K Oracle Multimediaの非推奨のAPIコンポーネント
Oracle Multimediaのいくつかのコンポーネントは、非推奨であるか、今後は機能拡張されません。
Oracle Multimediaの非推奨のAPIコンポーネントおよび他の機能の詳細は、Oracle Databaseのオンライン・ドキュメント・ライブラリにあるOracle Multimediaのドキュメントを参照してください。具体的には、コンポーネントが非推奨になったリリースより前のリリースのドキュメントを参照してください。
K.1 非推奨のイメージ処理演算子
イメージ処理演算子のditherおよびinterleaveは、Oracle Database 11gリリース1 (11.1)で非推奨になりました。これらの演算子は引き続き機能しますが、できるだけ早く使用を停止することをお薦めします。
dither演算子は、quantize演算子に置き換えられました。
interleave演算子は、contentFormat演算子に置き換えられました。
quantizeおよびcontentFormat演算子の詳細は、「Oracle Multimedia ORDImageオブジェクト型」および「Oracle Multimediaイメージ処理」を参照してください。
K.3 ORDImageのDICOMサポート
Oracle Database 10gリリース2 (10.2)では、Oracle Multimediaに医用デジタル画像と通信(DICOM)機能が追加されました。Oracle Multimedia ORDImageオブジェクト型の従来の動作がこのOracle Multimedia機能によって拡張され、Oracle MultimediaでDICOMコンテンツを認識できるようになり、また患者、研究などに関連する埋込みDICOM属性のサブセットを抽出できるようになりました。
Oracle Database 11gリリース2 (11.2)以降では、ORDImageのDICOMサポートは拡張されず、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。これには、次のORDImageのメソッドが含まれます。
-
オブジェクト・メソッドのgetDicomMetadata( )
-
リレーショナル・メソッドのBFILEのgetDicomMetadata( )
-
リレーショナル・メソッドのBLOBのgetDicomMetadata( )
-
JavaメソッドのOrdImageクラスのgetDicomMetadata( )
注意:
ORDImageオブジェクト型のこれらの非推奨メソッドおよびDICOM機能の詳細は、『Oracle Multimediaリファレンス』を参照してくださいK.5 Oracle Multimedia SQL/MM Still Image規格のサポート
ISO/IEC 13249-5:2001 SQL MM Part5:StillImage規格(通常、SQL/MM Still Image規格と呼ばれる)の第1版に準拠したオブジェクト型に対するOracle Multimediaのサポートは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)では非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。
イメージ処理操作の代替方法として、Oracle Multimediaの開発者は、SQL/MM Still Imageオブジェクト型のかわりに新しいORD_IMAGE PL/SQLパッケージまたはORDImageオブジェクト・メソッドをコールできます。
イメージ・マッチングの代替方法として、Oracle Databaseの開発者は、アプリケーションでOpenCVなどのオープン・ソース・パッケージを使用できます。
関連項目:
-
ORD_IMAGE PL/SQLパッケージの詳細は、「Oracle Multimedia ORD_IMAGE PL/SQLパッケージ」を参照してください
-
ORDImageオブジェクト・メソッドの詳細は、「Oracle Multimedia ORDImageオブジェクト型」を参照してください