レスポンス・ファイルの準備

サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでのインストール時に使用するレスポンス・ファイルの準備に使用できる手順について説明します。

レスポンス・ファイル・テンプレートの編集

Oracleには、製品およびインストール・タイプごと、および構成ツールごとにレスポンス・ファイル・テンプレートが付属します。これらのファイルは、Oracle Databaseインストール・メディアのORACLE_BASE\ORACLE_HOME\assistantsディレクトリ、およびdatabase\responseディレクトリにあります。

注意:

ソフトウェアをハード・ディスクにコピーした場合、レスポンス・ファイルはstage_area\database\responseディレクトリにあります。

次の表に、利用可能なサンプル・レスポンス・ファイルを示します。

すべてのレスポンス・ファイル・テンプレートには、コメント・エントリ、サンプル・フォーマット、例およびその他の役立つ説明が含まれています。インストールをカスタマイズできるよう、レスポンス・ファイルの指示に目を通し、レスポンス・ファイルの変数の値を指定する方法を理解してください。

表C-3 レスポンス・ファイル

レスポンス・ファイル名 説明

db_install.rsp

Oracle Database 12cのサイレント・インストール

grid_install.rsp

Oracle Grid Infrastructureのサイレント・インストール

dbca.rsp

Database Configuration Assistantのサイレント・インストール

netca.rsp

Oracle Net Configuration Assistantのサイレント・インストール

注意:

レスポンス・ファイル・テンプレートを変更し、保存して使用する場合、レスポンス・ファイルに暗号化されていないパスワードが含まれている場合があります。レスポンス・ファイルの所有権は、Oracleソフトウェア・インストールの所有者のみに付与される必要があります。データベース管理者またはその他の管理者には、使用していないレスポンス・ファイルを削除または保護することをお薦めします。

レスポンス・ファイルをコピーして変更するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Databaseインストール・メディアのdatabase\responseディレクトリから、該当するレスポンス・ファイルを自分のハード・ドライブにコピーします。
  2. テキスト・ファイル・エディタでレスポンス・ファイルを変更します。
  3. レスポンス・ファイルを実行します。

レスポンス・ファイルの保存

Oracle Universal Installerを対話モードで使用してレスポンス・ファイルを保存し、このファイルを編集してからサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードのインストールに使用できます。

Oracle Database 11g リリース2(11.2)以降では、「サマリー」ページで「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすると、インストール中のすべてのインストール手順をレスポンス・ファイルに保存できます。生成されたレスポンス・ファイルは、後でサイレント・インストールに使用できます。

レスポンス・ファイルを保存する場合、インストールを完了するか、またはOracle Universal Installerがシステムへのソフトウェアのコピーを開始する前に「サマリー」ページでOracle Universal Installerを終了できます。

注意:

Oracle Universal Installerでは、パスワードはレスポンス・ファイルに保存されません。

レスポンス・ファイルの保存手順:

  1. レスポンス・ファイルを作成するコンピュータが、「Oracle Databaseのインストール前の作業」に説明されている要件を満たしていることを確認します。

    Oracle Universal Installerを実行してレスポンス・ファイルを保存する際には、システムがソフトウェアをインストールする要件を満たしているかどうかが検証されます。このため、インストール前のすべてのタスクを完了してから、レスポンス・ファイルを保存してインストールを完了することをお薦めします。

  2. コマンド・プロンプトでcdコマンドを使用して、Oracle Universal Installerのsetup.exe実行可能ファイルを格納するディレクトリに移動します。

    注意:

    Windowsのコマンド・プロンプトでは、管理者権限が必要です。

    インストールDVDでは、setup.exedatabaseディレクトリにあります。あるいは、インストール・ファイルをダウンロードまたはコピーしたディレクトリに移動します。

  3. setup.exeを実行します。

  4. Oracle Universal Installerの起動後、インストール設定を入力します。この設定はレスポンス・ファイルに保存されます。

  5. インストーラに「サマリー」画面が表示されたら、次の手順を実行します。

    1. 「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルのファイル名および場所を指定します。その後で、「保存」をクリックして、値をファイルに保存します。

    2. 「終了」をクリックしてインストールを続行します。

      インストールを続行しない場合は、「取消」をクリックします。インストールは中止されますが、保存したレスポンス・ファイルは保持されます。

  6. 保存したレスポンス・ファイルを別のシステムで使用する前に、ファイルを編集して必要な変更を加えます。

    編集する際は、ファイルに記載された説明をガイドとして使用してください。