126 DBMS_QOPATCH

DBMS_QOPATCHパッケージでは、インストールしたデータベース・パッチを確認するためのインタフェースが提供されます。

この章のトピックは、次のとおりです:

126.1 DBMS_QOPATCHの概要

DBMS_QOPATCHパッケージでは、インストールしたデータベース・パッチを確認するためのPLSQL/SQLインタフェースが提供されます。このインタフェースでは、OPATCH LSINVENTORY -XMLコマンドの一部として使用可能なすべてのパッチ情報が提供されます。このパッケージは、パッチとメタ情報を提供するために、OUIパッチ・インベントリにリアルタイムでアクセスします。

126.2 DBMS_QOPATCHのセキュリティ・モデル

DBMS_QOPATCHパッケージはSYSスキーマの一部として作成され、SYSはこれらのサブプログラムを実行できる唯一のユーザーです。

126.3 DBMS_QOPATCHの使用上の注意

DBMS_QOPATCHには、次の使用上の注意が適用されます。

  • このパッケージは、データベースがOPENの場合のみ動作します。

  • Oracle Real Application Clusters(RAC)環境では、サブプログラムで他のRACノードからデータのフェッチが必要な場合に、他のノードにジョブを作成することでデータを取得します。この場合に、他のRACノードからデータをフェッチするには、JOB_QUEUE_PROCESSESがパッケージに対して>0である必要があります。

  • ジョブの実行に遅延が生じた場合は、パッケージによってORA-20008エラーが返されます。

126.4 DBMS_QOPATCHの例外

次の表に、DBMS_QOPATCHパッケージで発生する例外を示します。

表126-1 DBMS_QOPATCHエラー・メッセージ

エラー・コード 説明

ORA-20001

最新のXMLインベントリが表にロードされていません。

ORA-20002

ディレクトリの作成に失敗しました。

ORA-20003

ノード上でのジョブの構成に失敗しました。

ORA-20004

ノードが非アクティブのためジョブの構成に失敗しました。

ORA-20005

指定のノードとインスタンス名を使用してジョブが構成されていません。

ORA-20006

構成されたRACのアクティブなインスタンスとOpatchジョブの数が同じではありません。

ORA-20007

ノードまたはインスタンスが非アクティブのためジョブの構成に失敗しました。

ORA-20008

タイムアウト - ジョブの実行時間が120秒を超えています。

ORA-20009

ジョブの実行に失敗しました。

ORA-20010

ノードが非アクティブでジョブが実行できません。

ORA-20011

ジョブ名がNULLでインベントリがロードできません。

ORA-20012

JOB_QUEUE_PROCESSESが0に設定されていてインベントリがロードできません。

ORA-20013

DBMS_QOPATCHは、主に、インストールされていない領域で動作しました。

ORA-20014

データベースがオープンしていません。

ORA-20015

データベースが読取り専用でオープンしました。

126.5 DBMS_QOPATCHサブプログラムの要約

この表では、DBMS_QOPATCHパッケージのサブプログラムをリストし、簡単に説明します。

表126-2 DBMS_QOPATCHパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明

GET_OPATCH_BUGSファンクション

パッチ番号が指定されている場合にXML形式でパッチのバグ・リストを作成します。パッチが指定されていない場合は、すべてのパッチにインストール済のすべてのバグがXML形式でリストされます。

GET_OPATCH_COUNTファンクション

インストール済のパッチの合計数をXML形式で作成します。

GET_OPATCH_DATAファンクション

パッチの最上位レベルのパッチ情報(パッチID、パッチの作成時間など)をXML要素で作成します。

GET_OPATCH_FILESファンクション

特定のパッチ番号で変更されたファイルのリストをXML形式で作成します。

GET_OPATCH_INSTALL_INFOファンクション

パッチやインベントリの場所など、ORACLE_HOMEの詳細を含むXML要素を戻します。

GET_OPATCH_LISTファンクション

XMLインベントリからXML要素としてインストール済のパッチのリストを作成します。

GET_OPATCH_LSINVENTORY

Opatchインベントリ全体をXMLインスタンス文書として戻します。

GET_OPATCH_OLAYSファンクション

特定のパッチのオーバーレイ・パッチをXML要素として作成します。

GET_OPATCH_PREQSファンクション

特定のパッチの前提条件パッチをXML要素として作成します。

GET_OPATCH_XSLT

Opatch XMLインベントリ表示のスタイルシートを戻します。

GET_SQLPATCH_STATUSプロシージャ

完全なパッチ・レベルの情報を作成するために、SQLパッチ・レジストリから問い合せることでSQLパッチの状態を表示します。

IS_PATCH_INSTALLEDファンクション

XMLインベントリを問い合せることで、インストール済のパッチの情報(パッチID、適用日、SQLパッチ情報など)をXMLノードとして作成します。

SET_CURRENT_OPINSTプロシージャ

ノード名とインスタンスを設定して、Oracle Real Application Clusters(RAC)環境でその固有のインベントリの詳細を取得します。

126.5.1 GET_OPATCH_BUGSファンクション

このファンクションでは、パッチ番号が指定されている場合にパッチ内のバグ・リストを提供します。パッチ番号が指定されていない場合は、指定されたXML形式ですべてのバグがリストされます。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_OPATCH_BUGS (
   patchnum IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
 RETURN XMLTYPE;

パラメータ

表126-3 GET_OPATCH_BUGSファンクションのパラメータ

パラメータ 説明

patchnum

パッチ番号

126.5.2 GET_OPATCH_COUNTファンクション

このファンクションは、インストール済のパッチの合計数をXML形式で作成します。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_OPATCH_COUNT (
   patchnum IN VARCHAR2);
 RETURN XMLTYPE;

パラメータ

表126-4 GET_OPATCH_COUNTファンクションのパラメータ

パラメータ 説明

patchnum

パッチ番号

126.5.3 GET_OPATCH_DATAファンクション

このファンクションは、パッチの最上位レベルのパッチ情報(パッチID、パッチの作成時間など)をXML要素で作成します。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_OPATCH_DATA (
   patchnum IN VARCHAR2);
 RETURN XMLTYPE;

パラメータ

表126-5 GET_OPATCH_DATAファンクションのパラメータ

パラメータ 説明

patchnum

パッチ番号

126.5.4 GET_OPATCH_FILESファンクション

このファンクションは、特定のパッチ番号で変更されたファイルのリストをXML形式で作成します。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_OPATCH_FILES (
   patchnum IN VARCHAR2);
 RETURN XMLTYPE;

パラメータ

表126-6 GET_OPATCH_FILESファンクションのパラメータ

パラメータ 説明

patchnum

パッチ番号

126.5.5 GET_OPATCH_INSTALL_INFOファンクション

このファンクションは、パッチやインベントリの場所など、ORACLE_HOMEの詳細を含むXML要素を戻します。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_OPATCH_INSTALL_INFO
 RETURNS XMLTYPE;

126.5.6 GET_OPATCH_LISTファンクション

このファンクションは、XMLインベントリからXML要素としてインストール済のパッチのリストを作成します。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_OPATCH_LIST
 RETURN XMLTYPE;

126.5.7 GET_OPATCH_LSINVENTORY

このファンクションは、Opatchインベントリ全体をXMLインスタンス文書として戻します。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_OPATCH_LSINVENTORY
 RETURN XMLTYPE;

126.5.8 GET_OPATCH_OLAYSファンクション

このファンクションは、特定のパッチのオーバーレイ・パッチをXML要素として作成します。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_OPATCH_OLAYS (
   patchnum IN VARCHAR2);
 RETURN XMLTYPE;

パラメータ

表126-7 GET_OPATCH_OLAYSファンクションのパラメータ

パラメータ 説明

patchnum

パッチ番号

126.5.9 GET_OPATCH_PREQSファンクション

このファンクションは、特定のパッチの前提条件パッチをXML要素として作成します。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_OPATCH_PREQS (
   patchnum IN VARCHAR2);
 RETURN XMLTYPE;

パラメータ

表126-8 GET_OPATCH_PREQSファンクションのパラメータ

パラメータ 説明

patchnum

パッチ番号

126.5.10 GET_OPATCH_XSLT

このファンクションは、Opatch XMLインベントリ表示のスタイルシートを戻します。このサブプログラムの戻り値のタイプを使用することでXMLTRANSFORMの実行が可能となり、その変換された結果の表示はOpatchテキストの出力と同じになります。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_OPATCH_XSLT
 RETURN XMLTYPE;

126.5.11 GET_SQLPATCH_STATUSプロシージャ

このファンクションは、完全なパッチ・レベルの情報を作成するために、SQLパッチ・レジストリから問い合せることでSQLパッチの状態を表示します。パッチ番号が指定されている場合は、特定のSQLパッチに固有の情報が表示され、指定されていない場合はすべてのSQLパッチの情報が表示されます。

構文

DBMS_QOPATCH.GET_SQLPATCH_STATUS (
   patchnum IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表126-9 GET_SQLPATCH_STATUSプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

patchnum

パッチ番号

126.5.12 IS_PATCH_INSTALLEDファンクション

このファンクションは、XMLインベントリを問い合せることで、インストール済のパッチの情報(パッチID、適用日、SQLパッチ情報など)をXMLノードとして作成します。

構文

DBMS_QOPATCH.IS_PATCH_INSTALLED (
   patchnum IN VARCHAR2);
 RETURN XMLTYPE;

パラメータ

表126-10 IS_PATCH_INSTALLEDファンクションのパラメータ

パラメータ 説明

patchnum

パッチ番号

126.5.13 SET_CURRENT_OPINSTプロシージャ

このプロシージャは、ノード名とインスタンスを設定して、Oracle Real Application Clusters(RAC)環境でその固有のインベントリの詳細を取得します。

構文

DBMS_QOPATCH.SET_CURRENT_OPINST (
   node_name    IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   inst_name    IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表126-11 SET_CURRENT_OPINSTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

node_name

ノードの名前

inst_name

インスタンスの名前