17 Oracle Database Gatewayの削除

次の各トピックでは、Oracleホーム・ディレクトリからOracle Database Gatewayを削除する方法について説明します。

17.1 削除ツールについて

削除ツール(deinstall)は、インストール・メディアからインストールした後、Oracleホーム・ディレクトリから使用できます。これはORACLE_HOME\deinstallにあります。

deinstallコマンドによって、Oracleソフトウェアが停止し、オペレーティング・システム上のOracleソフトウェアおよび構成ファイルが削除されます。

このスクリプトでは、次の構文を使用します。変数はイタリックで示しています。

deinstall -home complete path of Oracle home [-silent] [-checkonly] [-local]
[-paramfile complete path of input parameter property file] [-params name1=value
name2=value . . .] [-o complete path of directory for saving files] [-help | -h]

オプションは次のとおりです。

  • -silent

    このフラグを指定すると、コマンドが非対話モードで実行されます。このオプションを指定する場合は、削除または構成解除するOracleホームの構成値が記述されたプロパティ・ファイルが必要です。

    プロパティ・ファイルを作成し、必要なパラメータを指定するには、responseフォルダにあるテンプレート・ファイルdeinstall.rsp.tmplを参照してください。必要に応じて、テンプレート・ファイルを使用するかわりに、-checkonlyオプションを使用してプロパティ・ファイルを生成し、削除および構成解除するOracleホームの情報をdeconfigで見つけることもできます。このツールによって生成されたプロパティ・ファイルは、-silentオプションで使用できます。

  • -checkonly

    このフラグを指定すると、Oracleソフトウェアのホーム構成の状態が確認されます。-checkonlyフラグを指定してコマンドを実行すると、Oracleの構成は削除されません。

  • -local

    このフラグを複数ノード環境で指定すると、クラスタのOracleソフトウェアの構成が解除されます。

    このフラグを指定してdeconfigを実行すると、ローカル・ノード(deconfigが実行されたノード)のOracleソフトウェアの構成が解除され、Oracleソフトウェアが削除されます。リモート・ノードでは、Oracleソフトウェアの構成は解除されますが、Oracleソフトウェアは削除されません。

  • -paramfile 入力パラメータのプロパティ・ファイルの完全パス

    このフラグを指定すると、デフォルト以外の場所にあるパラメータ・ファイルを使用してdeconfigが実行されます。このフラグを使用するときは、パラメータ・ファイルがある完全パスを指定します。

    パラメータ・ファイルのデフォルトの場所は、deconfigの場所によって異なります。

    • インストール・メディアまたはステージングの場所からの場合: ORACLE_HOME\response

    • OTNからの解凍済アーカイブ・ファイルからの場合: ziplocation\response

    • インストール済Oracleホームからの場合(インストール後): ORACLE_HOME\deinstall\response

  • -params [name1=value name 2=value name3=value . . .]

    このフラグをパラメータ・ファイルとともに使用すると、作成済のパラメータ・ファイルに記述された1つ以上の値を上書きして変更できます。

  • -o complete path of directory for saving files

    このフラグは、プロパティ・ファイルが保存されている、デフォルトの場所以外のパスを指定する場合に使用します。デフォルトの場所は、\response\deinstall.rsp.tmplです。

    パラメータ・ファイルのデフォルトの場所は、deconfigの場所によって異なります。

    • インストール・メディアまたはステージングの場所からの場合(インストール前): ORACLE_HOME\

    • OTNからの解凍済アーカイブ・ファイルからの場合: \ziplocation\response\

    • インストール済Oracleホームからの場合(インストール後): ORACLE_HOME\deinstall\response

  • -help | -h

    ヘルプ・オプション(-helpまたは -h)は、オプション・フラグに関する追加情報を取得する場合に使用します

17.2 Oracleソフトウェアの削除

Oracleソフトウェアを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Administratorsグループのメンバーとしてログインします。

  2. deinstallコマンドを実行し、プロンプトが表示されたら、Oracleシステム識別子(SID)に関する情報を指定します。