はじめに

『Oracle Spatial and Graph開発者ガイド』では、Oracle Spatial and GraphのGeoRaster機能(このマニュアルではGeoRasterと表記します)の使用方法およびリファレンス情報について説明します。GeoRasterを使用すると、ラスター・イメージ・データとグリッド・データおよびそれらに関連するメタデータの格納、索引付け、問合せ、分析および配信を行うことができます。GeoRasterは、Oracle Spatial and Graphのデータ型および1つのオブジェクト・リレーショナル・スキーマを提供します。これらのデータ型およびスキーマ・オブジェクトを使用すると、地表面またはローカル座標系での位置を参照可能な多次元グリッド・レイヤーとデジタル・イメージを格納できます。

GeoRasterはスタンドアロン製品ではありません。Oracle Spatial and Graphとともにインストールされます。

注意:

GeoRasterを使用するには、Oracle Spatial and Graphの主な概念、データ型、使用方法、演算子、プロシージャおよびファンクションを理解しておく必要があります。これらの詳細は、『Oracle Spatial and Graph開発者ガイド』を参照してください。

トピック:

対象読者

このマニュアルは、Oracle Databaseにラスター・データを格納する必要があるすべてのユーザーを対象としています。

Oracle Spatial and Graph、PL/SQLプログラミングおよびOracleのオブジェクト・リレーショナル・テクノロジを理解しておく必要があります。

また、ラスターの概念と用語、およびラスター・データを取得、作成または処理する方法も理解しておく必要があります。たとえば、このマニュアルでは、幾何補正されたデータを地理参照させることができることは示しますが、幾何補正の処理またはそれに関連する問題や方法については説明しません。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。

関連ドキュメント

詳細については、次のドキュメントを参照してください。

表記規則

このドキュメントでは次の表記規則を使用します。

表記規則 意味

太字

太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。

イタリック体

イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダー変数を示します。

固定幅フォント

固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。