Windows Serverをアプリケーション・サーバーとする構成について
Windowsのメモリー・マネージャは、システム・メモリーを「Windows Serverのメモリー共有」で説明する3つの異なるプールに分割します。
表8-1 Windows Serverのメモリー共有
プール | 合計メモリーに対する割合 |
---|---|
カーネルとその他のシステム・サービス |
9% |
ファイル・キャッシュ |
41% |
ページングされたメモリー |
50% |
Windows Serverのメモリー・マネージャは、物理RAMと仮想メモリー・ページング・ファイルとの間で動的にメモリーをページングすることにより、各アプリケーションのメモリー使用量のバランスをとろうとします。アプリケーションのメモリー消費が特に高い場合(Oracle Databaseのように)、または多数のアプリケーションが同時に実行される場合は、各アプリケーションのメモリー要件の合計が、物理メモリーの限界を超える可能性があります。
ファイル・キャッシュ用に確保されるメモリーの割合が大きいこと(41%)は、ファイル・サーバーとプリント・サーバーにとっては非常に有益です。しかし、メモリー集中型のネットワーク・アプリケーションを頻繁に実行するアプリケーション・サーバーにとっては有益ではないことがあります。システム・グローバル領域を介して独自のキャッシュを行うOracle Databaseには、Windows Serverのファイル・キャッシュはまったく不要です。
Windows Serverのメモリー・モデルを、大きなファイル・キャッシュを持つデフォルトのファイル・サーバーおよびプリント・サーバーから、ファイル・キャッシュを減らしてOracle Databaseでより多くの物理メモリーを使用できるネットワーク・アプリケーション・モデルにリセットできます。
関連項目:
詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。