1.239 PARALLEL_SERVERS_TARGET
PARALLEL_SERVERS_TARGET
は、文のキューイングが使用されるまで、パラレル文を実行できるパラレル・サーバー・プロセスの数を指定します。
特性 | 説明 |
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パラメータ・タイプ |
整数 |
デフォルト値 |
CDBの場合: CDBの PDBまたは非CDBの場合:
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変更可能 |
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PDBで変更可能 |
いいえ |
値の範囲 |
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基本 |
いいえ |
PARALLEL_DEGREE_POLICY
パラメータにADAPTIVE
またはAUTO
を設定すると、必要なパラレル・サーバー・プロセスを使用できない場合、パラレル実行を必要とするSQL文がキューに入れられます。単一インスタンス・データベースでは、システムでアクティブなパラレル・サーバー・プロセスの数がPARALLEL_SERVERS_TARGET
の値以上になると、文のキューイングが開始されます。Oracle RACデータベースでは、1つのインスタンスで実行されている文によって、必要に応じて別のインスタンスにパラレル・サーバー・プロセスを割り当てることができます。たとえば、1つのインスタンスで実行されている文にパラレル実行が必要であるが、そのインスタンスでアクティブなパラレル・サーバー・プロセスの数がそのインスタンスのPARALLEL_SERVERS_TARGET
の値以上である場合、その文では別のインスタンスにパラレル・サーバー・プロセスを割り当てることができます。したがって、Oracle RACデータベースでの文のキューイングは、すべてのインスタンスがPARALLEL_SERVER_TARGET
しきい値に達した場合にのみ開始されます。
ノート:
PARALLEL_STMT_CRITICAL
ディレクティブがマークされたコンシューマ・グループはパラレル文のキューのバイパスが許可されるため、PARALLEL_SERVERS_TARGET
を超える合計数のアクティブなパラレル・サーバー・プロセスが可能になります。
各パラレル文に必要なパラレル・サーバー・リソースをすべて確保するとともに、パラレル・サーバー・プロセスによるシステムのオーバーロードを回避するため、デフォルトでは、PARALLEL_SERVERS_TARGET
は、システムで許容されるパラレル・サーバー・プロセスの最大数(PARALLEL_MAX_SERVERS
)未満に設定されます。
インスタンス上のデフォルトの並列度で実行されている同時並列ユーザーの数は、インスタンスのメモリー初期化パラメータ設定によって異なります。たとえば、MEMORY_TARGET
またはSGA_TARGET
初期化パラメータが設定されている場合、concurrent_parallel_users
は4
になります。MEMORY_TARGET
またはSGA_TARGET
が設定されていない場合、PGA_AGGREGATE_TARGET
が検証されます。PGA_AGGREGATE_TARGET
に値が設定されている場合、concurrent_parallel_users
は2
になります。PGA_AGGREGATE_TARGET
に値が設定されていない場合、concurrent_parallel_users
は1
になります。
ただし、文のキューイングがアクティブになっている場合でも、すべてのシリアル(非パラレル)文はただちに実行されます。
関連項目:
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このパラメータの詳細は、『Oracle Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド』を参照してください。