51 DBMS_DBFS_SFS
DBMS_DBFS_SFS
パッケージは、DBMS_DBFS_CONTENT
パッケージで説明されているコンテンツ・インタフェースにSecureFileベース・ストア(SFS)を操作するためのインタフェースを提供します。
この章のトピックは、次のとおりです:
51.1 DBMS_DBFS_SFSの概要
DBMS_DBFS_SFS
パッケージは、DBMS_DBFS_CONTENT_SPI
インタフェースを実装し拡張するパッケージのサンプル実装です。RDBMSに格納されているPOSIX準拠ファイル・システムを提供します。
51.3 DBMS_DBFS_SFSの定数
DBMS_DBFS_SFS
パッケージでは、次の表に示す定数が使用されます。
ノート:
Oracleでは、古い暗号化およびハッシュ・アルゴリズムが非推奨になりました。非推奨のアルゴリズムには、DBMS_CRYPTO
およびネイティブ・ネットワーク暗号化の場合はMD4、MD5、DES、3DESおよびRC4関連アルゴリズム、透過的データ暗号化(TDE)の場合は3DESがあります。安全性の低い古い暗号化アルゴリズムを削除すると、これらのアルゴリズムを誤って使用することがなくなります。セキュリティ要件を満たすために、Advanced Encryption Standard (AES)などの最新の暗号化アルゴリズムを使用することをお薦めします。
表51-1 DBMS_DBFS_SFSの定数: 圧縮レベル
定数 | タイプ | 値 | 説明 |
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デフォルトのSecureFile圧縮レベルを使用します。 |
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圧縮レベル |
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圧縮レベル |
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圧縮レベル |
表51-2 DBMS_DBFS_SFSの定数: 暗号化パラメータが使用
定数 | タイプ | 値 | 説明 |
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デフォルトのSecureFile暗号化アルゴリズムを使用します。 |
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暗号化AES 128ビットを使用します。 |
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暗号化AES 192ビットを使用します。 |
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暗号化AES 256ビットを使用します。 |
表51-3 DBMS_DBFS_SFSの定数: npartitionsパラメータが使用
定数 | タイプ | 値 | 説明 |
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16パーティションをデフォルトに設定します。 |
表51-4 DBMS_DBFS_SFSの定数 - partition_keyパラメータが使用
定数 | タイプ | 値 | 説明 |
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パーティション・キーに項目名のハッシュを使用します。 |
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パーティション・キーにパス名のハッシュを使用します。 |
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パーティション・キーにGUIDのハッシュを使用します。 |
51.4 DBMS_DBFS_SFSサブプログラムの要約
この表は、DBMS_DBFS_SFS
パッケージのサブプログラムについて説明しています。
表51-5 DBMS_DBFS_SFSパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
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ファイル・システム・ストアを作成します。 |
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新しいDBFS SFSストアを作成します。 |
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DBFS SFSストアを削除します。 |
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POSIXファイル・システム・ストアを初期化します。 |
51.4.1 CREATEFILESYSTEMプロシージャ
このプロシージャは、ファイル・システム・ストアを作成します。
構文
DBMS_DBFS_SFS.CREATEFILESYSTEM ( store_name IN VARCHAR2, schema_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, tbl_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, tbl_tbs IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, lob_tbs IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, use_bf IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, properties IN DBMS_DBFS_CONTENT_PROPERTIES_T DEFAULT NULL, create_only IN BOOLEAN FALSE, use_objects IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, with_grants IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, do_dedup IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, do_compress IN BOOLEAN DEFAULT FALSE compression IN VARCHAR2 DEFAULT COMPRESSION_DEFAULT, do_encrypt IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, encryption IN VARCHAR2 DEFAULT ENCRYPTION_DEFAULT, do_partition IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, npartitions IN NUMBER DEFAULTDEFAULT_PARTITIONS, partition_key IN NUMBER DEFAULT PARTITION_BY_ITEM, partition_guidi IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, partition_pathi IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, partition_prop IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表51-6 CREATEFILESYSTEMプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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ストアの名前。 |
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ストアのスキーマで、デフォルトは現行のスキーマになります。 |
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ストア・エントリの表。指定しない場合、内部的に生成された名前が使用されます。 |
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ストアの表領域で、デフォルトはスキーマのデフォルト表領域になります。 |
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LOBセグメントを作成する表領域。デフォルトはユーザーのデフォルト表領域になります。 |
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ストア・プロパティを構成する(名前、値、typecode)タプルの表。現在、該当するプロパティは定義または使用されていません。 |
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使用する圧縮アルゴリズム(表51-1を参照)。 |
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使用する暗号化アルゴリズム(表51-2を参照)。 |
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表に対して作成するパーティションの数(表51-3を参照)。 |
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表をパーティション化する方法: 項目名、パス名またはGUID (表51-4を参照)。 |
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使用上のノート
実行前後に自動コミットする点で、このプロシージャはDDLのように実行します。
51.4.2 CREATESTOREプロシージャ
このプロシージャは、起動セッション・ユーザーが所有する新しいDBFS SFSストアを作成します。
構文
DBMS_DBFS_SFS.CREATESTORE ( store_name IN VARCHAR2, tbl_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, tbs_name in VARCHAR2 DEFAULT NULL, use_bf in BOOLEAN DEFAULT FALSE, stgopts in VARCHAR2 DEFAULT '');
パラメータ
表51-7 CREATESTOREプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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ストアの名前。 |
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データベースにキャッシュされたストア・コンテンツのプレースホルダ。 |
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名前を付けられた表領域。 |
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現在は実行できず、将来使用するために予約されています。 |
51.4.3 DROPFILESYSTEMプロシージャ
このプロシージャは、DBFS SFSストアを削除し、ストアと関連付けられているすべてのディクショナリ情報をパージし、元のファイル・システム表を削除します。
構文
DBMS_DBFS_SFS.DROPFILESYSTEM ( schema_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, tbl_name IN INTEGER); DBMS_DBFS_SFS.DROPFILESYSTEM ( store_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表51-8 DROPFILESYSTEMプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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スキーマの名前。 |
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表領域の名前。 |
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ストア・パスの名前。 |
使用上のノート
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指定されたストア表が現行のユーザーによって登録されている場合、
DBMS_DBFS_CONTENT
パッケージおよびPOSIXメタデータ表で説明されているコンテンツ・インタフェースから登録解除されます。 -
登録解除後、表の格納が試行されます。そのときに他のユーザーがこのストア表を使用している場合、この処理は失敗する場合があります。
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ストアの元になる表の削除を試行するユーザーには、実際に削除操作を完了する権限が必要です(表の所有者として、またはスキーマ間操作に対する十分な権限があるユーザーとして)。
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実行前後に自動コミットする点で、このプロシージャはDDLのように実行します。