7.2 Oracle Clusterwareの記憶領域要件

様々なOracle Clusterデプロイメントにおいて、Oracle Clusterwareファイルおよび初期データベースをインストールするために、冗長タイプに基づいて最小ディスク数と最小ディスク領域要件を決定するには、この情報を使用します。

冗長タイプによるデータベース・ファイルに必要な記憶領域の合計

次の表に、マルチテナントおよび非CDBデプロイメント用のOracle RACデータベース・データ・ファイルの記憶領域要件をリストします。

表7-1 プラガブル・データベース(PDB)が1つあるマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)のOracle ASMディスク領域要件

冗長レベル ディスクの最小台数 データ・ファイル リカバリ・ファイル 両方のファイル・タイプ
外部 1 4.5GB 12.9GB 17.4GB
標準 2 8.6GB 25.8GB 34.4GB
3 12.9GB 38.7GB 51.6GB
フレックス 3 12.9GB 38.7GB 51.6GB

表7-2 Oracle Database (非CDB)のOracle ASMディスク領域の要件

冗長レベル ディスクの最小台数 データ・ファイル リカバリ・ファイル 両方のファイル・タイプ
外部 1 2.7GB 7.8GB 10.5GB
標準 2 5.2GB 15.6GB 20.8GB
3 7.8GB 23.4GB 31.2GB
フレックス 3 7.8GB 23.4GB 31.2GB

Oracleクラスタ・デプロイメント・タイプによるOracle Clusterwareに必要な記憶領域の合計

インストール中に、OCRおよび投票ファイルのインストール先としてディスク・グループを作成する場合、使用可能な領域が2GB以上あるディスク・グループ上にこれらのファイルを作成するよう、インストーラによって求められます。

インストールするクラスタ構成によって、各種冗長レベルに対するOracle Clusterwareの記憶領域要件は変わってきます。次の表に、各クラスタ構成の記憶領域要件をリストします。

表7-3 Oracleスタンドアロン・クラスタの最小領域要件

クラスタ構成 冗長レベル Oracle Clusterwareファイル(OCRおよび投票ファイル)が格納されるDATAディスク・グループに必要な領域 GIMRおよびOracle Clusterwareバックアップ・ファイルが格納されるMGMTディスク・グループに必要な領域 合計記憶域
2ノード、割当て単位(AU)4MB、1つのOracle ASMディスク 外部 1.4GB 4以下のノードのクラスタには、37.6GB以上。5ノード以上のクラスタには、さらに4.7GBの追加領域が必要。 39GB
2ノード、割当て単位(AU)4MB、3つのOracle ASMディスク 標準 2.5GB 75.5GB 78GB
2ノード、割当て単位(AU)4MB、5つのOracle ASMディスク 3.6GB 113.4GB 117GB
2ノード、割当て単位(AU)4MB、3つのOracle ASMディスク フレックス 2.5GB 75.5GB 78GB