Oracle DatabaseインストールのOracleユーザー環境構成のチェックリスト

このチェックリストを使用して、Oracle Database管理用のオペレーティング・システム・ユーザー、グループ、および環境を計画します。

表1-4 Oracle Databaseのユーザー環境構成

チェック内容 タスク
Oracleインベントリ(oraInventory)およびOINSTALLグループの要件を確認します。

Oracleインベントリ・ディレクトリとして指定した物理グループは、システムにインストールされているOracleソフトウェアの中央インベントリです。これは、Oracleソフトウェアのすべてのインストール所有者のプライマリ・グループである必要があります。プライマリ・グループがOracle Inventoryグループであるユーザーは、中央インベントリに対して読書きできるOINSTALL権限が付与されます。

  • 既存のインストールがある場合、OUIは既存のoraInventoryディレクトリを/etc/oraInst.locファイルから検出し、この場所を使用します。

  • Oracleソフトウェアを初めてインストールする場合、OUIは、Oracleベースおよび中央インベントリを作成し、次の優先度で情報を使用してOracleインベントリを作成します。
    • インストール所有者ユーザー・アカウントに設定されたORACLE_BASE環境変数で指定されたパス

    • Optimal Flexible Architecture (OFA)パス(u[01–99]/app/ownerownerは、インストールを実行するユーザー・アカウントの名前)。(そのユーザー・アカウントに、そのパスへの書込み権限がある場合)

    • ユーザー・ホーム・ディレクトリ(パス/app/owner内。ownerは、インストールを実行するユーザー・アカウントの名前)

使用するOracleソフトウェア・インストール所有者のすべてが、OINSTALLグループとして指定されたグループをプライマリ・グループとして利用できることを確認します。

標準またはロール割当てのシステム権限のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーを作成します

このインストール・ガイドの説明に従って、セキュリティ要件に応じてオペレーティング・システム・グループおよびユーザーを作成します。

Oracleソフトウェア・インストール所有者のリソース制限の設定およびその他の要件を設定します。

グループおよびユーザーの名前には、ASCII文字のみを使用する必要があります。

Oracleソフトウェアの環境変数の設定を解除します。

システムに既存のインストール環境があり、同じユーザー・アカウントを使用して今回のインストールを行う場合は、ORACLE_HOME、ORACLE_BASE、ORACLE_SID、TNS_ADMINの環境変数と、Oracleソフトウェア・ホームに接続されているOracleインストール・ユーザーに対して設定されたその他の環境変数の設定を削除します。

Oracleソフトウェア所有者環境を構成します。

次の作業を実行して、oracleまたはgridユーザーの環境を構成します。

  • シェル起動ファイルで、デフォルトのファイル・モード作成マスク(umask)を022に設定します。

  • DISPLAY環境変数を設定します。