8 Oracle Multimedia ORDAudioオブジェクト型
Oracle Multimediaでは、オーディオ・データの格納および管理をサポートするORDAudioオブジェクト型が提供されます。
ORDAudioオブジェクト型は、ordaspec.sql
ファイルで定義されています。インストール後、このファイルは次のOracleホーム・ディレクトリに格納されています。
<ORACLE_HOME>
/ord/im/admin
(LinuxおよびUNIXの場合)
<ORACLE_HOME>
\ord\im\admin
(Windowsの場合)
8.1 ORDAudioオブジェクトの例
ORDAudioオブジェクト型を説明する例では、Oracle Database Product Media (PM)サンプル・スキーマのONLINE_MEDIA表を使用しています。Oracle Databaseサンプル・スキーマは、GitHubで使用できます。使用しているコンピュータでこれらの例を再現するには、まず、ORDAudioのコンストラクタ、およびimport( )とimportFrom( )メソッドの項に示す例を実行してください。例のファイルは、実際のオーディオ・ファイルで置き換えてください。
コンストラクタの「BLOBのORDAudio()」の例では、テスト・オーディオ表のTAUDを使用しています。(この表の定義は、「TAUD表の定義」を参照してください。)
注意:
BLOBを直接修正するか、または外部ソースを変更してオーディオ・データ自体を操作した場合、オブジェクト属性の同期が維持されていることと、更新時刻が修正されていることを確認する必要があります。そうしないと、オブジェクト属性がオーディオ・データと一致しなくなります。
8.2 ORDAudioのメソッドの重要な注意事項
ORDSourceレベルでコールされたメソッドは、ソース・プラグインに渡されて処理され、最初の引数にctx (RAW)を取ります。これらのメソッドのいずれかをクライアントから初めてコールする場合、ctx構造体を割り当ててNULLに初期化してから、openSource( )メソッドをコールする必要があります。このとき、ソース・プラグインが、このクライアント用にコンテキストを初期化できます。処理が完了したら、クライアントからcloseSource( )メソッドをコールする必要があります。
ソース・プラグインのコールによってコールされたメソッドは、最初の引数にctx (RAW)を取ります。
ORDAudioレベルでコールされたメソッドは、フォーマット・プラグインに渡されて処理され、最初の引数にctx (RAW)を取ります。これらのメソッドのいずれかをクライアントから初めてコールする場合、ctx構造体を割り当てて、NULLに初期化する必要があります。
注意:
今回のリリースでは、Oracleが提供するいずれのプラグインもctx構造体を使用しません。また、すべてのソース・プラグインまたはフォーマット・プラグインがctx構造体を使用するわけではありませんが、前述の方法でコーディングすると、アプリケーションは、現行または今後のソース・プラグインまたはフォーマット・プラグインで動作します。
ネイティブにサポートされていないフォーマットの場合、個々のいずれかのsetメソッドを使用して、オブジェクトの属性値を設定します。ネイティブにサポートされているフォーマットの場合は、setProperties( )メソッドを使用して、オブジェクトの属性を移入するか、またはフォーマット・プラグインを記述します。
8.3 ORDAudioオブジェクト型
ORDAudioオブジェクト型は、オーディオ・データの格納と管理をサポートします。このオブジェクト型の属性は、ordaspec.sql
ファイルで次のように定義されています。
------------------- -- TYPE ATTRIBUTES ------------------- description VARCHAR2(4000), source ORDSource, format VARCHAR2(31), mimeType VARCHAR2(4000), comments CLOB, -- AUDIO RELATED ATTRIBUTES encoding VARCHAR2(256), numberOfChannels INTEGER, samplingRate INTEGER, sampleSize INTEGER, compressionType VARCHAR2(4000), audioDuration INTEGER,
説明:
-
description: オーディオ・オブジェクトの説明。
-
source: オーディオ・データが格納されるORDSource。
-
format: オーディオ・データの格納フォーマット。
-
mimeType: MIMEタイプについての情報。
-
comments: オーディオ・オブジェクトのメタデータ情報。
-
encoding: オーディオ・データのエンコーディング・タイプ。
-
numberOfChannels: オーディオ・データのオーディオ・チャネル数。
-
samplingRate: オーディオ・データのサンプリング・レート(Hz単位)。
-
sampleSize: データ内のオーディオのサンプル幅またはサンプル数。
-
compressionType: オーディオ・データの圧縮タイプ。
-
audioDuration: 格納されたオーディオ・データの再生時間。
注意:
comments属性は、setCommentsパラメータがTRUEである場合、setProperties( )メソッドによって移入されます。この属性に対して直接書込みしないことをお薦めします。
8.4 ORDAudioのコンストラクタ
ORDAudioオブジェクトは、コンストラクタ・ファンクションの使用によってインスタンス化されます。
8.4.1 BLOBのORDAudio()
構文
ORDAudio(SELF IN OUT NOCOPY ORDSYS.ORDAudio, data IN BLOB, setproperties IN INTEGER DEFAULT 0) RETURN SELF AS RESULT
説明
BLOBからORDAudioオブジェクトを構築します。構築されたORDAudioオブジェクトが表に挿入または更新されると、BLOBに格納されているデータがORDAudioオブジェクトにコピーされます。
パラメータ
プラグマ
なし。
例外
なし。
使用上の注意
オーディオ・コンテンツが一時または永続BLOBのいずれかに格納される場合は、このコンストラクタを使用して、ORDAudioオブジェクトを作成します。
例
BLOBオブジェクトからORDAudioオブジェクトを作成し、表に挿入します。
注意:
この文を実行するユーザーは、ユーザーmediauser
によって作成されたtaud
表に対するSELECT権限を持っている必要があります。
テスト・オーディオ表のTAUDの定義は、「TAUD表の定義」を参照してください。
INSERT INTO pm.online_media (product_id, product_audio) SELECT 1729, ORDSYS.ORDAudio(t.aud) FROM mediauser.taud t WHERE t.n = 1;
8.4.2 他のソースのORDAudio
構文
ORDAudio(SELF IN OUT NOCOPY ORDSYS.ORDAudio, source_type IN VARCHAR2 DEFAULT 'LOCAL', source_location IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, source_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, setproperties IN INTEGER DEFAULT 0) RETURN SELF AS RESULT
説明
特定のソースからORDAudioオブジェクトを構築します。デフォルトでは、ローカル・ソースによる空のオブジェクトが構築されます。
パラメータ
- source_type
-
ソース・オーディオ・データのタイプを指定します。有効な値は、
FILE
、HTTP
、LOCAL
またはユーザー定義です。デフォルトはLOCAL
です。パラメータ値の
LOCAL
は、データがOracle Databaseに格納されていることを示します。パラメータ値のLOCAL
は、srcType属性に格納されることはありません。かわりに、このパラメータ値は、localData属性でデータがOracle Databaseに格納されていることを示します。(ORDSourceオブジェクトの説明は、「埋込みORDSourceオブジェクト」を参照してください。) - source_location
-
インポート元のソース・オーディオ・データの位置を指定します。(表7-2を参照してください。)
- source_name
-
ソース・オーディオ・データの名前を指定します。(表7-3を参照してください。)
- setproperties
-
コンストラクタでsetProperties( )メソッドをコールするかどうかを決定するインジケータ・フラグです。値が
1
の場合、setProperties( )メソッドがコールされます。値が0
の場合、メソッドはコールされません。デフォルトは0
です。
プラグマ
なし。
例外
なし。
使用上の注意
次のいずれかの状況のように、オーディオ・コンテンツがまだBLOBに格納されていない場合は、このコンストラクタを使用して、ORDAudioオブジェクトを作成します。
- コンテンツがローカル・ファイルに存在します。
- コンテンツがURLで参照されています。
- コンテンツがORDAudioオブジェクトの作成時に使用できません。
例
指定されたソースからORDAudioオブジェクトを作成します。
-- Construct an ORDAudio object from an external file and insert it into the table. INSERT INTO pm.online_media (product_id, product_audio) VALUES (1733, ORDSYS.ORDAudio('FILE', 'FILE_DIR', 'speaker.au')); -- Initialize an ORDAudio object in the table. INSERT INTO pm.online_media (product_id, product_audio) VALUES(1729, ORDSYS.ORDAudio());
8.5 ORDAudioのメソッド
Oracle Multimediaのいくつかのメソッドは、特にオーディオ・データの操作に使用されます。
ORDAudio、ORDDoc、ORDImageおよびORDVideoに共通のOracle Multimediaのメソッドに関するリファレンス情報については、「すべてのOracle Multimediaオブジェクト型に共通のメソッド」を参照してください。この章と第2章に示すメソッドを使用すると、属性の取得と設定およびメタデータの抽出を実行できます。
関連項目:
オブジェクト型およびメソッドの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください
8.5.1 checkProperties( )
構文
checkProperties(ctx IN OUT RAW) RETURN BOOLEAN;
説明
オーディオ属性(サンプル・サイズ、サンプル・レート、チャネル数、フォーマットおよびエンコーディング・タイプ)を含む、格納されたオーディオ・データのプロパティをチェックします。
パラメータ
- ctx
-
フォーマット・プラグインのコンテキスト情報を指定します。(「ORDAudioのメソッドの重要な注意事項」を参照してください。)
使用上の注意
formatの値がNULL
の場合、checkProperties( )メソッドは、デフォルトのフォーマット・プラグインを使用します。それ以外の場合は、formatで指定されたプラグインを使用します。
ファイルには有効なMIMEタイプが複数含まれる場合があるため、checkProperties( )メソッドはMIMEタイプをチェックしません。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION
この例外は、checkProperties( )メソッドをコールし、オーディオ・プラグインに例外が発生した場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
既知のオーディオ属性のプロパティ情報をチェックします。
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; ctx RAW(64) :=NULL; BEGIN SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1729; IF ( obj.checkProperties(ctx) = TRUE ) THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('true'); ELSE DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('false'); END IF; COMMIT; EXCEPTION WHEN ORDSYS.ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION caught'); WHEN OTHERS THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('EXCEPTION caught'); END; /
8.5.2 getAllAttributes( )
構文
getAllAttributes(ctx IN OUT RAW, attributes IN OUT NOCOPY CLOB);
説明
クライアント・アクセスを容易にするため、文字列をフォーマットして戻します。ネイティブにサポートされたフォーマットでは、文字列には、カンマ(,)で区切られたオーディオ・データ属性(fileFormat、mimeType、encoding、numberOfChannels、samplingRate、sampleSize、compressionTypeおよびaudioDuration)のリストが含まれます。ユーザー定義のフォーマットの場合は、フォーマット・プラグインによって文字列が定義されます。
パラメータ
- ctx
-
フォーマット・プラグインのコンテキスト情報を指定します。(「ORDAudioのメソッドの重要な注意事項」を参照してください。)
- attributes
-
属性を指定します。
使用上の注意
通常、これらのオーディオ・データ属性は、フォーマットされたオーディオ・データのヘッダーから取得可能です。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION
この例外は、getAllAttributes( )メソッドをコールし、オーディオ・プラグインに例外が発生した場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
データベースに格納されているオーディオ・データのすべてのオーディオ属性を戻します。
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; tempLob CLOB; ctx RAW(64) :=NULL; BEGIN SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1729; DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('getting comma separated list of all attributes'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('-------------------------------------------'); DBMS_LOB.CREATETEMPORARY(tempLob, FALSE, DBMS_LOB.CALL); obj.getAllAttributes(ctx,tempLob); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(DBMS_LOB.substr(tempLob, DBMS_LOB.getLength(tempLob),1)); COMMIT; EXCEPTION WHEN ORDSYS.ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION caught'); END; /
8.5.3 getAttribute( )
構文
getAttribute(ctx IN OUT RAW, name IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;
説明
ユーザー定義フォーマットのみに対応したオーディオ・データから、要求された属性値を戻します。
パラメータ
- ctx
-
フォーマット・プラグインのコンテキスト情報を指定します。(「ORDAudioのメソッドの重要な注意事項」を参照してください。)
- name
-
属性の名前を指定します。
使用上の注意
通常、オーディオ・データ属性は、フォーマットされたオーディオ・データのヘッダーから取得可能です。
オーディオ・データ属性情報は、オーディオ・データ自体から抽出可能です。ORDAudioオブジェクトで認識されないフォーマットは、そのフォーマットをサポートしているORDPLUGINS.ORDX_<format>_AUDIOパッケージを実装することによって、サポートできます。
関連項目:
メディア・フォーマットの拡張サポートの詳細は、『Oracle Multimediaユーザーズ・ガイド』を参照してください
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION
この例外は、getAttribute( )メソッドをコールし、オーディオ・プラグインに例外が発生した場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
データベースに格納されているオーディオ・データの、指定したオーディオ属性情報を戻します。(この例では、ユーザー作成のプラグインではなく、サポートされたデータ・フォーマットを使用しているため、例外が発生します。)
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; res VARCHAR2(4000); ctx RAW(64) :=NULL; BEGIN SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1733; DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('getting audio sample size'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('---------------------'); res := obj.getAttribute(ctx,'sample_size'); COMMIT; EXCEPTION WHEN ORDSYS.ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('AUDIO PLUGIN EXCEPTION caught'); WHEN OTHERS THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('EXCEPTION caught'); END; /
8.5.4 getAudioDuration( )
構文
getAudioDuration( ) RETURN INTEGER;
説明
オーディオ・オブジェクトのaudioDuration属性の値を戻します。
パラメータ
なし。
使用上の注意
なし。
プラグマ
PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getAudioDuration, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)
例外
なし。
例
「setKnownAttributes( )」の例を参照してください。
8.5.5 getCompressionType( )
構文
getCompressionType( ) RETURN VARCHAR2;
説明
オーディオ・オブジェクトのcompressionType属性の値を戻します。
パラメータ
なし。
使用上の注意
なし。
プラグマ
PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getCompressionType, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)
例外
なし。
例
「setKnownAttributes( )」の例を参照してください。
8.5.6 getContentLength( )
構文
getContentLength(ctx IN OUT RAW) RETURN INTEGER;
説明
ソースに格納されたオーディオ・データのコンテンツ長を戻します。
パラメータ
- ctx
-
ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。(「ORDAudioのメソッドの重要な注意事項」を参照してください。)
使用上の注意
なし。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION
この例外は、getContentLength( )メソッドをコールし、source.srcType属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
「import( ) 」の例を参照してください。
8.5.7 getContentInLob( )
構文
getContentInLob(ctx IN OUT RAW, dest_lob IN OUT NOCOPY BLOB, mimeType OUT VARCHAR2, format OUT VARCHAR2);
説明
データ・ソースのデータを、指定されたBLOBにコピーします。コピー先のBLOBは、(埋込みORDSourceオブジェクトの)source.localData属性内のBLOBとは異なる必要があります。
パラメータ
- ctx
-
ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。(「ORDAudioのメソッドの重要な注意事項」を参照してください。)
- dest_lob
-
データのコピー先のLOBを指定します。
- mimeType
-
データのMIMEタイプが戻されます(戻されない場合もあります)。
- format
-
データのフォーマットが戻されます(戻されない場合もあります)。
使用上の注意
なし。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED
この例外は、getContentInLob( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
データ・ソースからデータを取得して、指定したBLOBに格納します。
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; tempBLob BLOB; mimeType VARCHAR2(4000); format VARCHAR2(31); ctx RAW(64) :=NULL; BEGIN SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1733; IF (obj.isLocal) THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('local is true'); END IF; DBMS_LOB.CREATETEMPORARY(tempBLob, true, 10); obj.getContentInLob(ctx,tempBLob, mimeType,format); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Length is ' || TO_CHAR(DBMS_LOB.getLength(tempBLob))); COMMIT; EXCEPTION WHEN ORDSYS.ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED caught'); WHEN OTHERS THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('EXCEPTION caught'); END; /
8.5.8 getDescription( )
構文
getDescription( ) RETURN VARCHAR2;
説明
オーディオ・データのdescription属性の値を戻します。
パラメータ
なし。
使用上の注意
なし。
プラグマ
PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getDescription, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)
例外
ORDAudioExceptions.DESCRIPTION_IS_NOT_SET
この例外は、getDescription( )メソッドをコールし、descriptionが設定されていない場合に発生します。
この例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
オーディオ・データのdescription属性の値を取得します。
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; BEGIN -- This example assumes that the setDescription method has already been applied. SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1733 FOR UPDATE; DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Current description is:'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('-------------'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(obj.getDescription()); COMMIT; END; /
8.5.9 getEncoding( )
構文
getEncoding( ) RETURN VARCHAR2;
説明
オーディオ・オブジェクトのencoding属性の値を戻します。
パラメータ
なし。
使用上の注意
なし。
プラグマ
PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getEncoding, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)
例外
なし。
例
「setProperties( )」の例を参照してください。
8.5.10 getFormat( )
構文
getFormat( ) RETURN VARCHAR2;
説明
オーディオ・オブジェクトのformat属性の値を戻します。
パラメータ
なし。
使用上の注意
なし。
プラグマ
PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getFormat, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)
例外
ORDAudioExceptions.AUDIO_FORMAT_IS_NULL
この例外は、getFormat( )メソッドをコールし、format属性の値がNULL
の場合に発生します。
この例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
「setProperties( )」の例を参照してください。
8.5.11 getNumberOfChannels( )
構文
getNumberOfChannels( ) RETURN INTEGER;
説明
オーディオ・オブジェクトのnumberOfChannels属性の値を戻します。
パラメータ
なし。
使用上の注意
なし。
プラグマ
PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getNumberOfChannels, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)
例外
なし。
例
「setProperties( )」の例を参照してください。
8.5.12 getSampleSize( )
構文
getSampleSize( ) RETURN INTEGER;
説明
オーディオ・オブジェクトのsampleSize属性の値を戻します。
パラメータ
なし。
使用上の注意
なし。
プラグマ
PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getSampleSize, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)
例外
なし。
例
「setProperties( )」の例を参照してください。
8.5.13 getSamplingRate( )
構文
getSamplingRate( ) IN INTEGER;
説明
オーディオ・オブジェクトのsamplingRate属性の値を戻します。単位はHzです。
パラメータ
なし。
使用上の注意
なし。
プラグマ
PRAGMA RESTRICT_REFERENCES(getSamplingRate, WNDS, WNPS, RNDS, RNPS)
例外
なし。
例
「setProperties( )」の例を参照してください。
8.5.14 import( )
構文
import(ctx IN OUT RAW);
説明
外部オーディオ・データ・ソースからデータベース内の(埋込みORDSourceオブジェクトの) source.localData属性にオーディオ・データを転送します。
パラメータ
- ctx
-
ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。このパラメータは、常に割り当てて、NULLに初期化する必要があります。ユーザー定義のソース・プラグインを使用する場合は、openSource( )メソッドをコールします。(「ORDAudioのメソッドの重要な注意事項」を参照してください。)
使用上の注意
import( )メソッドをコールする前に、setSource( )メソッドを使用して、外部ソースの(埋込みORDSourceオブジェクトの) source.srcType、source.srcLocationおよびsource.srcName属性を設定します。
外部オーディオ・データ・ソースからローカル・ソース(Oracleデータベース内)にデータをインポートした後も、ソース情報は変更されません(データのインポート元のソースを指したままです)。
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )およびsetLocal( )メソッドが暗黙的にコールされます。
source.srcType属性の値がFILE
の場合、source.srcLocation属性にはインポート対象のファイルを格納したデータベース・ディレクトリ・オブジェクトの名前が含まれ、source.srcName属性にはインポート対象のファイルの名前が含まれます。このメソッドを使用する前に、外部ソースの位置にディレクトリが存在するか、または作成されていることを確認する必要があります。
import( )メソッドは、ユーザーがアクセス権を持つデータベース・ディレクトリのオブジェクトからのみ読み取ります。つまり、SQL文のCREATE DIRECTORYを使用して作成したディレクトリ・オブジェクト、または読取り権限を付与されたディレクトリ・オブジェクトにアクセスできます。
たとえば、次のSQL*Plusコマンドを実行すると、ディレクトリ・オブジェクトが作成され、ディレクトリc:\mydir\work
内の任意のファイルに対する読取り権限がユーザーron
に付与されます。これらのコマンドを実行する前に、ディレクトリ・オブジェクトを作成する権限を持ったユーザーとして接続しておく必要があります。
CREATE OR REPLACE DIRECTORY FILE_DIR AS 'c:\mydir\work'; GRANT READ ON DIRECTORY FILE_DIR TO ron;
ディレクトリおよび表の定義の詳細は、「ORDAudioオブジェクトの例」を参照してください。
source.srcType属性の値がHTTP
の場合、source.srcLocation属性にはインポート対象のオブジェクトを格納したディレクトリを検索するために必要なベースURLが含まれ、source.srcName属性にはインポート対象のオブジェクトの名前が含まれます。
このメソッドは、PL/SQL UTL_HTTPパッケージを使用して、HTTPデータ・ソースからメディア・データをインポートします。環境変数を使用して、UTL_HTTPパッケージのプロキシの動作を指定できます。たとえば、LinuxおよびUNIXの場合、環境変数http_proxyをURLに設定すると、UTL_HTTPパッケージはそのURLをHTTPリクエスト用のプロキシ・サーバーとして使用する必要があります。環境変数no_proxyをドメイン名に設定すると、HTTPプロキシ・サーバーは指定したドメイン内のURLには使用されません。
関連項目:
UTL_HTTPパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください
source.srcType属性の値がユーザー定義の名前の場合、source.srcLocation属性にはインポート対象のユーザー定義オブジェクトにアクセスするために必要な識別子文字列が含まれ、source.srcName属性にはインポート対象のオブジェクトの名前が含まれます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION
この例外は、import( )メソッドをコールし、source.srcType属性の値がNULL
の場合に発生します。
ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED
この例外は、import( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがimport( )メソッドをサポートしていない場合に発生します。
ORDSourceExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、import( )メソッドをコールし、source.localData属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
外部オーディオ・データ・ソースからローカル・ソースにオーディオ・データをインポートします。
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; ctx RAW(64) := NULL; BEGIN SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1733 FOR UPDATE; DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('getting source'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('--------------------------'); -- get source information DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(obj.getSource()); -- import data obj.import(ctx); -- check size DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Length is ' || TO_CHAR(obj.getContentLength(ctx))); UPDATE pm.online_media p SET p.product_audio = obj WHERE p.product_id = 1733; COMMIT; END; /
8.5.15 importFrom( )
構文
importFrom(ctx IN OUT RAW, source_type IN VARCHAR2, source_location IN VARCHAR2, source_name IN VARCHAR2);
説明
指定された外部オーディオ・データ・ソースからデータベース内の(埋込みORDSourceオブジェクトの) source.localData属性にオーディオ・データを転送します。
パラメータ
- ctx
-
ソース・プラグインのコンテキスト情報を指定します。このパラメータは、常に割り当てて、NULLに初期化する必要があります。ユーザー定義のソース・プラグインを使用する場合は、openSource( )メソッドをコールします。(「ORDAudioのメソッドの重要な注意事項」を参照してください。)
- source_type
-
ソース・オーディオ・データのタイプを指定します。(表7-1を参照してください。)
- source_location
-
インポート元のソース・オーディオ・データの位置を指定します。(表7-2を参照してください。)
- source_name
-
ソース・オーディオ・データの名前を指定します。(表7-3を参照してください。)
使用上の注意
このメソッドは、ソース情報を個別に指定せずにパラメータで指定すること以外は、import( )メソッドと同じです。
外部オーディオ・データ・ソースからローカル・ソース(Oracleデータベース内)にデータをインポートすると、(データのインポート元のソースを指している)ソース情報は入力値に設定されます。
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )およびsetLocal( )メソッドが暗黙的にコールされます。
source_typeパラメータの値がFILE
の場合、source_locationパラメータにはインポート対象のファイルを格納したデータベース・ディレクトリ・オブジェクトの名前が含まれ、source_nameパラメータにはインポート対象のファイルの名前が含まれます。このメソッドを使用する前に、source_locationパラメータで指定したディレクトリが存在するか、または作成されていることを確認する必要があります。
importFrom( )メソッドは、ユーザーがアクセス権を持つデータベース・ディレクトリのオブジェクトからのみ読み取ります。つまり、SQL文のCREATE DIRECTORYを使用して作成したディレクトリ・オブジェクト、または読取り権限を付与されたディレクトリ・オブジェクトにアクセスできます。
たとえば、次のSQL*Plusコマンドを実行すると、ディレクトリ・オブジェクトが作成され、ディレクトリc:\mydir\work
内の任意のファイルに対する読取り権限がユーザーron
に付与されます。これらのコマンドを実行する前に、ディレクトリ・オブジェクトを作成する権限を持ったユーザーとして接続しておく必要があります。
CREATE OR REPLACE DIRECTORY FILE_DIR AS 'c:\mydir\work'; GRANT READ ON DIRECTORY FILE_DIR TO ron;
ディレクトリおよび表の定義の詳細は、「ORDAudioオブジェクトの例」を参照してください。
source_typeパラメータの値がHTTP
の場合、source_locationパラメータにはインポート対象のオブジェクトを格納したディレクトリを検索するために必要なベースURLが含まれ、source_nameパラメータにはインポート対象のオブジェクトの名前が含まれます。
このメソッドは、PL/SQL UTL_HTTPパッケージを使用して、HTTPデータ・ソースからメディア・データをインポートします。環境変数を使用して、UTL_HTTPパッケージのプロキシの動作を指定できます。たとえば、LinuxおよびUNIXの場合、環境変数http_proxyをURLに設定すると、UTL_HTTPパッケージはそのURLをHTTPリクエスト用のプロキシ・サーバーとして使用する必要があります。環境変数no_proxyをドメイン名に設定すると、HTTPプロキシ・サーバーは指定したドメイン内のURLには使用されません。
関連項目:
UTL_HTTPパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください
source_typeパラメータの値がユーザー定義の名前の場合、source_locationパラメータにはインポート対象のユーザー定義オブジェクトにアクセスするために必要な識別子文字列が含まれ、source_nameパラメータにはインポート対象のオブジェクトの名前が含まれます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED
この例外は、importFrom( )メソッドをコールし、使用するソース・プラグインがこのメソッドをサポートしていない場合に発生します。
ORDSourceExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、importFrom( )メソッドをコールし、source.localData属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
指定した外部データ・ソースからローカル・ソースにオーディオ・データをインポートします。
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; ctx RAW(64) :=NULL; BEGIN SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1729 FOR UPDATE; DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('setting and getting source'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('--------------------------'); -- set source to a file -- import data obj.importFrom(ctx,'file','FILE_DIR','birds.wav'); -- check size DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Length is ' || TO_CHAR(obj.getContentLength(ctx))); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(obj.getSource()); UPDATE pm.online_media p SET p.product_audio = obj WHERE p.product_id = 1729; COMMIT; EXCEPTION WHEN ORDSYS.ORDAudioExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Source not specified'); END; /
8.5.16 processAudioCommand( )
構文
processAudioCommand(ctx IN OUT RAW, cmd IN VARCHAR2, arguments IN VARCHAR2, result OUT RAW) RETURN RAW;
説明
コマンドおよびその引数を、処理のためにフォーマット・プラグインに送信します。
注意:
このメソッドは、ユーザー定義のフォーマット・プラグインのみでサポートされます。
パラメータ
- ctx
-
フォーマット・プラグインのコンテキスト情報を指定します。(「ORDAudioのメソッドの重要な注意事項」を参照してください。)
- cmd
-
フォーマット・プラグインによって認識されるコマンドを指定します。
- arguments
-
コマンドの引数を指定します。
- result
-
フォーマット・プラグインによって戻される、このメソッドのコール結果です。
使用上の注意
このメソッドを使用して、任意のオーディオ・コマンドおよびその引数をフォーマット・プラグインに送信します。指定したコマンドは、このメソッドでは解釈されず、そのままフォーマット・プラグインに渡されて処理されます。
ユーザー定義のフォーマット・プラグインを使用するには、format属性の値を、processAudioCommand( )をサポートするプラグインを実装したユーザー定義フォーマットに設定する必要があります。
ORDAudioオブジェクトで認識されないフォーマットは、そのフォーマットをサポートするORDPLUGINS.ORDX_<format>_AUDIOパッケージを実装することによって、サポートできます。
関連項目:
メディア・フォーマットの拡張サポートの詳細は、『Oracle Multimediaユーザーズ・ガイド』を参照してください
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION
この例外は、processAudioCommand( )メソッドをコールし、オーディオ・プラグインに例外が発生した場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
なし。
8.5.17 setAudioDuration( )
構文
setAudioDuration(knownAudioDuration IN INTEGER);
説明
オーディオ・オブジェクトのaudioDuration属性の値を設定します。
使用上の注意
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )メソッドが暗黙的にコールされます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_INPUT_VALUE
この例外は、setAudioDuration( )メソッドをコールし、knownAudioDurationパラメータの値がNULL
の場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
「setFormat( )」の例を参照してください。
8.5.18 setCompressionType( )
構文
setCompressionType(knownCompressionType IN VARCHAR2);
説明
オーディオ・オブジェクトのcompressionType属性の値を設定します。
使用上の注意
多くのオーディオ・フォーマットでは、エンコーディングと圧縮タイプが密接に統合されているため、compressionType値は、常にencoding属性の値と一致します。詳細は、「Oracle Multimediaで使用するオーディオ・ファイル・フォーマットおよび圧縮形式」を参照してください。
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )メソッドが暗黙的にコールされます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_INPUT_VALUE
この例外は、setCompressionType( )メソッドをコールし、knownCompressionTypeパラメータの値がNULL
の場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
「setFormat( )」の例を参照してください。
8.5.19 setDescription( )
構文
setDescription (user_description IN VARCHAR2);
説明
オーディオ・データのdescription属性の値を設定します。
使用上の注意
各オーディオ・オブジェクトには、一部のクライアント・アプリケーションのために説明が必要な場合があります。たとえば、Webベースのクライアントでは、ユーザーがオーディオ・データにアクセスするために選択できるオーディオの説明のリストを表示できます。
Oracle MultimediaのWebアクセス・コンポーネントおよびその他のクライアント・コンポーネントは、このdescription属性を使用して、ユーザーにオーディオ・データを提示します。
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )メソッドが暗黙的にコールされます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
この例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
オーディオ・データのdescription属性の値を設定します。
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; BEGIN SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1733 FOR UPDATE; DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('writing new title'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('-------------'); obj.setDescription('This is audio for product 1733'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(obj.getDescription()); UPDATE pm.online_media p SET p.product_audio = obj WHERE p.product_id = 1733; COMMIT; END; /
8.5.20 setEncoding( )
構文
setEncoding(knownEncoding IN VARCHAR2);
説明
オーディオ・オブジェクトのencoding属性の値を設定します。
使用上の注意
多くのオーディオ・フォーマットでは、エンコーディングと圧縮タイプが密接に統合されているため、encoding属性の値は、常にcompressionType値と一致します。詳細は、「Oracle Multimediaで使用するオーディオ・ファイル・フォーマットおよび圧縮形式」を参照してください。
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )メソッドが暗黙的にコールされます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_INPUT_VALUE
この例外は、setEncoding( )メソッドをコールし、knownEncodingパラメータの値がNULL
の場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
「setFormat( )」の例を参照してください。
8.5.21 setFormat( )
構文
setFormat(knownFormat IN VARCHAR2);
説明
オーディオ・オブジェクトのformat属性の値を設定します。
使用上の注意
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )メソッドが暗黙的にコールされます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_INPUT_VALUE
この例外は、setFormat( )メソッドをコールし、knownFormatパラメータの値がNULL
の場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
オーディオ・データのフォーマット(およびその他の属性)を設定します。
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; BEGIN SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1733 FOR UPDATE; obj.setFormat('AUFF'); obj.setEncoding('MULAW'); obj.setNumberOfChannels(1); obj.setSamplingRate(8); obj.setSampleSize(8); obj.setCompressionType('8BITMONOAUDIO'); obj.setAudioDuration(16); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('format: ' || obj.getFormat()); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('encoding: ' || obj.getEncoding()); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE( 'numberOfChannels: ' || TO_CHAR(obj.getNumberOfChannels())); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('samplingRate: ' || TO_CHAR(obj.getSamplingRate())); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('sampleSize: ' || TO_CHAR(obj.getSampleSize())); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('compressionType : ' || obj.getCompressionType()); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('audioDuration: ' || TO_CHAR(obj.getAudioDuration())); COMMIT; EXCEPTION WHEN ORDSYS.ORDAudioExceptions.NULL_INPUT_VALUE THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ORDAudioExceptions.NULL_INPUT_VALUE caught'); WHEN OTHERS THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('EXCEPTION caught'); END; /
8.5.22 setKnownAttributes( )
構文
setKnownAttributes(knownFormat IN VARCHAR2, knownEncoding IN VARCHAR2, knownNumberOfChannels IN INTEGER, knownSamplingRate IN INTEGER, knownSampleSize IN INTEGER, knownCompressionType IN VARCHAR2, knownAudioDuration IN INTEGER);
説明
オーディオ・オブジェクトに既知のオーディオ属性を設定します。
パラメータ
使用上の注意
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )メソッドが暗黙的にコールされます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
この例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
オーディオ・データの既知の属性を設定します。
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; BEGIN SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1733 FOR UPDATE; obj.setKnownAttributes('AUFF','MULAW', 1, 8, 8, '8BITMONOAUDIO',16); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('format: ' || obj.getFormat()); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('encoding: ' || obj.getEncoding()); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE( 'numberOfChannels: ' || TO_CHAR(obj.getNumberOfChannels())); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('samplingRate: ' || TO_CHAR(obj.getSamplingRate())); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('sampleSize: ' || TO_CHAR(obj.getSampleSize())); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('compressionType : ' || obj.getCompressionType()); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('audioDuration: ' || TO_CHAR(obj.getAudioDuration())); UPDATE pm.online_media p SET p.product_audio = obj WHERE p.product_id = 1733; COMMIT; EXCEPTION WHEN ORDSYS.ORDAudioExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ORDAudioExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED caught'); WHEN OTHERS THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('EXCEPTION caught'); END; /
8.5.23 setNumberOfChannels( )
構文
setNumberOfChannels(knownNumberOfChannels IN INTEGER);
説明
オーディオ・オブジェクトのnumberOfChannels属性の値を設定します。
使用上の注意
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )メソッドが暗黙的にコールされます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_INPUT_VALUE
この例外は、setNumberOfChannels( )メソッドをコールし、knownNumberOfChannelsパラメータの値がNULL
の場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
「setFormat( )」の例を参照してください。
8.5.24 setProperties( )
構文
setProperties(ctx IN OUT RAW, setComments IN BOOLEAN);
説明
オーディオ・データを読み取ってオブジェクト属性の値を取得し、取得した値をオブジェクト属性に格納します。このメソッドは、値が使用可能なオーディオ・データの属性(圧縮タイプ、時間、エンコーディング・タイプ、フォーマット、MIMEタイプ、チャネル数、サンプリング・レートおよびサンプル・サイズ)ごとにプロパティを設定します。setCommentsパラメータの値がTRUE
の場合、オブジェクトのコメント・フィールドに、XML形式で様々なフォーマット・プロパティおよびアプリケーション・プロパティが移入されます。
パラメータ
- ctx
-
フォーマット・プラグインのコンテキスト情報を指定します。(「ORDAudioのメソッドの重要な注意事項」を参照してください。)
- setComments
-
オブジェクトのコメント・フィールドが移入されるかどうかを示すブール値です。値が
TRUE
の場合、オブジェクトのコメント・フィールドにXML形式でオーディオ・オブジェクトの様々なフォーマット・プロパティおよびアプリケーション・プロパティが移入され、値がFALSE
の場合、オブジェクトのコメント・フィールドは移入されません。デフォルト値はFALSE
です。
使用上の注意
メディア・ソースからプロパティを抽出できない場合、それぞれの属性はNULL値に設定されます。
このメソッドをコールする前にformat属性の値がNULLに設定されている場合、setProperties( )メソッドは、デフォルトのフォーマット・プラグインを使用します。それ以外の場合は、formatで指定されたプラグインを使用します。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION
この例外は、setProperties( )メソッドをコールし、オーディオ・プラグインに例外が発生した場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
既知のオーディオ属性のプロパティ情報を設定します。
DECLARE obj ORDSYS.ORDAudio; ctx RAW(64) :=NULL; BEGIN SELECT p.product_audio INTO obj FROM pm.online_media p WHERE p.product_id = 1729 FOR UPDATE; obj.setProperties(ctx,FALSE); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('format: ' || obj.getformat); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('encoding: ' || obj.getEncoding); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE( 'numberOfChannels: ' || TO_CHAR(obj.getNumberOfChannels)); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('samplingRate: ' || TO_CHAR(obj.getSamplingRate)); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('sampleSize: ' || TO_CHAR(obj.getSampleSize)); UPDATE pm.online_media p set p.product_audio = obj WHERE p.product_id = 1729; COMMIT; EXCEPTION WHEN ORDSYS.ORDAudioExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('ORDAudioExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED caught'); WHEN OTHERS THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('EXCEPTION caught'); END; /
8.5.25 setSamplingRate( )
構文
setSamplingRate(knownSamplingRate IN INTEGER);
説明
オーディオ・オブジェクトのsamplingRate属性の値を設定します。単位はHzです。
使用上の注意
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )メソッドが暗黙的にコールされます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_INPUT_VALUE
この例外は、setSamplingRate( )メソッドをコールし、knownSamplingRateパラメータの値がNULL
の場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
「setFormat( )」の例を参照してください。
8.5.26 setSampleSize( )
構文
setSampleSize(knownSampleSize IN INTEGER);
説明
オーディオ・オブジェクトのsampleSize属性の値を設定します。
使用上の注意
このメソッドをコールすると、setUpdateTime( )メソッドが暗黙的にコールされます。
プラグマ
なし。
例外
ORDAudioExceptions.NULL_INPUT_VALUE
この例外は、setSampleSize( )メソッドをコールし、knownSampleSizeパラメータの値がNULL
の場合に発生します。
ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE
この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULL
の場合に発生します。
これらの例外の詳細は、「Oracle Multimediaオブジェクトの例外」を参照してください。
例
「setFormat( )」の例を参照してください。