7.2 UCPでのJMXベース管理の概要

JMX(Java Management Extensions)は、アプリケーション、システム・オブジェクト、デバイス、サービス指向のネットワーク、JVM(Java仮想マシン)を管理および監視するツールを提供するJavaテクノロジです。JMXでは、特定のリソースは、MBean(マネージドBean)と呼ばれる1つ以上のJavaオブジェクトで構成されます。MBeanは、MBeanインタフェースおよびクラスで構成されます。MBeanインタフェースは、すべての公開された属性および操作のメソッドを示します。クラスはこのインタフェースを実装し、構成されたリソースの機能を提供します。

MBeanは、管理エージェントとして機能するコア・マネージド・オブジェクト・サーバー(MBeanサーバーと呼ばれる)に登録され、Javaプログラミング言語に対応するほとんどのデバイスで実行できます。JMXエージェントは、MBeanが登録されているMBeanサーバーと、MBeanを処理する一連のサービスで構成されます。

UCPには、プール管理サポートのために次の2つのMBeanがあります。

注意:

UniversalConnectionPoolManager.isJmxEnabledメソッドがtrueを返した場合にのみ、すべてのMBean属性および操作を使用できます。このフラグのデフォルト値はtrueです。このデフォルト値は、UniversalConnectionPoolManager.setJmxEnabledメソッドをコールすることによって変更できます。MBeanServerを使用できない場合、自動的にfalsejmxFlagに設定されます。

7.2.1 UniversalConnectionPoolManagerMBean

UniversalConnectionPoolManagerMBeanは、従来の接続プール・マネージャの機能がすべて含まれているマネージャMBeanです。UniversalConnectionPoolManagerMBeanは次の機能を提供します。

  • プールMBeanの登録および登録解除

  • プールの起動、停止、リフレッシュなどのプール管理操作

  • DMS統計の起動と停止

  • ロギング

7.2.2 UniversalConnectionPoolMBean

UniversalConnectionPoolMBeanは、プールのプロパティおよびプールの統計情報の動的な構成に対応します。UniversalConnectionPoolMBeanは次の機能を提供します。

  • サイズ、タイムアウトなどのプールのプロパティの属性の構成

  • プールのリフレッシュ、リサイクルなどのプール管理操作

  • プールの統計情報およびライフ・サイクルの状態の監視