11 Oracle Enterprise ManagerでのOracle Data Redactionポリシーの管理
Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)では、Oracle Data Redactionのポリシーと形式を管理できます。
- Oracle Enterprise ManagerでのOracle Data Redactionの使用について
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlでは、Oracle Data Redactionポリシーの作成と管理のために統一されたユーザー・インタフェースが提供されます。 - Oracle Data Redactionのワークフロー
最初に必要に応じて機密列タイプおよび形式を作成してから、次にOracle Data Redactionポリシーを作成します。 - Enterprise Managerでの機密列タイプの管理
機密列タイプによって、表の列の機密情報がクレジット・カード番号などの機密情報タイプに分類されます。 - Enterprise Managerを使用したOracle Data Redaction形式の管理
Oracle Data Redactionには、データをリダクションするためにリダクション・ポリシー内で直接使用するリダクション形式が用意されています。 - Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの管理
Enterprise Manager Cloud ControlでOracle Data Redactionポリシーの作成、編集、表示および削除を行うことができます。 - Enterprise Managerを使用した名前付きデータ・リダクション・ポリシー式の管理
Enterprise Manager Cloud Controlを使用してOracle Data Redactionポリシー式を管理できます。
親トピック: Oracle Data Redactionの使用
11.1 Oracle Enterprise ManagerでのOracle Data Redactionの使用について
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlでは、Oracle Data Redactionポリシーの作成と管理のために統一されたユーザー・インタフェースが提供されます。
次の操作を実行できます。
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カスタムOracle Data Redaction形式(以前のデータ・リダクション・ショートカット)の作成と管理。(この機能はコマンドラインからは使用できません。)
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Oracle Data Redactionページでの機密列タイプの作成および管理。データ・リダクション・ポリシーを作成するとき、Cloud Controlは機密列タイプを使用して、リダクションする列に関連するOracle Data Redaction形式を取得します。
ノート:
Oracle Enterprise Manager用の最新のプラグインがあることを確認してください。Oracle Databaseプラグイン・リリース13.1.1.0.0を使用している場合は、Oracle Enterprise Managerで名前付きデータ・リダクション・ポリシー式を作成できます。
11.2 Oracle Data Redactionのワークフロー
最初に必要に応じて機密列タイプおよび形式を作成してから、次にOracle Data Redactionポリシーを作成します。
次の図では、このプロセスを示します。
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(オプション)データベース列(リダクションするデータを含む)を新しい機密列タイプにマッピングする場合は、「Enterprise Managerでの機密列タイプの管理」の説明に従って、必要な機密列タイプを作成します。
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(オプション)カスタム・リダクション形式を使用してデータ(特定のデータベース列に存在する)をリダクションする場合は、Enterprise Managerを使用したカスタムOracle Data Redaction形式の作成の説明に従って、必要なリダクション形式を作成します。
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「Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの作成」の説明に従って、必要なデータベースに対してOracle Data Redactionポリシーを作成します。
ノート:
Oracle Data Redactionポリシーは、作成した時点でデフォルトで有効になっています。有効化されたリダクション・ポリシーを無効化する方法の詳細は、Enterprise ManagerでのOracle Data Redactionポリシーの有効化または無効化を参照してください。
11.3 Enterprise Managerでの機密列タイプの管理
機密列タイプによって、表の列の機密情報がクレジット・カード番号などの機密情報タイプに分類されます。
機密列タイプは、列の名前と内容および正規表現を使用して定義されたデータ・パターンの組合せを使用して、列を特定の機密情報タイプに関連付けます。
Oracle Data Redactionポリシーを作成すると、選択した機密列タイプに基づいてリダクション形式がフィルタ処理されるため、時間を節約して手間を省くことができます。たとえば、リダクションしようとするデータベース表の列に米国社会保障番号が含まれており、その列に対してSOCIAL_SECURITY_NUMBER
機密列タイプを選択した場合に、その列をOracle Data Redactionポリシーに追加すると、その列データのリダクションに使用できるデフォルトのリダクション形式はフィルタ処理され、関連するリダクション形式のみが表示されます。
図11-1に、機密列タイプに基づくOracle Data Redaction形式のフィルタ処理を示します。
図11-1 機密列タイプに基づいてフィルタ処理されるOracle Data Redaction形式
「図11-1 機密列タイプに基づいてフィルタ処理されるOracle Data Redaction形式」の説明
ノート:
この機能が使用できるのは、Enterprise Manager for Oracle Databaseプラグイン12.1.0.7以上がシステムにデプロイされている場合です。
アプリケーション・データ・モデル機能の一部として、データベースの列をマッピングできるデフォルトの機密列タイプが多数提供されています。
図11-2に、デフォルトの機密列タイプの一部を示します。このページにアクセスするには、「データ・リダクション: 形式」ページの「機密列タイプの管理」をクリックします。
デフォルトの機密列タイプの中に、リダクションしようとするデータを含むデータベース列に適したものがない場合は、新しい機密列タイプを作成できます。または、既存の機密列タイプに基づいて機密列タイプを作成できます。
11.4 Enterprise Managerを使用したOracle Data Redaction形式の管理
Oracle Data Redactionには、データをリダクションするためにリダクション・ポリシー内で直接使用するリダクション形式が用意されています。
- Enterprise Managerを使用したOracle Data Redaction形式の管理について
Oracle Data Redaction形式は、ID番号、クレジット・カード、電話番号などの通常リダクションされることが多いデータに対して使用されます。 - Enterprise Managerを使用したカスタムOracle Data Redaction形式の作成
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、カスタムOracle Data Redaction形式を作成および管理できます。 - Enterprise Managerを使用したカスタムOracle Data Redaction形式の編集
カスタムOracle Data Redaction形式は、Enterprise Manager Cloud Controlを使用して編集できます(SQL*Plusでは編集できません)。 - Enterprise Managerを使用したOracle Data Redaction形式の表示
Enterprise Manager Cloud Controlには、Oracle提供およびカスタムのOracle Data Redaction形式の詳細が表示されます。 - Enterprise Managerを使用したカスタムOracle Data Redaction形式の削除
Enterprise Manager Cloud Controlを使用してカスタムOracle Data Redaction形式を削除できます。
11.4.1 Enterprise Managerを使用したOracle Data Redaction形式の管理について
Oracle Data Redaction形式は、ID番号、クレジットカード、電話番号などの通常リダクションされることが多いデータに対して使用されます。
複数のデフォルトのOracle Data Redaction形式(以前のOracle Data Redactionテンプレート)を使用できます。Oracle Data Redaction形式では、たとえば一連の社会保障番号形式を使用して、社会保障番号のリダクション方法(社会保障番号の上5桁のリダクションなど)を簡単に指定できます。
図11-3にデフォルトのOracle Data Redaction形式を示します。
デフォルトの各Oracle Data Redaction形式は、特定のリダクション機能で構成され、リダクション形式がOracle Data Redactionポリシーで使用される際のリダクション出力を決定します。たとえば、「クレジット・カード番号 - NUMBER」
デフォルト・リダクション形式は、Oracle Data Redactionポリシーで使用されると、列データの先頭12桁を数字0で置換します。つまり、列データが5555555555554444
の場合、リダクションされた出力は0000000000004444
になります。
Enterprise Manager for Oracle Databaseプラグイン12.1.0.7以上をシステムにデプロイしている場合は、カスタム・リダクション形式を作成して保存し、リダクション・ポリシーで使用できます。
11.4.2 Enterprise Managerを使用したカスタムOracle Data Redaction形式の作成
Enterprise Manager Cloud Controlを使用してカスタムOracle Data Redaction形式を作成および保存できます。
11.4.3 Enterprise Managerを使用したカスタムOracle Data Redaction形式の編集
カスタムOracle Data Redaction形式は、Enterprise Manager Cloud Controlを使用して編集できます(SQL*Plusでは編集できません)。
11.4.4 Enterprise Managerを使用したOracle Data Redaction形式の表示
Enterprise Manager Cloud Controlには、Oracle提供およびカスタムのOracle Data Redaction形式の詳細が表示されます。
11.5 Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの管理
Enterprise Manager Cloud ControlでOracle Data Redactionポリシーの作成、編集、表示および削除を行うことができます。
- Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの管理について
Cloud Controlの「データ・リダクション」ページを使用して、Oracle Data Redactionポリシーを管理できます。 - Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの作成
Enterprise Manager Cloud Controlを使用してOracle Data Redactionポリシーを作成できます。 - Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの編集
Enterprise Manager Cloud Controlを使用してOracle Data Redactionポリシーを編集できます。 - Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの詳細の表示
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、Oracle Data Redactionポリシーの詳細(ポリシーが有効かどうかなど)を確認できます。 - Enterprise ManagerでのOracle Data Redactionポリシーの有効化または無効化
実行時にOracle Data Redactionポリシーが適用されるのは有効化されている場合のみです。Oracle Data Redactionポリシーは、作成した時点でデフォルトで有効になっています。 - Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの削除
Enterprise Manager Cloud Controlを使用してOracle Data Redactionポリシーを削除できます。
11.5.1 Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの管理について
Cloud Controlの「データ・リダクション」ページを使用して、Oracle Data Redactionポリシーを管理できます。
特定のデータベース表またはビューの列に存在するデータをリダクションするには、Oracle Data Redactionポリシーを作成する必要があります。データは、Oracle Data Redactionポリシーによって指定されるリダクション形式を使用してリダクションされます。データをリダクションするには、Oracle提供のリダクション形式のいずれかを使用するか、カスタム・リダクション形式を作成して使用します。リダクションしようとするデータを含む表またはビューの列が機密列タイプにマッピングされている場合、そのマッピングを使用してデータの適切なリダクション形式が推奨されます。このように、Oracle Data Redactionポリシーが、データベース・スキーマ、データベースの表とビューの列、機密列タイプおよびOracle Data Redaction形式をカプセル化します。
図11-4にデータ・リダクション・ページを示します。このページを使用して、Cloud ControlでOracle Data Redactionポリシーを作成および管理できます。
11.5.2 Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの作成
Enterprise Manager Cloud Controlを使用してOracle Data Redactionポリシーを作成できます。
11.5.3 Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの編集
Enterprise Manager Cloud Controlを使用してOracle Data Redactionポリシーを編集できます。
11.5.4 Enterprise Managerを使用したOracle Data Redactionポリシーの詳細の表示
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、Oracle Data Redactionポリシーの詳細(ポリシーが有効かどうかなど)を確認できます。
11.5.5 Enterprise ManagerでのOracle Data Redactionポリシーの有効化または無効化
実行時にOracle Data Redactionポリシーが適用されるのは有効化されている場合のみです。Oracle Data Redactionポリシーは、作成した時点でデフォルトで有効になっています。
11.6 Enterprise Managerを使用した名前付きデータ・リダクション・ポリシー式の管理
Enterprise Manager Cloud Controlを使用してOracle Data Redactionポリシー式を管理できます。
- Enterprise Managerでの名前付きデータ・リダクション・ポリシー式について
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで、名前付きOracle Data Redactionポリシー式を作成し、表およびビューの複数の列に適用できます。 - Enterprise Managerでの名前付きデータ・リダクション・ポリシー式の作成
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、名前付きOracle Data Redactionポリシー式を作成および適用できます。 - Enterprise Managerでの名前付きデータ・リダクション・ポリシー式の編集
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して名前付きOracle Data Redactionポリシー式を編集できます。 - Enterprise Managerでの名前付きデータ・リダクション・ポリシー式の表示
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して名前付きOracle Data Redactionポリシー式を表示できます。 - Enterprise Managerでの名前付きデータ・リダクション・ポリシー式の削除
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して名前付きOracle Data Redactionポリシー式を削除できます。
11.6.1 Enterprise Managerでの名前付きデータ・リダクション・ポリシー式について
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで、名前付きOracle Data Redactionポリシー式を作成し、表およびビューの複数の列に適用できます。
ポリシー式を変更すると、その変更はポリシー式を使用するデータベース・インスタンス内のすべてのリダクション済の列に反映されます。Cloud Controlでは、ポリシー式の作成、編集、表示、列への適用および削除ができます。名前付きデータ・リダクション・ポリシー式を作成および使用する前に、COMPATIBLE
初期化パラメータが12.2.0.0
に設定されていることを確認します。
11.6.2 Enterprise Managerでの名前付きデータ・リダクション・ポリシー式の作成
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、名前付きOracle Data Redactionポリシー式を作成および適用できます。
11.6.3 Enterprise Managerでの名前付きデータ・リダクション・ポリシー式の編集
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して名前付きOracle Data Redactionポリシー式を編集できます。
11.6.4 Enterprise Managerでの名前付きデータ・リダクション・ポリシー式の表示
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して名前付きOracle Data Redactionポリシー式を表示できます。