Oracle InventoryおよびOracle Inventoryグループの存在の確認

既存のOracle中央インベントリがあるかどうかを判別し、すべてのOracleソフトウェア・インストールに同じOracle Inventoryを使用していることを確認します。また、インストールに使用するすべてのOracleソフトウェア・ユーザーに、このディレクトリへの書込み権限があることを確認します。

システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする場合は、OUIによってoraInst.locファイルが作成されます。このファイルに、Oracle Inventoryグループのグループ名(デフォルトはoinstall)およびOracle中央インベントリ・ディレクトリのパスが示されます。既存のOracle中央インベントリがある場合は、必ずすべてのOracleソフトウェア・インストールで同じOracle Inventoryを使用し、インストールに使用するすべてのOracleソフトウェア・ユーザーがこのディレクトリへの書込み権限を持つようにします。
oraInst.locファイルには、次の形式の行が含まれています。ここで、central_inventory_locationは既存のOracle中央インベントリへのパス、groupはメンバーが中央インベントリへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループの名前です。
inventory_loc=central_inventory_location
inst_group=group

moreコマンドを使用して、システムにOracle中央インベントリがあるかどうかを確認します。次に例を示します。

# more /etc/oraInst.loc
inventory_loc=/u01/app/oraInventory
inst_group=oinstall

grep groupname /etc/groupコマンドを使用して、Oracle Inventoryグループとして指定されたグループがまだシステムに存在していることを確認します。次に例を示します。

$ grep oinstall /etc/group
oinstall:x:54321:grid,oracle

ノート:

他のインストールでユーザー権限エラーが発生する可能性があるため、新規インストールの場合、oraInventoryディレクトリをOracleベース・ディレクトリに配置しないでください。