A.6.1 インストール後の構成ファイルについて

コンフィギュレーション・アシスタントは、configToolAllCommandsというスクリプトによって起動されます。

サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードを使用してインストールを実行する場合は、使用するサーバーについての情報をレスポンス・ファイルに指定します(指定しない場合は、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用して手動で入力します)。ただし、レスポンス・ファイルには、ソフトウェアのインストール後にConfiguration Assistantから要求されるユーザー・アカウントのパスワードは含まれていません。サイレント・モードでのインストールの完了後にコンフィギュレーション・アシスタントを実行する場合は、configToolAllCommandsスクリプトを実行し、コンフィギュレーション・アシスタントで使用されるパスワードをパスワード・ファイルに指定する必要があります。

パスワード・レスポンス・ファイルを使用すると、configToolAllCommandsスクリプトをサイレント・モードで実行できます。スクリプトはファイル内のパスワードを使用して、ソフトウェア構成が完了するまで連続的に構成ツールを実行します。インストールのクローニング用にパスワード・ファイルを保持する場合は、パスワード・ファイルをセキュアな場所に保存することをお薦めします。

パスワード・ファイルは、失敗したインストールを再度開始する場合にも使用できます。エラーを解決するためにインストールを中断する場合は、configToolAllCommandsおよびパスワード・レスポンス・ファイルを使用して、コンフィギュレーション・アシスタントを再実行できます。

configToolAllCommandsパスワード・レスポンス・ファイルには、次のオプションがあります。

  • コンフィギュレーション・アシスタントが構成するのがOracle Grid Infrastructureコンポーネントの場合はoracle.crs、Oracle Databaseの場合はoracle.server

  • variable_nameは、構成ファイルの変数の名前です。

  • value: 構成に使用する望ましい値。

コマンド構文は次のとおりです。

internal_component_name|variable_name=value

たとえば、Oracle ASMのSYSユーザーのパスワードを設定します。

oracle.crs|S_ASMPASSWORD=myPassWord