A Cloud ControlでのIM列ストアの使用
Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)でIM列ストアを構成および管理できます。
A.1 Cloud ControlでのIM列ストアの使用のための前提条件を満たす方法
IM列ストアの使用のためにデータベースを有効にする前に、COMPATIBLE
が12.1.0.0以上に設定されていることを確認します。
互換性レベルを設定するには、次のステップを実行します。
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Enterprise Managerで「データベース・ホーム」ページから「管理」メニューの「初期化パラメータ」を選択し、「初期化パラメータ」ページに移動します。
このページを使用すると、互換性レベルを設定または変更できます。
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COMPATIBLE
初期化パラメータを探します。パラメータのカテゴリは「その他」です。
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値を
12.1.0.0
に変更し、「適用」をクリックします。Cloud Controlにより、データベースを再起動するよう求めるメッセージが表示されます。データベースが再起動されると、新しい値が有効になります。
IM列ストアのサイズを設定または変更するには、次のステップに従います。
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Enterprise Managerで「データベース・ホーム」ページから「管理」メニューの「初期化パラメータ」を選択し、「初期化パラメータ」ページに移動します。
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パラメータ
INMEMORY_SIZE
を検索します。パラメータのカテゴリは「インメモリー」です。 -
値を変更し、「適用」をクリックします。
この値は、最小サイズである100 MBよりも大きな値に設定できます。
データベースを再起動するよう求められます。
A.2 インメモリー列ストアの中央ホーム・ページを使用したデータベース・オブジェクトのインメモリー・サポートの監視
インメモリー列ストア中央ホーム・ページを使用して、表、索引、パーティション、表領域などのデータベース・オブジェクトに対するインメモリー・サポートを監視します。オブジェクトに対するインメモリー機能を表示し、インメモリーの使用状況統計を監視できます。
インメモリー列ストアの中央ホーム・ページで、次のアクションを完了できます。
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「インメモリー・オブジェクトのアクセス・ヒート・マップ」には、IM列ストア内の上位100個のオブジェクトと、それらの相対サイズが表示され、オブジェクトのアクセス頻度が様々な色で表されて示されます。ヒート・マップをアクティブにするには、初期化パラメータ・ファイルでヒート・マップのためのオプションをオンにする必要があります。一般に、マップがアクティブ化される前の待機期間は1日です。日付セレクタを使用して、ヒート・マップに表示されるオブジェクトの日付範囲を選択できます。スライダを使用して色の粒度を制御することもできます。
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「構成」セクションを使用して、「インメモリー問合せ」、「インメモリー強制」、「デフォルトのインメモリー句」などのステータス設定を表示します。「編集」をクリックして、このセクションに表示される値と設定を変更できる初期化パラメータ・ページに移動します。「パフォーマンス」セクションを使用して、「アクティブ・セッション」のメトリックを表示します。
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「オブジェクト・サマリー」セクションを使用して「圧縮係数」と移入オブジェクトに使用したメモリーに関するデータを表示します。「インメモリー対応オブジェクト統計」は、ページの「インメモリー対応オブジェクト統計の表示」リンクからドリルダウンするとポップアップ・ウィンドウで表示されます。
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「インメモリー・オブジェクトの分散」セクションを使用して、メモリー内で使用されている様々なオブジェクトのパーセント基準の分散を表示します。このセクションには、「パーティション」、「サブパーティション」、「パーティション化されていない表」および「パーティション化されていないマテリアライズド・ビュー」の分散を示すグラフが含まれます。それぞれの数値はグラフの上に表示されます。
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「インメモリー・オブジェクトの検索」セクションを使用して、インメモリーで使用するために指定されたオブジェクトを検索します。検索に使用するパラメータを入力した後で「検索」をクリックします。結果の表には、見つかった各オブジェクトの「名前」が「サイズ」、メモリー内サイズ、ディスク上のサイズ、インメモリーの割合およびその「インメモリー」パラメータとともに表示されます。また、インメモリー、インメモリー以外いずれかのアクセス・オブジェクトも検索できます。ヒート・マップが有効になっている場合は、「インメモリー・オブジェクトの検索」ボックスの「ビュー」フィールドにあるドロップダウン・リストに「アクセス済オブジェクト」オプションが表示されます。アクセス・オブジェクトを選択すると、インメモリー、インメモリー以外いずれかのアクセス・データを含む上位100オブジェクトをフィルタ処理できます。時間範囲を選択し、その範囲内でオブジェクトを検索できます。インメモリーのすべてのオブジェクト・オプションを選択すると、インメモリー・サイズに基づくインメモリーの上位100オブジェクトのリストを表示できます。
Oracle RAC環境を使用している場合は、ヒート・マップの右上にある「インスタンス」選択ボックスでインスタンスを選択することで、インスタンス間をすばやく移動できます。
A.6 表領域作成時におけるIM列ストアの詳細の指定
表領域を作成するときにIM列ストアの詳細を指定できます。
表領域のIM列ストアの設定は、表領域で作成されるすべての新しい表に適用されます。表で表領域の構成を上書きする必要がある場合は、個々の表レベルでIM列ストアの構成の詳細を指定する必要があります。
A.7 表領域のIM列ストアの詳細の表示および編集
表領域のIM列ストアの詳細を表示または編集できます。
- 「管理」メニューから、「記憶域」を選択し、「表領域」オプションを選択します。
- 目的の表領域を検索して選択し、「表示」をクリックします。
- 「編集」をクリックして表領域の編集ページを開き、インメモリー列ストアタブをクリックします。
- 必要な詳細を編集し、「適用」をクリックします。
A.8 マテリアライズド・ビュー作成時におけるIM列ストアの詳細の指定
マテリアライズド・ビューの作成時に、IM列ストアの詳細を指定できます。
- 「スキーマ」メニューから、「マテリアライズド・ビュー」を選択し、「マテリアライズド・ビュー」オプションを選択します。
- 「作成」をクリックして、マテリアライズド・ビューを作成します。
- マテリアライズド・ビューの名前を入力し、問合せを指定します。
- インメモリー列ストアタブをクリックして、マテリアライズド・ビューにIM列ストアのオプションを指定します。
- 必要なIM列ストアの詳細をすべて入力したら、「SQL表示」をクリックします。「SQL表示」ページから「戻る」をクリックしてから、結果ページで「OK」をクリックします。
- 「OK」をクリックしてマテリアライズド・ビューを作成します。