1.150 JOB_QUEUE_PROCESSES

JOB_QUEUE_PROCESSESには、DBMS_JOBジョブおよびOracle Scheduler(DBMS_SCHEDULER)ジョブの実行用に作成可能な、インスタンスごとのジョブ・スレーブの最大数を指定します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

整数

デフォルト値

4000

変更可能

ALTER SYSTEM

PDBで変更可能

はい

値の範囲

0 to 4000

基本

いいえ

Oracle RAC

複数インスタンスには、異なる値を指定可能。

DBMS_JOBおよびOracle Schedulerは同じジョブ・コーディネータとジョブ・スレーブを共有し、いずれもJOB_QUEUE_PROCESSESパラメータによって制御されます。Oracle Schedulerジョブ用に作成されるジョブ・スレーブの実際の数は、使用可能なリソース、リソース・マネージャ設定、現在実行中のジョブなどの複数の要因に応じて、スケジューラにより自動チューニングされます。ただし、インスタンス上でDBMS_JOBジョブおよびOracle Schedulerジョブを実行しているジョブ・スレーブの合計数が、そのインスタンスのJOB_QUEUE_PROCESSESの値を超えることはできません。

  • 非CDBの場合:

    JOB_QUEUE_PROCESSESを、データベース・インスタンス全体で同時に使用できるジョブ・スレーブの最大数に設定します。JOB_QUEUE_PROCESSES0の場合は、データベース・インスタンスでDBMS_JOBジョブとOracle Schedulerジョブは実行されません。

  • CDBルートの場合:

    JOB_QUEUE_PROCESSESを、CDB全体で同時に使用できるジョブ・スレーブの最大数に設定します。CDBルートでJOB_QUEUE_PROCESSES0の場合は、PDBレベルでのJOB_QUEUE_PROCESSES設定に関係なく、CDBルートまたはPDBでDBMS_JOBおよびOracle Schedulerジョブを実行できません。

  • PDBの場合:

    JOB_QUEUE_PROCESSESを、PDBで同時に使用できるジョブ・スレーブの最大数に設定します。実際の数は、リソース・マネージャによって割り当てられたリソースと他のコンテナでの需要によって異なります。複数のPDBがジョブをリクエストすると、Oracle Schedulerは、すべてのPDBにかなりの数のプロセスを付与しようとします。PDBでJOB_QUEUE_PROCESSES0の場合は、CDBルートでのJOB_QUEUE_PROCESSESの設定にかかわらず、PDBでDBMS_JOBおよびOracle Schedulerジョブを実行できません。

Oracle Streamsアドバンスト・キューイングでは、メッセージ伝播にOracle Schedulerが使用されます。マテリアライズド・ビューでは、自動リフレッシュにOracle Schedulerが使用されます。JOB_QUEUE_PROCESS0に設定することにより、これらの機能および、Oracle SchedulerまたはDBMS_JOBを使用するその他の機能がすべて無効になります。

ノート:

DBMS_JOBは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)で非推奨となり、将来のリリースで削除される可能性があります。かわりに、DBMS_SCHEDULERを使用することをお薦めします。

関連項目: