Intelligent Platform Management Interface(IPMI)の有効化
Intelligent Platform Management Interface(IPMI)は、コンピュータのハードウェアおよびファームウェアへの共通インタフェースを提供し、システム管理者はそのインタフェースを使用して、システム状態の監視およびシステムの管理を実行できます。
Oracle ClusterwareにIPMIを統合して、障害分離をサポートしたりクラスタの整合性を確保することができます。インストール中に「障害の分離のサポート」画面からIPMIを選択して、ノード・ターミネーションにIPMIを構成できます。また、IPMIは、crsctlコマンドを使用してインストール後に構成することもできます。
- IPMIを有効化するための要件
クラスタ・ノードをIPMIで管理できるようするには、次のようにハードウェアおよびソフトウェアを構成する必要があります。 - IPMI管理ネットワークの構成
BMCはDHCPまたは静的IPアドレスで構成できます。お薦めするのは、DHCPを使用して動的に割り当てたIPアドレスでBMCを構成する方法です。この方法を選択する場合は、BMCのIPアドレスを割り当てるようにDHCPサーバーを構成する必要があります。 - Open IPMIドライバの構成
Linuxシステムの場合、IPMIを組み込んだOracle Clusterwareデプロイメントでサポートしているドライバは、OpenIPMIドライバです。このドライバは、必要なモジュールを手動でロードすることで、動的にインストールして構成できます。 - BMCの構成
IPMIベースのノード・フェンシングを適切に機能させるには、各ノードのBMCがLANによるリモート制御を行えるように構成します。 - IPMItoolを使用したBMCの構成例
次に示すのは、ipmitool
(バージョン1.8.6)を使用してBMCを構成する例です。
関連項目:
インストール後にIPMIの構成を行う方法の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。