Windows固有の値を持たない初期化パラメータの概要

初期化パラメータの概要について説明します。

『Oracle Databaseリファレンス』には、オペレーティング・システム固有の多くの初期化パラメータのデフォルト値が記載されています。ただし、オペレーティング・システム固有値を持つと説明されているパラメータでも、Windowsに影響しないものもあります。このような場合、Windowsでは、Oracle Databaseカーネルに設定されているデフォルト値を使用しているか、あるいはそのパラメータを使用していません。「Windows固有の値を持たない初期化パラメータ」は、これらの初期化パラメータを示しています。

表15-1 Windows固有の値を持たない初期化パラメータ

パラメータ 説明

AUDIT_FILE_DEST

WindowsでサポートされるXML形式の監査ファイルを作成します。

DB_WRITER_PROCESSES

サポートされていますが、Windows非同期I/O機能があるため通常は不要です。

COMPATIBLE_NO_RECOVERY

Oracle Databaseカーネルに設定されているデフォルト値が使用されます(Windows固有の値ではありません)。

BACKGROUND_CORE_DUMP

Oracle Databaseでバックグラウンド・プロセスのコア・ファイルにSGAを含めるかどうかを指定します。

SHADOW_CORE_DUMP

Oracle Databaseでフォアグラウンド(クライアント)・プロセスのコア・ファイルにSGAを含めるかどうかを指定します。

CORE_DUMP_DEST

Oracle Databaseでコア・ファイルをダンプするディレクトリを指定します。

CPU_COUNT

Oracle Databaseにより、この値はOracle Databaseインスタンスが利用できるプロセッサの数に自動的に設定されます。

HI_SHARED_MEMORY_ADDRESS

Windowsでは使用しません。

SHARED_MEMORY_ADDRESS

Windowsでは使用しません。

LARGE_POOL_SIZE

使用可能メモリーにより制限される最大値が使用されます。

LOG_BUFFER

初期データベースでは、Oracle Databaseカーネルに設定されている値が使用されます(Windows固有の値ではありません)。Database Configuration Assistantの「カスタム」データベース作成オプションを使用すると、このパラメータの値をカスタマイズできます。

SPIN_COUNT

Oracle Databaseカーネルに設定されているデフォルト値が使用されます(Windows固有の値ではありません)。