12 Oracle Database Gateway for DRDAのインストール

この項では、Oracle Database Gateway for DRDAのインストール手順について説明します。

ゲートウェイをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Database Gateway for DRDAのシステム要件に記載されたハードウェアおよびソフトウェア要件をシステムがすべて満たしていることを確認します。

  2. Administratorsグループのメンバーとしてホスト・コンピュータにログオンします。

  3. Oracle Universal Installerを実行します。

    Oracle Universal Installerの実行方法の詳細は、Oracle Universal Installerの実行手順を参照してください。

    Oracle Universal Installerは、ユーザーに操作項目を示すことでゲートウェイのインストール手順をガイドするメニュー駆動型のユーティリティです。実行できる操作とその順番はプラットフォームにより異なります。

    Oracle Database Gateway for DRDAのインストール手順の詳細は、表12-2を参照してください。

12.1 Oracle Database Gateway for DRDAのシステム要件

この項では、ゲートウェイのハードウェアおよびソフトウェア要件に関する情報を提供します。内容は次のとおりです。

Oracle Databaseインストレーション・ガイドMicrosoft WindowsおよびMy Oracle Supportの動作保証マトリックスを参照して、使用しているシステムでゲートウェイを操作できるよう、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョン要件の最新リストを確認してください。My Oracle SupportのWebサイトは、次の場所にあります。

https://support.oracle.com

12.1.1 ハードウェア要件

表12-1に、Oracle Database Gateway for DRDAの最小ハードウェア要件を示します。

表12-1 Oracle Database Gateway for DRDAのハードウェア要件

要件 Microsoft Windows (64ビット)

合計ディスク領域

5 GB

物理メモリー

最小1 GB

仮想メモリー

RAM容量の2倍

ビデオ・アダプタ

256色

プロセッサ

AMD64、またはIntel Extended memory(EM64T)

12.1.1.1 ハードウェア要件の確認

システムが最小要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 物理RAMサイズを確認します。たとえば、Microsoft Windows 2000を使用しているコンピュータの場合、コントロール パネルの「システム」を開き、「全般」タブを選択します。システムに搭載されている物理RAMのサイズが要件のサイズより少ない場合、次の手順に進む前にメモリーを増設する必要があります。
  2. 構成済のスワップ領域サイズ(ページング・ファイル・サイズ)を確認します。たとえば、Microsoft Windows 2000を使用しているコンピュータの場合、コントロール パネルの「システム」を開き、「詳細」タブを選択し、「パフォーマンス オプション」をクリックします。

    必要に応じて、使用しているオペレーティング・システムのドキュメントで追加のスワップ領域を構成する方法を参照してください。

  3. システムの空きディスク領域量を確認します。たとえば、Microsoft Windows 2000を使用しているコンピュータの場合、「マイ コンピュータ」を開き、Oracleソフトウェアをインストールするドライブを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
  4. tempディレクトリ内の使用可能なディスク領域の量を確認します。これは、空きディスク領域の合計量から、インストールするOracleソフトウェアに必要な領域量を引いた量に相当します。

    tempディレクトリに空きディスク領域が125MB以下の場合、最初に、不要なファイルをすべて削除します。それでもtempディスク領域が125MB未満である場合は、TEMPまたはTMP環境変数が別のハード・ドライブを指すように設定します。たとえば、Microsoft Windows 2000を使用しているコンピュータの場合、コントロール パネルの「システム」を開き、「詳細」タブを選択し、「環境変数」をクリックします。

12.1.2 ソフトウェア要件

Oracle Database Gateway for DRDAは、次のMicrosoft Windows (64ビット)オペレーティング・システムでサポートされます。

  • Microsoft Windows Server 2003 - すべてのx64エディション

  • Microsoft Windows Server 2003 R2 - すべてのx64エディション

  • Microsoft Windows XP Professional x64エディション

  • Microsoft Windows Vista x64 - Business、EnterpriseおよびUltimateエディション

  • Microsoft Windows 2008 x64

12.1.2.1 動作保証済の構成

サポートされるゲートウェイの構成は、継続的に更新されています。サポートされる最新の構成に関する情報については、OTN Webサイトの次の資料を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/database/gateways/index.html

12.2 Oracle Universal Installerの実行手順

表12-2に、Oracle Database Gateway for DRDAのインストール手順を示します。

表12-2 Oracle Universal Installer: Oracle Database Gateway for DRDAのインストール手順

画面 操作

Oracle Universal Installer: ようこそ

「次へ」をクリックします。

Oracle Universal Installer: ホームの詳細の指定

「名前」フィールドにインストールの名前を指定します。「ホームの詳細の指定」画面の「名前」フィールドのデフォルト設定を編集せずに使用することもできます。

「ホームの詳細の指定」画面の「パス」フィールドで、インストール先を指定します。「パス」フィールドのパス指定を編集する必要はありません。このフィールドのデフォルト設定は、ORACLE_HOMEを指しています。「ホームの詳細の指定」画面の各フィールドを必要に応じて設定したら、「次へ」をクリックして続行します。インストール・メディアから必要な情報がロードされると、Oracle Universal Installerの「使用可能な製品」画面が表示されます。

Oracle Universal Installer: 使用可能な製品コンポーネント

a. 「Oracle Database Gateway for DRDA 12.2」を選択します。

b.「次へ」をクリックします。

Oracle Universal Installer: サマリー

インストールの「サマリー」画面では、現在のインストールにおけるオプションおよびコンポーネントのツリー・リストを確認できます。「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

Oracle Net Configuration Assistant: ようこそ

「取消」をクリックします。

Oracle Netコンフィギュレーション・アシスタント:

「はい」をクリックします。

Oracle Universal Installer: 構成ツール

「終了」をクリックします。

終了

Oracle Universal Installerの最後の画面は、「インストールの終了」画面です。「終了」をクリックして、インストーラを終了します。

これでゲートウェイがインストールされます。

Oracle Universal Installerによりインストールの完了が確認されたら、インストール手順が成功しているかどうかを検証してください。これを行うには、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsディレクトリにあるインストール・ログ・ファイルの内容を確認します。

デフォルトのファイル名は、InstallActionsYYYY-MM-DD_HH-mm-SS-AM/PM.logです。変数の意味は次のとおりです。

  • YYYY: 年
  • MM: 月
  • DD: 日
  • HH: 時
  • mm: 分
  • SS: 秒
  • AM/PM: 午前または午後

ログ・ファイル名のこれらの変数は、製品がインストールされた日付と時刻を表します。