形式を使用すると、低帯域幅リンクを介したイメージのダウンロード時に、徐々にデコードされるイメージを参照しながら、ダウンロード完了前にダウンロードを終了できます。現在は、このような低帯域幅の要件が該当することはほとんどありませんが、多くの既存のイメージでこのエンコーディングが使用されています。

Oracle Multimediaでは、このエンコーディングの読取りはサポートされていますが、書込みはサポートされていません。

HUFFMAN3

HUFFMAN3は、TIFFイメージ・フォーマットに使用されるModified Huffman圧縮方式に対する、Oracle Multimediaでの表記です。この圧縮形式はCCITT Group 3 1次元圧縮形式に基づいていますが、正式なCCITT規格の圧縮形式ではありません。

この圧縮形式はモノクロ・データ(MONOCHROME2)のみをサポートするため、カラー・イメージまたはグレースケール・イメージには使用できません。この圧縮方式では、FAXで転送する代表的な文書と考えられる、手書き文書やタイプした文書および単純な線画に基づいて作成された固定ディクショナリが使用されます。このため、この圧縮形式は、モノクロにディザリングされたイメージに適用できますが、LZWやDEFLATEなどの、より柔軟性に優れた方式を使用した場合ほど高圧縮率が得られない場合があります。HUFFMAN3は、スキャンされた文書に最適です。

JPEG

JPEG圧縮形式は、写真イメージおよび写実的イメージの格納用にJoint Photographic Experts Groupが開発しました。JPEG圧縮形式は非常に複雑ですが、多くのイメージは、より単純なサブセットであるベースラインJPEGと呼ばれるクラスに属します。Oracle Multimediaでは、ベースラインJPEG圧縮のみがサポートされています。

JPEG圧縮方式は、不可逆圧縮形式のため、JPEGを使用して圧縮されたイメージをまったく同じように再構成することはできません。JPEGは、肉眼では判別できない空間および色彩の詳細を除去することで機能します。JPEGでは、ほとんどのデータを効率的に圧縮できますが、結果として、モノクロやシンプル・アートなどの写真以外のイメージに重大な外観上のきずが含まれる可能性があります。このような場合は、他の圧縮方式の方が適切です(FAXフォーマットまたはPNGおよびGIF)。また、この圧縮方式の不可逆の性質のため、JPEGは、編集する必要があるイメージには不適切ですが、格納や転送のためにできるかぎり圧縮する必要がある完成したイメージには適切です。

JPEG圧縮は、次のイメージ・ファイル・フォーマットでサポートされます。

  • FPIX (入力のみ)

  • JFIF (EXIFイメージをサポート)

  • PICT

  • TIFF

注意:

8ビット・グレースケールおよび24ビットRGBデータのみがサポートされます。

JPEG-PROGRESSIVE

この圧縮形式は、イメージの走査線がインターレースされる(複数のパスに格納され、完全なイメージを計算するにはそのすべてをデコードする必要がある) JPEG圧縮形式の一種です。この形式の使用目的は、低帯域幅の環境で、ユーザーが中間パスのデコードに伴ってイメージ取得フォームを参照し、必要に応じてイメージ表示を終了できるようにすることです。低帯域幅の要件は、通常、現在ではあまり関係ありませんが、この形式はエンコードされたイメージのサイズを小さくできる場合があり、現在でも一般的です。Oracle Multimediaでは、このエンコーディングの読取りはサポートされていますが、書込みはサポートされていません。

JPEG-PROGRESSIVE圧縮は、JFIFイメージ・ファイル・フォーマットでサポートされます(EXIFもサポートされます)。

LZW

LZWは、TIFFフォーマット・イメージ内で使用されるLZW圧縮システムに対するOracle Multimediaでの表記で、他のファイル・フォーマットで使用されるLZW圧縮とは異なります。TIFF LZWは、広範囲なイメージ・データの圧縮に適した柔軟性の高い圧縮方式ですが、非常に複雑なイメージでは圧縮効果が低くなります。TIFF LZWは、モノクロか、8ビットのグレースケールまたはLUTデータに適用する場合に最も効率が高く、他のデータ・フォーマットにLZW圧縮を適用するTIFFメソッドは、圧縮効率を大幅に低下させます。

LZWHDIFF

LZWHDIFFは、TIFF LZW圧縮システムおよびTIFF水平区別予測子を使用したイメージに対するOracle Multimediaでの表記です。この方式では、場合によっては、24ビット・カラー・イメージおよび8ビット・グレースケール・イメージの圧縮率を、データを損失することなく向上できます。通常、その他のイメージ・タイプでは圧縮率は向上しません。

NONE

これは、圧縮されていないイメージに対するOracle Multimediaでの表記です。

次のイメージ・ファイル・フォーマットが圧縮なしでサポートされます。

  • BMPF

  • RPIX

  • RASF

  • TGAF

  • TIFF

  • WBMP

PACKBITS

パックビット圧縮方式は、一般的な用途の単純なバイト指向のランレングス・エンコーディング方式として、Apple Computer社が開発しました。この方式はPICTイメージ・フォーマットで使用され、TIFFイメージでもサポートされています。他のランレングス・エンコーディング方式と同様に、この圧縮形式を非常に複雑なイメージに使用すると、データ・サイズが大きくなる場合があります。

PCXRLE

PCXRLEは、PCXFイメージ圧縮のためのPCXランレングス・エンコーディング方式に対するOracle Multimediaでの表記です。この圧縮を非常に複雑なイメージに適用すると、ファイル・サイズが大きくなる場合があります。

RAW

RAWは、それ自体は実際の圧縮形式ではなく、PBMイメージ、PGMイメージ、PNMイメージおよびPPMイメージをバイナリ形式で表すために使用されるエンコーディングです(ASCIIエンコーディングの場合はプレーン・テキスト形式)。PBMのドキュメントでは、このフォーマットはRAWBITSと呼ばれています。

SUNRLE

SUNRLEは、Sunラスター・イメージで使用されるランレングス・エンコーディング方式に対する、Oracle Multimediaでの表記です。この圧縮を非常に複雑なイメージに適用すると、ファイル・サイズが大きくなる場合があります。

TARGARLE

TARGARLEは、TGAFファイル・フォーマットでサポートされるランレングス・エンコーディング方式で圧縮されたイメージに対する、Oracle Multimediaでの表記です。この圧縮を非常に複雑なイメージに適用すると、ファイル・サイズが大きくなる場合があります。

B.3 イメージ・ファイル・フォーマットおよびイメージ圧縮形式の概要

サポートされるファイル・フォーマットに対する様々なイメージ・コンテンツおよび圧縮形式のI/Oサポートに関する情報を、3つのセットの表で示します。これらの表で使用される略語の定義は、次のとおりです。

  • I: 入力サポートが、イメージ・データを読み取るOracle Multimediaのプロシージャおよびメソッドで提供されます(getProperties( )、setProperties( )、processCopy( )、convert( )など)。

  • O: 出力サポートが、イメージ・データを書き込むOracle Multimediaのプロシージャおよびメソッドで提供されます(process( )、rotate( )、convert( )など)。

  • - (ハイフン文字): 入力または出力サポートは提供されません。

注意:

追加情報と制限事項は、個々のファイル・フォーマットおよび圧縮形式の項を参照してください。

最初のセット(表B-1からB-3)には、コンテンツ・フォーマット特性(コンテンツ・フォーマット、解釈、色領域など)に基づいた、イメージ・ファイル・フォーマットのイメージ・データの読取りと書込みを行うOracle Multimediaのプロシージャおよびメソッドで提供されるI/Oサポートの概要を示します。サポートされるファイル・フォーマットは、表でアルファベット順に分類されています。

表B-1 BMPF、CALS、FPIX、GIFF、JFIFおよびEXIF (JFIFとして)のコンテンツ・フォーマットに基づくI/Oサポート

コンテンツ・フォーマット BMPF CALS FPIX GIFF JFIF EXIF(JFIFとして)
1ビットLUT (RGB/GRAY) IO - - IO - -
4ビットLUT (RGB/GRAY) IO - - IO - -
8ビットLUT (RGB/GRAY) IO - - IO - -
8ビットLUT (RGB/GRAY) A/T - - - IO - -
8ビット直接GRAY - - I - IO IO
16ビット直接RGB I - - - - -
24ビット直接RGB IO - I - IO IO
32ビット直接RGBA I - - - - -
モノクロ IO IO - IO - -
32ビットCMYK - - - - I I
64ビットCMYK - - - - I I

表B-2 PBMF、PCXF、PGMF、PICT、PNGFおよびPNMFのコンテンツ・フォーマットに基づくI/Oサポート

コンテンツ・フォーマット PBMF PCXF PGMF PICT PNGF PNMF
1ビットLUT (RGB/GRAY) - I - I IO -
4ビットLUT (RGB/GRAY) - I - I IO -
8ビットLUT (RGB/GRAY) - I - IO IO -
8ビットLUT (RGB/GRAY) A/T - - - - IO -
4ビット直接GRAY - - - - IO -
8ビット直接GRAY - - IO IO IO IO
16ビットGRAYアルファ - - - - IO -
16ビット直接RGB - - - I I -
24ビット直接RGB - I - IO IO IO
32ビット直接RGBA - - - - IO -
48ビット直接RGB - - - - I -
64ビット直接RGBA - - - - I -
モノクロ IO I - IO IO IO

表B-3 PPMF、RPIX、RASF、TGAF、TIFFおよびWBMPのコンテンツ・フォーマットに基づくI/Oサポート

コンテンツ・フォーマット PPMF RPIX RASF TGAF TIFF WBMP
1ビットLUT (RGB/GRAY) - - - - IO -
4ビットLUT (RGB/GRAY) - - - - IO -
8ビットLUT (RGB/GRAY) - - IO IO IO -
4ビット直接GRAY - - - - IO -
8ビット直接GRAY - IO IO IO IO -
16ビットGRAYアルファ - - - - I -
16ビット直接RGB - - - I I -
24ビット直接RGB IO IO IO IO IO -
32ビット直接RGBA - - - I IO -
48ビット直接RGB - - - - I -
64ビット直接RGBA - - - - I -
モノクロ - IO IO - IO IO
32ビットCMYK - - - - I -
64ビットCMYK - - - - I -

2番目のセット(表B-4からB-6)には、圧縮形式に基づいた、イメージ・ファイル・フォーマットのイメージ・データの読取りと書込みを行うOracle Multimediaのプロシージャおよびメソッドで提供されるI/Oサポートの概要を示します。サポートされるファイル・フォーマットは、表でアルファベット順に分類されています。

表B-4 BMPF、CALS、FPIX、GIFF、JFIFおよびEXIF (JFIFとして)の圧縮形式に基づくI/Oサポート

圧縮形式 BMPF CALS FPIX GIFF JFIF EXIF (JFIFとして)
NONE IO - - - - -
JPEG - - I - IO IO
JPEG-PROGRESSIVE - - - - I I
BMPRLE IO - - - - -
GIFLZW - - - IO - -
GIFLZW-INTERLACED - - - I - -
FAX4 - IO - - - -

表B-5 PBMF、PCXF、PGMF、PICT、PNGFおよびPNMFの圧縮形式に基づくI/Oサポート

圧縮形式 PBMF PCXF PGMF PICT PNGF PNMF
JPEG - - - IO - -
PCXRLE - I - - - -
PACKBITS - - - IO - -
DEFLATE - - - - IO -
DEFLATE-ADAM7 - - - - I -
ASCII IO - IO - - IO
RAW IO - IO - - IO

表B-6 PPMF、RPIX、RASF、TGAF、TIFFおよびWBMPの圧縮形式に基づくI/Oサポート

圧縮形式 PPMF RPIX RASF TGAF TIFF WBMP
NONE - IO IO IO IO IO
JPEG - - - - IO -
SUNRLE - - IO - - -
TARGARLE - - - IO - -
LZW - - - - IO -
LZWHDIFF - - - - IO -
FAX3 - IO - - IO -
FAX4 - IO - - IO -
HUFFMAN3 - - - - IO -
PACKBITS - - - - IO -
DEFLATE - - - - IO -
ASCII IO - - - - -
RAW IO - - - - -

3番目のセット(表B-7からB-9)には、次のようなフォーマット固有の他の特性に基づいた、イメージ・データの読取りと書込みを行うOracle Multimediaのプロシージャおよびメソッドで提供されるI/Oサポートの概要を示します。

  • ピクセル・レイアウト: BIP、BILおよびBSQ

  • チャネル順序: RGBと、RBG、GRB、GBR、BRG、BGR

  • ピクセル順序: NORMAL、REVERSEおよびOS/2

  • 走査線順序: NORMALおよびINVERSE

  • 他のオプション: 入力チャネル、ページ選択およびタイル・データ/タイル出力

サポートされるファイル・フォーマットは、各表の最初の列にアルファベット順に示されています。

表B-7 ピクセル・レイアウトおよびチャネル順序の特性に基づくI/Oサポート

ファイル・フォーマット ピクセル・レイアウトBIP ピクセル・レイアウトBIL ピクセル・レイアウトBSQ チャネル順序RGB チャネル順序RBG、GRB、GBR、BRG、BGR
BMPF IO - - IO -
CALS IO - - - -
FPIX I - - I -
GIFF IO - - IO -
JFIF IO - - IO -
PBMF IO - - - -
PCXF I - - I -
PGMF IO - - - -
PICT IO - - IO -
PNGF IO - - IO -
PNMF IO - - IO -
PPMF IO - - IO -
RPIX IO IO IO IO IO
RASF IO - - IO -
TGAF IO - - IO -
TIFF IO - - IO -
WBMP IO - - - -

表B-8 ピクセル順序および走査線順序の特性に基づくI/Oサポート

ファイル・フォーマット ピクセル順序NORMAL ピクセル順序REVERSE ピクセル順序OS/2 走査線順序NORMAL 走査線順序INVERSE
BMPF IO - I IO IO
CALS IO - - IO -
FPIX I - - I -
GIFF IO - - IO -
JFIF IO - - IO -
PBMF IO - - IO -
PCXF I - - I -
PGMF IO - - IO -
PICT IO - - IO -
PNGF IO - - IO -
PNMF IO - - IO -
PPMF IO - - IO -
RPIX IO IO - IO IO
RASF IO - - IO -
TGAF IO - - IO -
TIFF IO - - IO -
WBMP IO - - IO -

表B-9 他のオプションの特性に基づくI/Oサポート

ファイル・フォーマット 入力チャネル ページ選択 タイル・データ/タイル出力
RPIX I - -
TIFF - I IO