C エンタープライズ・ユーザー・セキュリティとMicrosoft Active Directoryの統合
エンタープライズ・ユーザーは、Oracle Identity Managementインフラストラクチャの一部であるOracle Internet Directoryも利用できます。所属している組織がActive Directoryなどのサード・パーティのディレクトリを使用してユーザー・エントリを格納および管理している場合は、サード・パーティのディレクトリとOracle Internet Directoryを統合してエンタープライズ・ユーザー・セキュリティを管理できます。
エンタープライズ・ユーザーのKerberos認証では、Microsoft Active Directory上で動作するKerberos Key Distribution Center(KDC)が発行するチケットを利用できます。
トピック:
C.1 Active DirectoryとOracle Internet Directoryの同期化の設定
Oracleコンポーネントは、Oracle Internet Directoryを利用してセキュリティを一元管理します。組織によっては、Microsoft Active Directoryを使用するMicrosoft Windowsドメインを設定してセキュリティを一元管理している場合があります。エンタープライズ・ユーザー・セキュリティとMicrosoft Active Directoryを併用できるように構成するには、Oracle Internet DirectoryとMicrosoft Active Directory間の同期を設定する必要があります。
2つのディレクトリを同期するには、同期プロファイルを使用します。このプロファイルには、2つのディレクトリの同期に必要な構成情報が含まれています。構成情報には、同期の方向、マッピング・ルールと書式、Microsoft Windowsドメインの接続の詳細などがあります。マッピング・ルールには、一方のディレクトリのドメインと属性を他方のディレクトリにマップするためのドメイン・ルールと属性ルールがあり、オプションで属性の書式設定があります。
C.3 Microsoft Active Directoryと相互運用するためのOracle Databaseの設定
Oracle Databaseがインストールされているホスト・コンピュータで、次のタスクを実行する必要があります。
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Kerberosパラメータを使用してデータベースの
sqlnet.ora
ファイルを更新します。
関連項目:
この手順の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
C.5 クライアントの初期チケットの取得
クライアントがデータベースに接続するには、初期チケットをリクエストする必要があります。初期チケットにより、その他のサービス・チケットを要求する権限を持つクライアントとして識別されます。初期チケットは、okinit
コマンドを使用してリクエストします。
関連項目:
okinit
を使用した初期チケットのリクエストの詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
C.6 Kerberos認証を使用するエンタープライズ・ユーザー・セキュリティの構成
Kerberos認証を使用するエンタープライズ・ユーザー・セキュリティを構成するには、次の手順に従います。
関連項目:
この手順の詳細は、「Kerberos認証を使用するエンタープライズ・ユーザー・セキュリティの構成」を参照してください。