Oracle Database Clientのインストールの考慮事項

Oracle Database Clientソフトウェアは、Oracle Technology Network (OTN)のWebサイトで入手可能です。ほとんどの場合、Oracle Universal Installerには、ソフトウェアをインストールするグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)が用意されています。

ただし、Oracle Universal InstallerでGUIを使用せずにサイレントまたはレスポンス・ファイルのインストールを実行することも可能です。

インストールの考慮事項

Windowsでのインストールの考慮事項を確認します。

管理者権限を使用してコマンド・プロンプトを開きます。

サイレントまたはレスポンス・ファイル・モードでのOracle Database Clientのインストール

複数のOracle Database Clientのインストールを実行する必要がある場合、サイレントまたはレスポンス・ファイル・インストールを使用できます。

これらのモードでは、各コンピュータで、レスポンス・ファイルを使用してコマンドラインからOracle Universal Installerを実行します。レスポンス・ファイルは、Oracle Universal InstallerのGUIダイアログ・ボックスに通常入力する設定内容が含まれているテキスト・ファイルです。この方法により、各コンピュータに類似の設定を使用して、複数のインストールを簡単に実行できます。

Oracleベース・ディレクトリの作成

Oracle Database Clientを他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにインストールする場合、Oracle Universal InstallerによりOracleベース・ディレクトリが作成されます。

Oracleソフトウェアがすでにインストールされている場合は、1つ以上のOracleベース・ディレクトリがすでに存在します。後者の場合、Oracle Universal InstallerでOracle Database ClientをインストールできるOracleベース・ディレクトリを選択できます。

インストール前にOracleベース・ディレクトリを作成する必要はありませんが、必要ならば作成することもできます。Windowsユーザー・アカウントがOracleホーム・ユーザーとして使用されている場合、同じWindowsユーザー・アカウントを持つ他のOracleホームのみとOracleベースを共有できます。Windows組込みアカウントがOracleホーム・ユーザーとして指定されている場合、Windows組込みアカウントを使用した他のクライアントのOracleホームのみとOracleベースを共有できます。

Oracle Database Client 12cリリース2 (12.2)は、以前のデータベース・バージョン(Oracle Database 11gリリース2 (11.2)以前など)のOracleホームとOracleベースを共有することはできません。

注意:

システムに他のOracleベース・ディレクトリが存在する場合でも、新しいOracleベース・ディレクトリを作成するように選択できます。

複数のOracleホームへのOracle Database Clientのインストール

すべてのOracleコンポーネントは、同一コンピュータの複数のOracleホームにインストールできます。

ただし、一部のコンポーネントでは、一度にサポートできるアクティブ・インスタンスは1つのみです。つまり、現行(最新)のインストールによって以前のものが非アクティブになります。このようなコンポーネントは次のとおりです。
  • 1 Oracle Administration Assistant for Windows

  • Oracle Provider for OLE DB

既存のOracleソフトウェアがインストールされているシステムへのOracle Database Clientのインストール

Oracle Database Clientは、Oracle Databaseと同じリリース・レベルであれば、同じOracle Databaseホームにインストールできます。

たとえば、Oracle Database Client 12.2.0.1を既存のOracle Database 12.2.0.1ホームにインストールできます。クライアントのインストール前にパッチ・セットを適用した場合は、再度パッチ・セットを適用する必要があります。

別々のOracleホーム・ディレクトリでインストールを実行する場合、このリリースを同じシステムに複数回インストールできます。