13.20 MetaDataクラス

MetaDataオブジェクトは、ResultSetの列またはデータベース内の既存のスキーマ・オブジェクトの型やプロパティを記述するために使用できます。データベース全体の情報も提供します。MetaDataの列挙値については表13-27、MetaDataのメソッドの概要については表13-28をそれぞれ参照してください。

表13-27 MetaDataクラスで使用される列挙値

属性 オプション
ParamType

オブジェクトのパラメータ・タイプは次のとおりです。

  • PTYPE_ARGはファンクションまたはプロシージャの引数です。

  • PTYPE_COLは表またはビューの列です。

  • PTYPE_DATABASEはデータベースです。

  • PTYPE_FUNCはファンクションです。

  • PTYPE_PKGはパッケージです。

  • PTYPE_PROCはプロシージャです。

  • PTYPE_SCHEMAはスキーマです。

  • PTYPE_SEQは順序です。

  • PTYPE_SYNはシノニムです。

  • PTYPE_TABLEは表です。

  • PTYPE_TYPEは型です。

  • PTYPE_TYPE_ARGは型のメソッドの引数です。

  • PTYPE_TYPE_ATTRは型の属性です。

  • PTYPE_TYPE_COLLは型情報のコレクションです。

  • PTYPE_TYPE_METHODは型のメソッドです。

  • PTYPE_TYPE_RESULTはメソッドの結果です。

  • PTYPE_UNKは不明な型のオブジェクトです。

  • PTYPE_VIEWはビューです。

すべてのパラメータに共通のAttrId

すべてのパラメータの属性です。

  • ATTR_OBJ_IDはオブジェクトまたはスキーマのIDです。

  • ATTR_OBJ_NAMEはデータベース名またはスキーマ内のオブジェクト名です。

  • ATTR_OBJ_SCHEMAはオブジェクトを記述するスキーマの名前です。

  • ATTR_PTYPEは、ParamTypeパラメータによって記述される情報の型です。

  • ATTR_TIMESTAMPはオブジェクトのタイムスタンプです。

表とビューのAttrId

表またはビューのパラメータ(PTYPE_TABLEおよびPTYPE_VIEWParamType)には、次のような型固有の属性があります。

  • ATTR_OBJIDはオブジェクトIDです。

  • ATTR_NUM_COLSは列の数です。

  • ATTR_LIST_COLUMNSは列リストです。

  • ATTR_REF_TDOは、エクステント表の場合におけるベース型のTDOに対するREFです。

  • ATTR_IS_TEMPORARYは表が一時表であることを示します。

  • ATTR_IS_TYPEDは表が特定の型の表であることを示します。

  • ATTR_DURATIONは一時表の継続時間です。値には、DURATION_SESSIONDURATION_TRANSおよびDURATION_NULLが指定できます。これらは、属性AttrValuesに定義されています。

表専用のAttrId

表専用のパラメータです(PTYPE_TABLEParamType)。

  • ATTR_RDBAは、セグメント・ヘッダーのデータ・ブロック・アドレスを示します。

  • ATTR_TABLESPACEは、表がある表領域を示します。

  • ATTR_CLUSTEREDは、表をクラスタ化することを示します。

  • ATTR_PARTITIONEDは表をパーティション化することを示します。

  • ATTR_INDEX_ONLYは表が索引のみの表であることを示します。

ファンクションとプロシージャのAttrId

ファンクションとプロシージャのパラメータです(PTYPE_FUNCおよびPTYPE_PROCのそれぞれのParamType)。

  • ATTR_LIST_ARGUMENTSは、引数のリストです。

  • ATTR_IS_INVOKER_RIGHTSは、プロシージャまたはファンクションに対して実行者権限が設定されていることを示します。

  • ATTR_NAMEはプロシージャまたはファンクションの名前を示します。

  • ATTR_OVERLOAD_IDはオーバーロードする側のID番号を示します。これはプロシージャまたはファンクションがクラスの一部でかつそれらをオーバーロードする場合に必要です。戻り値は、PL/SQLファンクションまたはプロシージャによる直接問合せとは異なる可能性があります。

パッケージのAttrId

パッケージのパラメータです(PTYPE_PKGParamtype)。

  • ATTR_LIST_SUBPROGRAMSはサブプログラムのリストです。

  • ATTR_IS_INVOKER_RIGHTSは、プロシージャまたはファンクションに対して実行者権限が設定されていることを示します。

型のAttrId

型のパラメータです(PTYPE_TYPEParamType)。

  • ATTR_REF_TDOは、列の型がオブジェクト型の場合に、型の型記述子のメモリー内REFを戻します。領域が確保されていない場合は、暗黙的にキャッシュに割り当てられます。これによりコール元はオブジェクトを確保できます。

  • ATTR_TYPECODEは、データ型コードを示します。

  • ATTR_COLLECTION_TYPECODEは、コレクションの型コードを示します。(型がコレクションの場合)。

  • ATTR_IS_INCOMPLETE_TYPEは、これが不完全な型であることを示します。

  • ATTR_IS_SYSTEM_TYPEは、これがシステム生成の型であることを示します。

  • ATTR_IS_PREDEFINED_TYPEは、これが事前定義の型であることを示します。

  • ATTR_IS_TRANSIENT_TYPEは、これが一時的な型であることを示します。

  • ATTR_IS_SYSTEM_GENERATED_TYPEは、これがシステム生成の型であることを示します。

  • ATTR_HAS_NESTED_TABLEは、この型にネストした表の属性があることを示します。

  • ATTR_HAS_LOBは、この型にLOB属性が含まれていることを示します。

  • ATTR_HAS_FILEは、この型にBFILE属性が含まれていることを示します。

  • ATTR_COLLECTION_ELEMENTは、コレクション要素の参照を示します。

  • ATTR_NUM_TYPE_ATTRSは型属性の数を示します。

  • ATTR_LIST_TYPE_ATTRSは型属性のリストを示します。

  • ATTR_NUM_TYPE_METHODSは型メソッドの数を示します。

  • ATTR_LIST_TYPE_METHODSは型メソッドのリストを示します。

  • ATTR_MAP_METHODは型のマップ・メソッドを示します。

  • ATTR_ORDER_METHODは型のオーダー・メソッドを示します。

  • ATTR_IS_INVOKER_RIGHTSは、型に対して実行者権限が設定されていることを示します。

  • ATTR_NAMEは型属性名を示します。

  • ATTR_SCHEMA_NAMEは型が作成されたスキーマを示します。

  • ATTR_IS_FINAL_TYPEは、これが最終の型であることを示します。

  • ATTR_IS_INSTANTIABLE_TYPEは、これがインスタンス化可能な型であることを示します。

  • ATTR_IS_SUBTYPEは、これがサブタイプであることを示します。

  • ATTR_SUPERTYPE_SCHEMA_NAMEは、スーパータイプが含まれているスキーマの名前を示します。

  • ATTR_SUPERTYPE_NAMEはスーパータイプの名前を示します。

型属性のAttrId

型属性のパラメータです(PTYPE_TYPE_ATTRParamType)。

  • ATTR_DATA_SIZEは、型属性の最大サイズを示します。

  • ATTR_TYPECODEは、データ型コードを示します。

  • ATTR_DATA_TYPEは、型属性のデータ型を示します。

  • ATTR_NAMEはプロシージャまたはファンクションの名前を示します。

  • ATTR_PRECISIONは、数値型属性の精度を示します。

  • ATTR_SCALEは、数値型属性のスケールを示します。

  • ATTR_TYPE_NAMEは、型名を示します。

  • ATTR_SCHEMA_NAMEは、型が作成されたスキーマの名前を示します。

  • ATTR_REF_TDOは、列型がオブジェクト型である場合に、型のメモリー内REFを示します。領域が確保されていない場合は、暗黙的にキャッシュに割り当てられます。これによりコール元はオブジェクトを確保できます。

  • ATTR_CHARSET_IDは、キャラクタ・セットIDを示します。

  • ATTR_CHARSET_FORMは、キャラクタ・セット・フォームを示します。

  • ATTR_FSPRECISIONは、TimestampIntervalDSまたはIntervalYMの秒の小数部分の精度を示します。

  • ATTR_LFPRECISIONは、IntervalDSまたはIntervalYMの整数部分のフィールドの精度を示します。

型メソッドのAttrId

型のメソッドのパラメータです(PTYPE_METHODParamType)。

  • ATTR_NAMEはプロシージャまたはファンクションの名前を示します。

  • ATTR_ENCAPSULATIONは、メソッドのカプセル化レベルを示します。

  • ATTR_LIST_ARGUMENTSは、引数のリストです。

  • ATTR_IS_CONSTRUCTORは、メソッドがコンストラクタであることを示します。

  • ATTR_IS_DESTRUCTORは、メソッドがデストラクタであることを示します。

  • ATTR_IS_OPERATORは、メソッドが演算子であることを示します。

  • ATTR_IS_SELFISHは、メソッドが自己参照であることを示します。

  • ATTR_IS_MAPは、メソッドがマップ・メソッドであることを示します。

  • ATTR_IS_ORDERは、メソッドがオーダー・メソッドであることを示します。

  • ATTR_IS_RNDSは、メソッドが"read no data" (データの読取りなし)状態であることを示します。

  • ATTR_IS_RNPSは、メソッドが"read no process" (プロセスの読取りなし)状態であることを示します。

  • ATTR_IS_WNDSは、メソッドが"write no data" (データの書込みなし)状態であることを示します。

  • ATTR_IS_WNPSは、メソッドが"write no process" (プロセスの書込みなし)状態であることを示します。

  • ATTR_IS_FINAL_METHODは、これが最終のメソッドであることを示します。

  • ATTR_IS_INSTANTIABLE_METHODは、これがインスタンス化可能なメソッドであることを示します。

  • ATTR_IS_OVERRIDING_METHODは、これがオーバーライドする側のメソッドであることを示します。

コレクションのAttrId

コレクションのパラメータです(PTYPE_TYPE_COLLParamType)。

  • ATTR_DATA_SIZEは示します。

  • ATTR_TYPECODEは示します。

  • ATTR_DATA_TYPEは、型属性のデータ型を示します。

  • ATTR_NUM_ELEMSは、コレクション内の要素数を示します。

  • ATTR_NAMEは、型属性の名前を示します。

  • ATTR_PRECISIONは、数値型属性の精度を示します。

  • ATTR_SCALEは、数値型属性のスケールを示します。

  • ATTR_TYPE_NAMEは、型名を示します。

  • ATTR_SCHEMA_NAMEは、型が作成されたスキーマを示します。

  • ATTR_REF_TDOは、列型がオブジェクト型である場合に、型のメモリー内REFを示します。領域が確保されていない場合は、暗黙的にキャッシュに割り当てられます。これによりコール元はオブジェクトを確保できます。

  • ATTR_CHARSET_IDは、キャラクタ・セットIDを示します。

  • ATTR_CHARSET_FORMは、キャラクタ・セット・フォームを示します。

  • ATTR_IS_IDENTITYは、列が自動的に増分されることを示します。

シノニムのAttrId

シノニムのパラメータです(PTYPE_SYNParamType)。

  • ATTR_OBJIDは、オブジェクトIDを示します。

  • ATTR_SCHEMA_NAMEは、シノニム変換のスキーマ名を示します。

  • ATTR_NAMEは、シノニム変換のNULL終了オブジェクト名を示します。

  • ATTR_LINKは、シノニム変換のNULL終了データベース・リンク名を示します。

順序のAttrId

順序のパラメータです(PTYPE_SEQParamType)。

  • ATTR_OBJIDは、オブジェクトIDを示します。

  • ATTR_MINは、最小値を示します。

  • ATTR_MAXは、最大値を示します。

  • ATTR_INCRは、増分数を示します。

  • ATTR_CACHEは、キャッシュされた順序番号の数を示します。順序がキャッシュされていない場合は、0です。

  • ATTR_ORDERは、順序が順序指定されているかどうかを示します。

  • ATTR_HW_MARKは、「最高水位標」を示します。

列のAttrId

表またはビューの列パラメータです(PTYPE_COLParamType)。

  • ATTR_CHAR_USEDは、列の長さセマンティクスの型を示します。0はバイト長セマンティクス、1は文字長セマンティクスを示します。

  • ATTR_CHAR_SIZEは、列の文字長、すなわち、列内で使用可能な文字数を示します。

  • ATTR_DATA_SIZEは、列の最大サイズ、すなわち、列内で使用可能なバイト数を示します。

  • ATTR_DATA_TYPEは、列のデータ型を示します。

  • ATTR_NAMEは、列名を示します。

  • ATTR_PRECISIONは、数値列の精度を示します。

  • ATTR_SCALEは、数値列のスケールを示します。

  • ATTR_IS_NULLは、列にNULL値が許可されていない場合に、0を示します。

  • ATTR_TYPE_NAMEは、型名を示します。

  • ATTR_SCHEMA_NAMEは、型が作成されたスキーマを示します。

  • ATTR_REF_TDOは、列がオブジェクト型である場合に、型のREFを示します。

  • ATTR_CHARSET_IDは、キャラクタ・セットIDを示します。

  • ATTR_CHARSET_FORMは、キャラクタ・セット・フォームを示します。

引数および結果のAttrId

プロシージャまたはファンクションの引数(PTYPE_ARG)、メソッド(PTYPE_TYPE_ARG)または結果(PTYPE_TYPE_RESULT)のパラメータです。

  • ATTR_NAMEは、引数名を示します。

  • ATTR_POSITIONは、リスト内の引数の位置を示します。

  • ATTR_TYPECODEは、型コードを示します。

  • ATTR_DATA_TYPEは、データ型を示します。

  • ATTR_DATA_SIZEは、データ型のサイズを示します。

  • ATTR_PRECISIONは、数値引数の精度を示します。

  • ATTR_SCALEは、数値引数のスケールを示します。

  • ATTR_LEVELは、データ型レベルを示します。

  • ATTR_HAS_DEFAULTは、引数にデフォルト値があるかどうかを示します。

  • ATTR_LIST_ARGUMENTSは、レコードまたは表の型について次レベルの引数のリストを示します。

  • ATTR_IOMODEは、引数モードを示します。0IN1OUT2IN/OUTを表します。

  • ATTR_RADIXは、数値型の基数を示します。

  • ATTR_IS_NULLは、NULL値が許可されていない場合に、0を示します。

  • ATTR_TYPE_NAMEは、型名を示します。

  • ATTR_SCHEMA_NAMEは、型が作成されたスキーマの名前を示します。

  • ATTR_SUB_NAMEは、パッケージのローカル型の型名を示します。

  • ATTR_LINKは、パッケージがリモートの場合に、パッケージのローカル型が定義されている、NULL文字で終了するデータベース・リンク名を示します。

  • ATTR_REF_TDOは、引数がオブジェクトの場合、型のTDOに対するREFです。

  • ATTR_CHARSET_IDは、キャラクタ・セットIDを示します。

  • ATTR_CHARSET_FORMは、キャラクタ・セット・フォームを示します。

スキーマのAttrId

スキーマのパラメータです(PTYPE_SCHEMAParamType)。

  • ATTR_LIST_OBJECTSは、スキーマ内のオブジェクトのリストを示します。

リストのAttrId

列、引数またはサブプログラムのリストのパラメータです。

  • ATTR_LIST_COLUMNSは列リストを示します。

  • ATTR_LIST_ARGUMENTSは、プロジェクトまたはファンクションの引数リストを示します。

  • ATTR_LIST_SUBPROGRAMSは、サブプログラムのリストを示します。

  • ATTR_LIST_TYPE_ATTRIBSは、型属性のリストを示します。

  • ATTR_TYPE_METHODSは、型メソッドのリストを示します。

  • ATTR_TYPE_OBJECTSは、スキーマ内のオブジェクトのリストを示します。

  • ATTR_LIST_SCHEMASは、データベース内のスキーマのリストを示します。

データベースのAttrId

列、引数またはサブプログラムのリストのパラメータです(PTYPE_DATABASEParamType)。

  • ATTR_VERSIONは、データベースのバージョンを示します。

  • ATTR_CHARSET_IDは、データベースのキャラクタ・セットIDを示します。

  • ATTR_NCHARSET_IDは、データベースの各国語キャラクタ・セットを示します。

  • ATTR_LIST_SCHEMASは、スキーマPTYPE_SCHEMAのリストを示します。

  • ATTR_MAX_PROC_LENは、プロシージャ名の最大長を示します。

  • ATTR_MAX_COLUMN_LENは、列名の最大長を示します。

  • ATTR_CURSOR_COMMIT_BEHAVIORは、コミットがカーソルとプリコンパイルされた文にどのような影響を与えるかを示します。値には、CURSOR_OPENおよびCURSER_CLOSEDを指定できます。これらは属性AttrValuesに定義されています。

  • ATTR_MAX_CATALOG_NAMELENは、データベース(カタログ)名の最大長を示します。

  • ATTR_CATALOG_LOCATIONは、修飾表内のカタログの位置を示します。値には、CL_STARTおよびCL_ENDを指定できます。これらは属性AttrValuesに定義されています。

  • ATTR_SAVEPOINT_SUPPORTは、データベースがセーブポイントをサポートしているかどうかを示します。値には、SP_SUPPORTEDおよびSP_UNSUPPORTEDを指定できます。これらは属性AttrValuesに定義されています。

  • ATTR_NOWAIT_SUPPORTは、データベースが"no wait"状態をサポートしているかどうかを示します。値には、NW_SUPPORTEDおよびNW_UNSUPPORTEDを指定できます。これらは属性AttrValuesに定義されています。

  • ATTR_AUTOCOMMIT_DDLは、DDL文に自動コミット・モードが必須かどうかを示します。値には、AC_DDLおよびNO_AC_DDLを指定できます。これらは属性AttrValuesに定義されています。

  • ATTR_LOCKING_MODEは、データベースのロック・モードを示します。値には、LOCK_IMMEDIATEおよびLOCK_DELAYEDを指定できます。これらは属性AttrValuesに定義されています。

AttrValues

各属性の値は、getxxx()メソッドをその属性付きで実行したときに戻される結果です。

  • DURATION_SESSIONは、一時表の継続時間がセッションの間であることを示します。

  • DURATION_TRANSは一時表の継続時間がトランザクションの間であることを示します。

  • DURATION_NULLは、一時表の継続時間が永続的である、つまり一時表が一時表でないことを示します。

  • TYPEENCAP_PRIVATEは、メソッドのカプセル化レベルがプライベートであることを示します。

  • TYPEENCAP_PUBLICは、メソッドのカプセル化レベルがパブリックであることを示します。

  • TYPEPARAM_INは、引数モードがINであることを示します。

  • TYPEPARAM_OUTは、引数モードがOUTであることを示します。

  • TYPEPARAM_INOUTは、引数モードがIN/OUTであることを示します。

  • CURSOR_OPENは、データベース内のカーソルおよびプリペアド文に対するCOMMIT操作の効果として、COMMIT操作前のカーソルの状態が保持されていることを示します。

  • CURSER_CLOSEDは、データベース内のカーソルおよびプリペアド文に対するCOMMIT操作の効果として、カーソルはCOMMIT時にクローズされるもののアプリケーションが文を再プリコンパイルなしで再実行可能であることを示します。

  • CL_STARTは、修飾表内のカタログの位置が先頭であることを示します。

  • CL_ENDは、修飾表内のカタログの位置が末尾であることを示します。

  • SP_SUPPORTEDは、データベースでセーブポイントがサポートされることを示します。

  • SP_UNSUPPORTEDは、データベースでセーブポイントがサポートされないことを示します。

  • NW_SUPPORTEDは、データベースでNOWAIT句がサポートされることを示します。

  • NW_UNSUPPORTEDは、データベースでNOWAIT句がサポートされないことを示します。

  • AC_DDLは、DDL文に自動コミット・モードが必須です。

  • NO_AC_DDLは、DDL文には自動コミット・モードが不要です。

  • LOCK_IMMEDIATEは、データベースのロック・モードが即時であることを示します。

  • LOCK_DELAYEDは、データベースのロック・モードが遅延であることを示します。

ColumnAttrId

列IDの属性は、自動増分のサポートを有効にします。可能な値は次のとおりです。

  • 列がID列である場合、ATTR_COL_IS_IDENTITYtrueです。

  • 列が常に生成される場合、ATTR_COL_IS_GEN_ALWAYStrueです。

  • デフォルトで、ID列がnullで生成されている場合、ATTR_COL_IS_GEN_BY_DEF_ON_NULLtrueです。

表13-28 MetaDataメソッドの概要

メソッド 説明

MetaData()

MetaDataクラスのコンストラクタです。

getAttributeCount()

属性の数をMetaDataオブジェクトで取得します。

getAttributeId()

指定された属性のIDを取得します。

getAttributeType()

指定された属性の型を取得します。

getBoolean()

属性の値をC++のboolean型で取得します。

getInt()

属性の値をC++のint型で取得します。

getMetaData()

属性の値をMetaDataオブジェクトで取得します。

getNumber()

指定された属性をNumberオブジェクトで戻します。

getRef()

属性の値をRef<T>として取得します。

getString()

属性の値を文字列で取得します。

getTimeStamp()

属性の値をTimestampオブジェクトで取得します。

getUInt()

属性の値をC++のunsigned int型で取得します。

getUString()

属性の値をメタデータに関連付けられているキャラクタ・セットでUStringとして戻します。

getVector()

属性の値をC++ のvectorで取得します。

operator=()

あるメタデータ・オブジェクトを別のメタデータ・オブジェクトに割り当てます。

13.20.1 MetaData()

MetaDataクラスのコンストラクタです。

構文

MetaData(
   const MetaData &omd);
パラメータ 説明
cmd

MetaDataオブジェクトのコピー元を指定します。

13.20.2 getAttributeCount()

このメソッドは、メタデータ・オブジェクトに関連する属性の数を戻します。

構文

unsigned int getAttributeCount() const;

13.20.3 getAttributeId()

このメソッドは、ATTR_NUM_COLSなど、指定された属性番号で表される属性の属性IDを戻します。

構文

AttrId getAttributeId(
   unsigned int attributeNum) const;
パラメータ 説明
attributeNum

戻される属性IDに対応する属性の番号を指定します。

13.20.4 getAttributeType()

このメソッドは、NUMBERINTなど、指定された属性番号で表される属性の属性型を戻します。

構文

Type getAttributeType(
   unsigned int attributeNum) const;
パラメータ 説明
attributeNum

戻される属性の型に対応する属性の番号を指定します。

13.20.5 getBoolean()

このメソッドは、属性の値をC++のboolean型で戻します。値がSQLのNULLの場合、結果はFALSEです。オーバーロードされたバージョンは列の属性の値を戻します。

構文 説明
bool getBoolean(
   MetaData::AttrId attributeId) const;

属性の値を戻します。

bool getBoolean(
   MetaData::ColumnAttrId colAttributeId) const;

列の属性の値を戻します。

パラメータ 説明
attributeId

属性IDを指定します。

colAttributeId

列の属性IDを指定します。

13.20.6 getInt()

このメソッドは、属性の値をC++のint型で戻します。値がSQL NULLの場合は0

構文

int getInt(
   MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ 説明
attributeId

属性IDを指定します。

13.20.7 getMetaData()

このメソッドは、属性の値を保持するMetaDataインスタンスを戻します。メタデータ属性の値は、MetaDataインスタンスとして取り出すことができます。このメソッドは、メタデータ型の値についてのみコールできます。

構文

MetaData getMetaData(
   MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ 説明
attributeId

属性IDを指定します。

13.20.8 getNumber()

このメソッドは、属性の値をNumberオブジェクトで戻します。値がSQLのNULLの場合、結果はNULLです。

構文

Number getNumber(
   MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ 説明
attributeId

属性IDを指定します。

13.20.9 getRef()

このメソッドは、属性の値をRefAnyまたはTDOへのRefで戻します。値がSQLのNULLの場合、結果はNULLです。

構文

RefAny getRef(
   MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ 説明
attributeId

属性IDを指定します。

13.20.10 getString()

このメソッドは、属性の値を文字列で戻します。値がSQLのNULLの場合、結果はNULLです。

構文

string getString(
   MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ 説明
attributeId

属性IDを指定します。

13.20.11 getTimeStamp()

このメソッドは、属性の値をTimestampオブジェクトで戻します。値がSQLのNULLの場合、結果はNULLです。

構文

Timestamp getTimestamp(
   MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ 説明
attributeId

属性IDを指定します。

13.20.12 getUInt()

このメソッドは、属性の値をC++のunsigned int型で戻します。値がSQLのNULLの場合、結果は0 (ゼロ)です。

構文

unsigned int getUInt(
   MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ 説明
attributeId

属性IDを指定します。

13.20.13 getUString()

属性の値をメタデータに関連付けられているキャラクタ・セットでUStringとして戻します。

構文

UString getUString(
   MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ 説明
attributeId

属性IDを指定します。

13.20.14 getVector()

このメソッドは、属性値が含まれているC++ のvectorを戻します。コレクション属性値は、C++ のvectorインスタンスとして取り出すことができます。このメソッドは、リスト型の属性についてのみコールできます。

構文

vector<MetaData> getVector(
   MetaData::AttrId attributeId) const;
パラメータ 説明
attributeId

属性IDを指定します。

13.20.15 operator=()

このメソッドは、あるMetaDataオブジェクトを別のMetaDataオブジェクトに割り当てます。これによって、割り当てられるMetaDataオブジェクトの参照カウントが1つ増加します。

構文

void operator=(
   const MetaData &omd);
パラメータ 説明
cmd

割り当てられるMetaDataオブジェクトを指定します。