Oracle削除ツール(Deinstall)

deinstallツールは、Oracle Universal Installer (OUI)とは別に実行できるスクリプトです。

目的

deinstallツールによって、Oracleソフトウェアが停止され、特定のOracleホームのOracleソフトウェアおよびオペレーティング・システムの構成ファイルが削除されます。

構文

スタンドアロンの削除ツールでは、次の構文を使用します。

(./deinstall [-silent] [-checkonly] [-paramfile complete path of input response file] 
[-params name1=value name2=value . . .] 
[-o complete path of directory for saving files] 
[-tmpdir complete path of temporary directory to use] 
[-logdir complete path of log directory to use] [-help]

OUIからコマンド・オプションとして実行されるdeinstallツールでは、次の構文を使用します。ここで、pathは指定したホームまたはファイルへの完全パスです。

./runInstaller -deinstall -home path [-silent] [-checkonly] 
[-paramfile path] [-params name1=value name2=value . . .] 
[-o path] [-tmpdir complete path of temporary directory to use] 
[-logdir complete path of log directory to use] [-help]

パラメータ

パラメータ 説明
-home

このフラグは、確認または削除するOracleホームのホーム・パスを指定します。

削除するOracleホームでdeinstallコマンドを使用してOracleソフトウェアを削除する場合は、そのOracleホーム以外の場所にあるレスポンス・ファイルを指定し、-homeフラグは使用しません。

$ORACLE_HOME/deinstallパスから削除ツールを実行する場合は、実行されているホームの場所をツールが認識できるため、-homeフラグは不要です。インストール・メディアからrunInstaller -deinstallを使用する場合は、-homeが必須です。

-silent

このフラグは、削除ツールを非対話モードで実行します。このオプションを指定した場合は、次のいずれかが必要です。

  • インストールおよび構成の情報を判別するためにアクセスできる作業システム。-silentフラグを使用すると、障害が発生したインストールは処理されません。

  • 削除または構成解除するOracleホームの構成値が記述されたレスポンス・ファイル。

使用または変更するレスポンス・ファイルは、ツールに-checkonlyフラグを指定して実行すると生成できます。ツールにより、削除および構成解除するOracleホームの情報が検出されます。この方法でも、-silentオプションで使用できるレスポンス・ファイルが生成されます。

$ORACLE_HOME/deinstall/responseディレクトリにあるテンプレート・ファイルdeinstall.rsp.tmplを変更することもできます。

-checkonly このフラグを指定すると、Oracleソフトウェアのホーム構成の状態が確認されます。-checkonlyフラグを指定して削除ツールを実行した場合、Oracleの構成は削除されません。-checkonlyフラグにより、削除ツールおよび-silentオプションで使用できるレスポンス・ファイルが生成されます。
-paramfile 入力レスポンス・ファイルの完全パス

このフラグは、デフォルト以外の場所にあるレスポンス・ファイルを使用して削除ツールを実行します。このフラグを使用する場合は、レスポンス・ファイルが存在する場所を完全パスで指定します。

レスポンス・ファイルのデフォルトの場所は、削除ツールの場所によって異なります。

  • インストール・メディアまたはステージングの場所からの場合: /response

  • インストール済Oracleホームからの場合(インストール後): $ORACLE_HOME/deinstall/response

-params [name1=value name2=value name3=value ...]

このフラグは、パラメータ・ファイルとともに使用して、以前作成したレスポンス・ファイルで変更する1つ以上の値を上書きします。

-o 保存するレスポンス・ファイルのディレクトリの完全パス

このフラグを指定すると、デフォルト以外の場所に、レスポンス・ファイル(deinstall.rsp.tmpl)を保存するパスが指定されます。

レスポンス・ファイルのデフォルトの場所は、削除ツールの場所によって異なります。

  • インストール・メディアまたはステージの場所からの場合: /response

  • インストール済Oracleホームからの場合(インストール後): $ORACLE_HOME/deinstall/response

-tmpdir使用する一時ディレクトリの完全パス

このフラグは、Oracle Deinstallation Toolが削除時に一時ファイルを書き込む場所としてデフォルト以外を指定する場合に指定します。

-logdir使用するログ・ディレクトリの完全パス

このフラグは、Oracle Deinstallation Toolが削除時にログ・ファイルを書き込む場所としてデフォルト以外を指定する場合に指定します。

-local

このフラグは、複数ノード環境でクラスタ内のOracleソフトウェアを削除する場合に使用します。

このフラグを指定してdeinstallを実行すると、ローカル・ノード(deinstallが実行されたノード)のOracleソフトウェアの構成が解除され、Oracleソフトウェアが削除されます。リモート・ノードでは、Oracleソフトウェアの構成は解除されますが、Oracleソフトウェアは削除されません。

-help

このオプションは、コマンドのオプション・フラグに関する追加情報を取得する場合に使用します。