8.2 Direct NFSクライアントのoranfstabファイルの作成

Direct NFSクライアントを使用する場合は、構成ファイルoranfstabを作成して、Oracle DatabaseでDirect NFSクライアントを使用できるようにするオプション、属性およびパラメータを指定する必要があります。

Direct NFSクライアントでは、oranfstabにあるマウント・ポイント・エントリが検索されます。最初に一致したエントリがマウント・ポイントとして使用されます。
  1. oranfstabファイルを作成し、Direct NFSクライアントがアクセスする各NFSサーバーの構成可能な属性を指定します。

    oranfstabファイルで指定されているマウント・ポイントは、Direct NFSクライアントが使用されていないかのように、データベース・ファイルが通常存在するローカル・パスを表します。たとえば、データ・ファイルの場所がC:\app\oracle\oradata\orclで、Direct NFSクライアントを使用していない場合は、対応するoranfstabファイルでNFS仮想マウント・ポイントにC:\app\oracle\oradata\orclを指定します。

  2. ファイルをOracle_home\dbsディレクトリに保存します。
    oranfstabファイルがOracle_home\dbsに格納されている場合、このファイルのエントリは、単一データベースに固有のエントリとなります。
  3. 共有されていないOracleホームがある場合は、oranfstabファイルをクラスタのすべてのノードのOracle_home\dbsディレクトリにコピーします。
    共有Oracleホームを使用するすべてのインスタンスは、同じOracle_home\dbs\oranfstabファイルを使用します。

共有されていないOracleホームの場合は、すべてのノードのoranfstabファイルが同期されている必要があります。

注意:

  • Direct NFSクライアントでは、値が0uidまたはgidは無視されます。NFSサーバーからエクスポートされたパスは、oranfstabに指定されているuidおよびgidを持つユーザーによる、read/write/executeアクセスが可能である必要があります。uidおよびgidのいずれもリストに示されていない場合は、エクスポートされたパスにはuid:65534およびgid:65534を持つユーザーがアクセスできる必要があります。

  • oranfstabからNFSパスを削除する場合は、Oracle RACデータベースによって使用されるすべてのoranfstabファイルでその変更を行う必要があります。その後、データベースを再起動して変更を有効にする必要があります。ファイル・システムに使用するマウント・ポイントは、すべてのノードで同一である必要があります。

次の例では、oranfstabのNFSサーバー・エントリを3種類示しています。1つのoranfstabに、複数のNFSサーバー・エントリを含めることができます。

例8-1 ローカルおよびパスのNFSサーバー・エントリを使用しているoranfstabファイル

次の例のoranfstabファイルは、NFSサーバー・エントリを示しています。NFSサーバーMyDataServer1は、IPアドレスで指定される2つのネットワーク・パスを使用しています。

server: MyDataServer1
local: 192.0.2.0
path: 192.0.2.1
local: 192.0.100.0
path: 192.0.100.1
nfs_version: nfsv3
export: /vol/oradata1 mount: C:\APP\ORACLE\ORADATA\ORADATA1

例8-2 IPアドレスのかわりにネットワーク名を使用し、複数のexport、managementおよびcommunityを指定したoranfstabファイル

次の例のoranfstabファイルはNFSサーバー・エントリを示しており、NFSサーバーMyDataServer2は、使用するネットワーク・インタフェース(ネットワーク接続名)で指定される4つのネットワーク・パスを使用しています。この例では複数のエクスポート・パスも使用されています。

server: MyDataServer2
local: LocalInterface1
path: NfsPath1
local: LocalInterface2
path: NfsPath2
local: LocalInterface3
path: NfsPath3
local: LocalInterface4
path: NfsPath4
nfs_version: nfsv4
export: /vol/oradata2 mount: C:\APP\ORACLE\ORADATA\ORADATA2
export: /vol/oradata3 mount: C:\APP\ORACLE\ORADATA\ORADATA3
management: MgmtPath1
community: private

例8-3 Direct NFSエクスポートにKerberos認証を使用したoranfstabファイル

この例では、securityパラメータを指定した場合、security_defaultパラメータの値がオーバーライドされることを示しています。

server:  nfsserver
 local: 198.51.100.02
 path: 10.0.0.0
 local: 198.51.100.03
 path: 10.0.0.3
 export: /private/oracle1/logs  mount: C:\APP\ORACLE\ORADATA\logs  security: krb5
 export: /private/oracle1/data  mount: C:\APP\ORACLE\ORADATA\data  security: krb5p
 export: /private/oracle1/archive mount: C:\APP\ORACLE\ORADATA\archive security: sys 
 export: /private/oracle1/data1 mount: C:\APP\ORACLE\ORADATA\data1
 security_default: krb5i