Oracle Grid InfrastructureソフトウェアのOracleホーム・ディレクトリについて

各クラスタ・ノードのOracleホーム・ディレクトリの場所の作成については、この情報を確認します。

Oracle Grid Infrastructureソフトウェア用Oracleホーム(Gridホーム)は、他のOracleソフトウェアのOracleホーム・ディレクトリのパスとは異なるパスにある必要があります。Optimal Flexible Architectureガイドラインでは、Gridホームには、/pm/v/uの形式のパスを作成することとされています(ここで、pは文字定数、mは一意な固定長キー(通常は2桁の数字)、vはソフトウェアのバージョン、uはOracle Grid Infrastructureソフトウェアのインストール所有者(gridユーザー)です)。Oracle Grid Infrastructureのクラスタ・インストール時、Gridホームのパスはrootユーザーに変更されるので、他のユーザーはパス内のコマンドを読み取る、書き込む、または実行することはできません。たとえば、標準のマウント・ポイント・パス形式u[00-99][00-99]/app/release/grid (releaseはOracle Grid Infrastructureソフトウェアのリリース番号)でGridホームを作成するには、次のパスを作成します。

/u01/app/12.2.0/grid

インストール中に、Gridホームへのパス全体の所有者がrootに変更されます(/u01/u01/app/u01/app/12.2.0/u01/app/12.2.0/grid)。Gridホームへの一意のパスを作成しない場合は、グリッドのインストール後に、同じパスにある既存のインストールを含むその他のインストールの権限エラーが発生します。rootが所有するマウント・ポイントにアプリケーション・ディレクトリを配置することを避けるには、Gridホーム用に次などのパスを作成および選択できます。

/u01/12.2.0/grid

警告:

クラスタ・インストールのOracle Grid Infrastructureの場合は、Oracle Grid Infrastructureバイナリ・ホーム(Oracle Grid InfrastructureのGridホーム・ディレクトリ)の次の制限事項に注意してください。

  • Oracle Grid Infrastructureインストール所有者のOracleベース・ディレクトリを含む、どのOracleベース・ディレクトリの下にも配置できません。

  • インストール所有者のホーム・ディレクトリには配置できません。これらの要件は、クラスタ・インストールのOracle Grid Infrastructureに固有です。

スタンドアロン・サーバー(Oracle Restart)のOracle Grid Infrastructureは、Oracle DatabaseインストールのOracleベースにインストールできます。