7.7 Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システムの構成

Oracle ACFSにOracle RACをインストールする場合、最初にOracle ACFSにOracleホーム・ディレクトリを作成する必要があります。

ASMCAを使用して、ACFSの汎用ファイル・システム構成を作成することもできます。Oracle ACFSは、Oracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Management)のインストールの一部として、インストールされます。
ディスク・グループにOracle ADVMボリュームを含めるためには、互換性パラメータCOMPATIBLE.ASMおよびCOMPATIBLE.ADVMに11.2以上を設定する必要があります。
  1. クラスタ用Oracle Grid Infrastructure(Oracle ClusterwareおよびOracle ASM)をインストールします。
  2. Gridホームのbinディレクトリに移動します。次に例を示します。
    C:\> cd app\12.2.0\grid\bin
  3. Oracle Grid Infrastructureインストール所有者が、使用するストレージ・マウント・ポイントに対する読込みおよび書込み権限を持っていることを確認します。
    たとえば、マウント・ポイントE:\data\acfsmounts\を使用するには、次のコマンドを入力します。
    C:\..bin> dir /Q E:\data\acfsmounts
  4. Oracle Grid InfrastructureのOracleインストール・ユーザーとして、ASMCAを起動します。次に例を示します。
    C:\..\bin> asmca
    「ASMの構成: ディスク・グループ」ページが表示されます。「ASMの構成: ASMディスク・グループ」ページに、インストール中に作成したOracle ASMディスク・グループが表示されます。
  5. 「ASMクラスタ・ファイルシステム」タブをクリックします。
  6. 「ASMクラスタ・ファイルシステム」ページでデータ・ディスクを右クリックし、「データベース使用のACFSの作成」を選択します。
  7. 「データベースのACFSの作成」ウィンドウで次の情報を入力します。
    • ボリューム名: データベース・ホームの名前を入力します。この名前は、racdb_01などのように組織で一意である必要があります。

    • マウント・ポイント: マウント・ポイントのディレクトリ・パスまたは論理ドライブ文字を入力します。たとえば、E:\data\acfsmounts\racdb_01です。

      後で参照するために、このマウント・ポイントを書き留めます。

    • サイズ(GB): データベース・ホームのサイズをGB単位で入力します。

    • 所有者名: データベースのインストールに使用するOracleインストール・ユーザーの名前を入力します。たとえば、oracle1とします。

    「構成コマンドの自動実行」を選択してASMCA構成コマンドを自動的に実行します。このオプションを使用するには、ASMCAの設定ページで管理者ユーザーの資格証明を入力する必要があります。

  8. 必要な情報を入力したら、「OK」をクリックします。
  9. 構成コマンドを自動的に実行するように選択しなかった場合は、Oracle ASM Configuration Assistantによって生成されたスクリプトをローカル管理者ユーザーとして実行します。
    Oracle Clusterware環境では、Oracle Clusterwareによって管理されるリソースとしてACFSが登録されます。リソースとしてACFSを登録することによって、ACFSがOracle RACデータベース・ホームに使用される場合に、Oracle ClusterwareがACFSを適切な順序で自動的にマウントできるようになります。
  10. Oracle RACのインストール中に、Oracle RACをインストールするユーザーまたはデータベース管理者が、「マウント・ポイント」フィールドで指定したマウント・ポイントをOracleホームに選択するようにします(前の例ではE:\data\acfsmounts\racdb_01)。

関連項目: