2.19 DROP DATABASE

目的

DROP DATABASEコマンドを使用すると、ターゲット・データベースを削除できます。RMANがリカバリ・カタログに接続している場合、そのデータベースの登録も同時に解除できます。RMANは、ターゲット・データベースに属する、サーバー・パラメータ・ファイル、すべてのデータ・ファイル、オンラインREDOログおよび制御ファイルを削除します。デフォルトでは、RMANによって確認のプロンプトが表示されます。

注意:

このコマンドは、リカバリ・アプライアンスとして一般的に知られるZero Data Loss Recovery Applianceへのバックアップ作成のために構成される、保護されたデータベースを削除する場合には使用できません。

前提条件

このコマンドは、RMANプロンプトでのみ実行してください。ターゲット・データベースに接続している必要があります。ターゲット・データベースは、排他的にマウントされ、オープンされていない状態で、RESTRICTモードで起動されている必要があります。

構文

dropDatabase::=

セマンティクス

構文要素 説明

INCLUDING BACKUPS

ターゲット・データベースに関連付けられたバックアップ・セット、プロキシ・コピー、イメージ・コピーおよびアーカイブREDOログ・ファイルをすべての構成済デバイス・タイプから削除します。

注意: リカバリ・カタログを使用している場合、データベースの削除時にNOCATALOGモードでRMANを実行すると、RMANは、リカバリ・カタログでは認識されるがターゲット・データベースの制御ファイルには存在しないバックアップは削除しません。

NOPROMPT

確認のプロンプトを表示せずに、データベースを削除します。

例2-83 データベースの削除

この例では、リカバリ・カタログに登録されているtest1というテスト・データベースを削除します。RMANクライアントを起動し、TARGETとしてデータベースtest1に接続して、リカバリ・カタログに接続します。その後、次のコマンドを実行して、ターゲット・データベース・ファイルと、データベースに関連付けられているすべてのバックアップ、コピーおよびアーカイブREDOログ・ファイルを削除します。

RMAN> CONNECT TARGET "sbu@test1 AS SYSBACKUP"

target database Password: password
connected to target database: TEST1 (DBID=39525561)

RMAN> STARTUP FORCE MOUNT
RMAN> ALTER SYSTEM ENABLE RESTRICTED SESSION;
RMAN> DROP DATABASE INCLUDING BACKUPS NOPROMPT;